「業界構造の問題」だけと片づけない、「見る目」を養うため「知る」ことから始める
連日、大きく報道されている横浜市のマンション傾斜問題。
データの改ざんや杭の長さを誤って発注していたなど、何層にもおよぶ請負構造から出てきた建設業界の問題や、全国に波及しつつある他事例の発表が相次ぎ「これだけではない」状況が不安を拡げている。大きな問題だけに、解決には相当の時間がかかることが予想される。
私たちが住まいを選ぶとき、今回のような事例(データ改ざん等)は事前に調べて確認し、購入を検討するということは、現在のところほぼ不可能に近い。だからこそ「信頼のおける会社の建物を」と思う人は多かったはずだ。業界の信頼を揺るがす今回の問題の深刻さを改めて感じるとともに、今後このようなことが起こらないように業界の自発的で徹底的な是正を望みたい。
それでも、マンションを購入する際に自覚を持って選ぶことの大切さを、今回の問題から感じた人も多いと思う。また、購入したマンションを再度見直し、チェックを行いたい、と思った人も多いだろう。消費者が多くの情報を知り、整理し、「見る目」を養うことで、変革を遂げた業界はたくさんある。できうることなら、住まいに関わる業界も今後はそういう方向に動き、日本の住まいが世界レベルで豊かになることを望みたい。
HOME'S PRESSでは、現時点での横浜のマンション傾斜問題についてのオピニオン記事をお届けしているほか、今までも、マンションの不具合箇所の確認方法や建て替え問題の記事を取り上げてきた。
注目を浴びる問題となっている今だからこそ、再度記事を振り返ってみたい。
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