新卒1年目のSさん

不動産
はじめての物件選びは
分からないことも多いですね。

新しい年度には多くの人が地方から上京します。企業に就職が決まり4月に初めて上京する人にとって、大都会東京は右も左も分からず不安でいっぱいかもしれません。そんな新しく上京する人に注意していただきたいのが物件選びです。地方から何度も東京へ足を運ぶことは難しいため、まとまった数日間の内見で物件を決める必要がある人もいるでしょう。
しかし、ここに落とし穴があります。1つの事例として、地方から出てきた新卒1年目のSさんの失敗例をご紹介します。

Sさんは3月上旬、事前に同期や会社の先輩などから情報収集をしてエリアを東京都墨田区の曳舟近辺に絞り、インターネットを活用して事前に物件情報を調べていきました。そして日中明るい時間帯に周辺環境の下見もして、無事に何件か目ぼしい物件を見つけることが出来ました。

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毎月の支出はなるべく抑えたいものです。

ところが、あとは契約するだけという気持ちで不動産会社へ行ったところ、下見をしていた8件すべてが契約済みということを知らされたのです。愕然としたSさん。翌日までには契約を済ませ、地元に帰らなければいけない状況でした。

そこでやむなく限られた時間で、再度部屋探しを不動産会社と行い、新たな候補を出し、翌日内見に行くことにしました。しかし、内見に行く前にその物件の半数が翌日朝には契約が決まってしまったのです。

最終的に限られた選択肢の中、当初の予定より大幅に妥協し、月々管理費込の9万4千円という新卒社員にとっては高額家賃の物件を契約せざるを得ませんでした。

Sさんが失敗した3つの理由

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初めての社会人生活、不安は尽きませんよね。

なぜSさんが失敗してしまったのでしょうか。回避する方法はなかったのかについて考えます。

まずSさんが重視していた物件を探す上での条件は、通勤時に負担がかからないということです。満員電車や電車の遅延など上京したばかりでは、仕事どころではなく会社に行くだけで精魂尽き果ててしまいかねません。朝の電車で座れることは難しかったとしても、職場から電車で1本、乗車時間は20分ほどという条件を決めてエリアを絞りました。そして、会社の先輩におすすめのエリアを教えてもらい路線を選びました。
加えて初めてのひとり暮らしだったので、親を安心させるためにも安全面を重視し、オートロックで築10年以内の耐震性能が高い物件を調べていました。また仕事や東京の生活でストレスがあっても、せめて家ではリラックスできるようにバス・トイレ別なども条件に挙げていました。

どれも物件を探す上で大事そうなポイントですが、これが1つ目の失敗でした。条件をしっかり決めすぎていたことで、家賃が高くなってしまいました。さらに初めての物件探しだったため妥当な家賃相場が分からず、条件の妥協点を見出だすに至りませんでした。

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住み替え時が繁忙期かどうかも
確認ポイントです。

2つ目は、物件を調べるタイミングです。Sさんが調べた2月上旬から3月上旬辺りは不動産繁忙期で、良い条件の物件はどんどんなくなります。Sさんは理系の大学院で、3月中旬まで研究室に通っていたことと、何度も東京に足を運ぶことができなかったことなどから、繁忙期の限られた時間でなんとかするしかなかったのですが、不動産繁忙期を少し甘く見ていたようです。

3つ目は、東京の家賃相場に関するデータや、家賃は年収に対して3割程度が妥当という基本情報を仕入れていなかったため、家賃が高いと思っても、家賃交渉をしたり、条件を下げたりする発想に至らなかったということでした。

Sさんの失敗から見る教訓

Sさんとしては初めての住み替えだったので、家賃交渉や条件提示など、不動産会社とじっくりと相談することができなかったことが大きなマイナスポイントです。契約の際には、契約時の年収を記載するため、不動産会社によっては家賃設定が高すぎるなどのアドバイスをもらえることもありますが、3月の忙しい時期には、そこまでじっくりと相談する時間がないことが多く、自分で判断する目を持たなくてはいけませんでした。

3つの教訓

1つ目は、事前の情報収集不足です。家賃相場や、どの条件を下げると物件の選択肢が広がるかなどは、事前にインターネットで調べられます。LIFULL HOME'Sでは、エリアや駅ごとの家賃相場が分かるサービスを展開しているので、活用してみてください。不動産物件情報サイトでは条件によって家賃の相場観が分かるので、シミュレーションとしての活用法も取り入れていくといいでしょう。


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事前の情報収集、条件の優先順位付けなどが大事です。

2つ目は家賃の上限と物件条件の優先順位を決めておくことです。Sさんは通勤時の負担軽減を第1条件としていましたが、それ以外に優先順位をつけていませんでした。駅からの距離や築年数などの条件を下げることで、条件の妥協点を見出だし家賃を下げられる可能性はありました。

3つ目は、インターネットに掲載された情報は常に最新というわけではないということに注意を払うべきだったということです。Sさんは目星をつけていても実際に不動産会社へ行くと契約済みの物件が多くありました。検索サイトの更新のタイミングと実際の契約にはタイムラグがあることもあり、特に繁忙期の物件は刻々と契約が決まっていくので、インターネットで見るだけではなく、電話で直接不動産会社に確認することが必要です。

まとめると、事前にインターネットやポータルサイトを活用して情報収集をすること、上限家賃を設定しておくこと、そしてインターネットの情報を鵜呑みにせずに、直接不動産会社に電話などで問い合わせることなどが重要です。

Internet Layout Links Website Networking
インターネットのサービスは
刻々と進化していきます。

不動産会社に直接相談する時間もない場合に活用できるサービスとして、“IT重説”という不動産の賃貸借契約における重要事項説明などを行ってくれるインターネットサービスを活用したいところです。これはテレビ電話やテレビ会議システムなどITを利用し、対面以外の方法で不動産の売買契約や賃貸借契約の重要事項説明を行うというもの。2015年8月から2017年1月末まで社会実験が行われ、2017年10月をめどに賃貸仲介で、本格運用される予定です。
今後普及していけば、遠隔地にいる人でも便利に活用できるでしょう。

また、引越しをする際の費用の相場をシミュレーションできるサービスもあります。
引越し費用の料金相場を調べる(LIFULL 引越し)

インターネットを駆使して事前により詳細な情報収集をし、良い物件を見つけたら逃さないように注意することが大切です。

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