エコが身近な時代だからこそ、環境配慮型のマンションは今や当たり前?!

ようやく秋の気配を実感できるようになったが、今年の夏はホントに暑かった!
高知県四万十市では気象庁の国内観測史上最高気温となる41.0度の記録、東京都心では最低気温が一日中30度を下回らない「超熱帯夜」を記録、など"観測史上初"を刻む酷暑となった。
そんな暑すぎた今年の夏も(正確には今も)、今を取り巻くさまざまな環境に配慮して多少無理をしてでもエコロジーな暮らしを心がけた方は多かったのではないだろうか?
地球温暖化防止が叫ばれて久しい今日。今やエコライフを送ることは決して特別なことではなく、私たちに根付き始めた精神であると言っていいように思う。各企業においても日進月歩でエコ製品の開発が進み、さまざまなエコアクション・エコアイデアが世に広まる中、住宅においてもエコ化は年々進化している。そこで、2回にわたって東海エリアで見付けた"イマドキのエコなマンション"に注目してみようと思う。

ついに100万件超えの太陽光発電住宅。マンションにも普及中!

住宅金融支援機構の2012年1月発表データによると、太陽光発電を購入した新築一戸建ては、6世帯に1世帯以上。なお、新築分譲マンションの購入比率は2.0%で、太陽光発電システム導入のマンションが登場し始めていることが分かる住宅金融支援機構の2012年1月発表データによると、太陽光発電を購入した新築一戸建ては、6世帯に1世帯以上。なお、新築分譲マンションの購入比率は2.0%で、太陽光発電システム導入のマンションが登場し始めていることが分かる

「エコな住設備」の代表的なものとして浮かぶのが、太陽光発電システム。
CO2を出さない再生可能な自然エネルギーに注目が集まる今日、JPEA(一般社団法人太陽光発電協会)が公表した資料によると、2012年4月末までの国内における住宅用太陽光発電システムの累計設置件数が100万件を突破。"家で作った電気が売れる"余剰電力買取制度の影響もあり、一般家庭に太陽光発電システムが導入された1994年4月からの18年で加速度的に普及拡大が進んでいる。

当然のことながら、太陽光発電を採用した住まいは屋根を見れば一目瞭然。太陽光パネル自体のスリム化・軽量化も進み、スマートに太陽光パネルを屋根に載せた一戸建ても増えてきたが、ここ数年では東海エリアでも、屋上に太陽光パネルを載せた太陽光発電対応マンションを見かけるようになってきた。

マンションで作った電力はエントランスの照明など共用部の一部で使われることが多く、月々の共益費に反映されることも魅力だが、2年ほど前には、各住戸に太陽光パネルを割り当てる「戸別太陽光発電システム」を導入したマンションも名古屋市内に登場。太陽光パネルを戸別に有することで、自家発電や余剰電力の売電、また停電時利用(但し発電時)への期待も高まり、同システムを導入した場合、一般的な電気ガス併用型住宅と比較して光熱費を年間約 50%削減できるという試算データもあった。

今後さらに導入が増えそうな、自然エネルギーを取り入れたマンション。
節電・節約のメリットだけでなく、「ここに住むだけでエコができている」という実感が得られやすいこともあって、住む人の満足感やエコ意識を向上させるのではないだろうか。

地球と家計にやさしく、"エコを楽しむ気持ち"まで盛り上げる節電システムも

入居者専用のコミュニティポータルサイトを活用したエコも入居者専用のコミュニティポータルサイトを活用したエコも

同じく電気に関する住まいのエコ仕様には、家庭内で使う電力を"見える化"するパネルを室内に設置して、電気料金の節約ポイントを分かりやすくするシステムなども今や珍しくない。

そんな中、筆者が最近出会った名古屋市近郊の新規分譲マンションが興味深かった。
大手デベロッパーが手がけたそのマンション(分譲済)では、家庭内で節電をするとポイントが付与され、獲得した節電ポイントに応じて翌年度の電気料金を割引する、というシステムを採用。さらには、マンションという一つのコミュニティを活かし、各戸による節電ランキングを「入居者専用コミュニティサイト」上で発表するなど、節電効果が明確かつ楽しみながら節電できるしくみを提供していた。このシステムは同社初の試み。遊びゴコロのあるシステムは、東海エリアを皮切りに今後広がりをみせるかもしれない。

また、エコでも"エコノミー"の意味では「電力一括購入」を採用しているマンションも多い。
これは、各戸が電力会社と個別契約するのではなく、電力会社から受電会社が電力単価の安い高圧電力を一括で買い、それを各戸に配分するもの。マンション一括契約にすることで通常よりも数パーセント安く電力が利用できるシステムだ。こういった集合住宅だからこその恩恵に与れるのもマンションの魅力だろう。

電気に限らず、排熱を再利用する高効率ガス給湯器を標準仕様とする物件も多く、エコロジーとエコノミーの双方が叶う『住まいのエコ化』はますます進んでいる。

環境配慮型であること自体がそのマンションの資産性を高めることもあり、今の時代が生んだエコマンションは資産価値の面でも大きな魅力になりそうだ。

2013年 09月13日 19時19分