常識外れの借り方は、新時代の賃貸住宅かも?
不動産の賃貸借契約といえば、オーナーが所有するマンションやアパートの一室、または一戸建てといった不動産を借りて住み、その対価として賃料を支払う契約というのが常識だろう。オーナーと借主の関係も、不動産の貸し借りだけで、それ以上でもそれ以下でもないことがほとんどだ。
しかし、この常識だと思っている賃貸借契約の形も、永遠に続くものではないかもしれない。
賃貸住宅の歴史を振り返ると、現在の賃貸物件の主流であるワンルームマンションが現れたのは昭和50年代だ。ワンルームマンションでは、オーナーの顔を知らないこともしばしばあるが、戦前には二軒長屋などの長屋がほとんどで、大家と店子の関係も今より親密である場合が多かった。
制度の面でも、家賃保証やサブリースといった制度が生まれたのは昭和60年代に入ってからであり、定期借家法が設立されたのは1999年と、21世紀を目前にしてのこと。
このように、賃貸住宅は消費者のニーズに合わせてその姿や制度を変えてきた。今私たちが当たり前だと思っている賃貸住宅の借り方も、時代とともに変化するだろう。
本稿では、貸主と借主の関係性や賃料の払い方などが、現在の賃貸住宅の常識とは異なっている物件を取り上げて紹介する。例えば家賃の代わりにスキルを提供する物件、事業のサポートを受けられる物件などだ。この中に、新時代の賃貸住宅の主流となる新しい借り方があるかもしれない。


