歴史を感じながら、訪れたい建物の数々…
2016年7月17日、ユネスコ第40回世界遺産委員会は、フランス政府が推薦していた「ル・コルビュジエの建築作品」につき、世界文化遺産への登録を決定した。
今回の世界文化遺産の登録の構成は、日本の国立西洋美術館を含む7か国17作品で、登録の正式名称は「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」である。今回のように、国境をまたいだ世界遺産は日本では初登録、また、大陸をまたいだ世界遺産としては世界で初登録となったことも報じられている。
明治維新前後から、城など古くからの日本の建築とは別に西洋建築の技術や情報が入ってきたことで、近代の名建築が各地で数多く誕生している。残念ながら取り壊されたものもあるようであるが、中には移築されたり、DOCOMOMO Japan(ドコモモ ジャパン)によって選定された建物などもあり、保存の機運が高まっている(※ドコモモは、モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織。2015年現在ではDOCOMOMO Japanにより184選が日本で選定されている)。
また、建物は建築そのものだけでなく、当時の歴史を物語るものとしても興味深い。
数多くある近代の名建築や不思議の残る近代の建物の、まだ全てをお伝えはできていないが、過去HOME'S PRESSで取り上げてきた近代建築を改めて紹介したい。現在、実際に見れるものもまた、見れないものもあるが、機会があればお盆休みや夏休みなどを利用して、訪れてみてはいかがだろうか?
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