4月は入学や就職の時期ですが、地方から上京してくる人はそれに合わせて新居となる部屋を探さなければなりません。春先は不動産会社が混むと言われていますが、具体的にいつ頃から物件探しに向けて動き出せばよいのでしょうか。また、この時期の部屋探しはどのような点に注意すればよいのでしょうか。
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理想的な部屋探しから入居までの流れとは?
周りから“早く部屋探しを”と漠然とアドバイスされて、焦っている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、具体的にいつから何を始めたほうが良いのかについて、時系列で解説します。
ステップ1:1月上旬 候補となる地域を選定する
入学する学校や就職が決まったら、すぐに部屋探しの候補となる地域を選定しましょう。ここで大切なことは情報収集です。入学を控えている場合には学校の生協や入学センターなどに問い合わせることで通いやすい街や路線の情報を得ることができます。
ステップ2:1月中旬 不動産会社を探す
実際に物件を探してもらう不動産会社を探します。まずはインターネットで選定した地域の物件を検索し、予算に合う物件の広告が最も多い不動産会社から順番に問合せていくとよいでしょう。また学校や就職先から不動産会社を紹介してもらえるケースもあるようです。
ステップ3:1月下旬 不動産会社を訪れる
実際に物件を見に行くために、不動産会社を訪れます。この時期は不動産会社が朝から大変混み合うため、必ず予約をした上で行きましょう。
また、予約する際にこちらの希望を前もってと伝えておくことで、当日はスムーズに内見することができます。
なお、気に入った物件が見つかったら、できる限りその場で意思を確定させて申し込みをしましょう。
この時期は人気物件からどんどん決まっていくため、翌日には物件がなくなってしまう可能性もあります。そのため、不動産会社を訪ねる際には、あらかじめその日で物件を決める心構えで行くことが重要です。
ステップ4:2月上旬 賃貸契約を結ぶ
地方から上京して部屋探しをした場合には、だいたい郵送で契約書のやり取りをします。
住民票や印鑑証明書などの必要書類を同封して、不動産会社へ提出します。
ステップ5:2月中旬 家賃の支払いが開始される
新生活は4月からなのに、2月から家賃の支払いが開始するのは早すぎると感じるかもしれませんが、この時期に空室物件を契約した場合は、契約からおよそ2週間以内には家賃が開始すると考えておきましょう。
交渉して伸ばしてもらうこともできますが、人気物件は交渉自体が難しいため、ある程度は覚悟しておきましょう。
この期間を利用して、徐々に引越しを始めて新生活に向けての準備をすることをおすすめします。
以上が理想的な部屋探しの流れです。
人によっては3月まで学校の合格発表が出ないというケースもありますが、すでに入学先や就職先が決まっているのであれば、遅くとも1月中には部屋探しに動き出さないと、条件に合う物件が減ってしまいますので気をつけましょう。

4月から新生活の場合には、動き出しの適切なタイミングはいつなのでしょうか
家賃支払いの開始日を遅くできるフリーレントとは?
早く探し始めた方が、より多くの物件の中から選ぶことができますが、家賃支払いの開始時期については早くなってしまうのがネックです。どうしても家賃支払いの開始を3月末から4月頃にしたい場合は、フリーレント付き物件を探すという選択肢もあります。
フリーレントとは、家賃の無料期間のことで、賃貸契約をして鍵の引渡しを受けてから、一定期間の家賃の支払いが無料になる物件のことをフリーレント付き物件と言います。フリーレント期間はおおむね1ヶ月くらいが一般的なので、2月末頃に契約すれば3月末頃からの支払いにすることができます。
[参考]⇒フリーレント物件ははたしてお得なのか?借り方と注意点について
フリーレント物件 街の情報を見る
引越し会社を手配する際の注意点
この時期は不動産会社だけでなく、引越し会社も大変混み合います。
特に3月についてはほとんどの引越し会社で予約が取れず、取れたとしても当日の時間が指定できないことが多いです。
したがって、引越し会社については賃貸契約をすると同時にすぐに見積もりを取って予約するようにしましょう。

目途がついたら早めに引越し会社の予約しましょう
なお、自分たちの車で引越しをしたいという人もいますが、万が一、引越しの最中に建物や部屋に傷をつけてしまうと弁償しなければなりません。また、賃貸物件への引越しはエントランスやエレベータに養生が必要になるため、素人がするにはとても大変です。
荷物がほとんどなくてこれから購入する人以外は、できるかぎり引越し会社を利用することをおすすめします。
出遅れると選択肢は一気に減る
1~3月は不動産会社の間では繁忙期と呼ばれており、1年のうちのお客さんの大半がこの3ヶ月に集中すると言われています。
それだけに、部屋探しのスタートが出遅れると、学校や都心に近いエリアの手頃なワンルームはほとんど無くなってしまいます。
それゆえ、進学先や就職先が決まったら、できる限り早めに動きだしましょう。

春に向けたお部屋探しをする人は予想以上に多いものです
・遅くとも1月中には部屋探しに向けて動き出すべき
・引越し会社は部屋が決まり次第すぐに予約する
・家賃支払いの開始時期を遅くしたいならフリーレント付き物件を探す
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更新日: / 公開日:2018.02.06










