- 家賃の目安は「手取りの3分の1」が安心
- 管理費を含めた総支払額で計算し、生活費とのバランスを見極めましょう。
詳しくは、「家賃の目安は「手取りの3分の1」以内に」をご覧ください。 - 条件に優先順位をつけ、おとり広告を避ける
- 絶対に譲れない条件を絞り、複数物件をネットで比較して問合せましょう。
詳しくは、「エリアと希望条件の「優先順位」をつける」をご覧ください。 - 内見時は「リアルな住み心地」を必ず確認
- 室内での採寸や日当たりだけでなく、共用部や周辺環境のチェックも重要です。
詳しくは、「【STEP3】内見(物件見学)でリアルな住み心地をチェックする」をご覧ください。
親元を離れてはじめての一人暮らし。誰だって「失敗したくない」「理想の部屋に住みたい」と期待を膨らませるものです。
しかし、実際にお部屋探しを始めてみると、予算と条件の折り合いがつかず、妥協を強いられることも少なくありません。
住んでから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、不動産会社へ行く前の「事前の準備」と「物件を見る目(見極め方)」が何より重要です。
この記事では、はじめての一人暮らしを失敗させないための、正しい賃貸物件の探し方と選び方のコツを4つのSTEPで分かりやすく解説します。
先輩たちの「はじめての部屋」満足度は平均68点!
LIFULL HOME’Sが一人暮らし経験者に対して行った調査(2023年公開)によると、はじめて一人暮らしをした物件の満足度は平均「68点」でした。
「思っていたより狭い」「生活音が気になる」といった入居後に気づく不満や、「周辺環境の確認不足」「家賃と条件のバランスが取れず妥協した」という声が多く見受けられます。
お部屋探しは「家賃」「エリア」「広さ・設備」のバランスが大切です。
すべてを完璧に満たす部屋を見つけるのは難しいため、正しい手順で優先順位をつけ、見極めるポイントを知っておくことが失敗を防ぐ第一歩となります。
参考:LIFULL「3年以内に ”はじめて一人暮らしをした” 550人の先輩から学ぶ!『理想』と『現実』一人暮らし初心者のギャップ調査」
【STEP1】一人暮らしの「予算」と「希望条件」を決める
物件探しを始める際、いきなり不動産ポータルサイトを開いて何となく検索するのはおすすめしません。
予算や本当に必要な条件が定まっていない状態で物件を見始めると、以下のような落とし穴にハマりやすくなるためです。
「予算オーバー」の物件に目移りする
良い条件の部屋を見ていると金銭感覚が麻痺し、身の丈に合わない家賃の部屋を選んで生活が苦しくなる原因になります。
「妥協点」が見つからず決めきれない
条件を盛り込みすぎると家賃が跳ね上がります。「何を手放すべきか」を決めておかないと、いつまでも部屋を決められません。
情報過多で疲弊する
毎日何十件も物件を見ていると、自分がどんな部屋に住みたかったのか分からなくなる「お部屋探し迷子」に陥りがちです。
これらの失敗を防ぐために、まずは自分の収入から「いくらまでなら無理なく家賃を払えるか」を把握し、住みたい部屋の条件を整理することから始めましょう。
家賃の目安は「手取りの3分の1」以内に
家賃の予算を決める際によく言われる目安が「手取り月収の3分の1以内」です。額面(総支給額)ではなく、税金や保険料が引かれて実際に振り込まれる「手取り」をベースに計算します。
たとえば、手取りが月に18万円であれば、家賃は6万円以下に抑えるのが安心です。
家賃だけでなく、毎月かかる管理費・共益費も含めた「総支払額」で考えることが大切です。
家賃が予算内に収まっていても、管理費が高くて予算オーバーになってしまうケースがあるため注意しましょう。
一人暮らしの生活費(消費支出)は約16.9万円
家賃以外に毎月どれくらいの生活費がかかるのかをイメージしておくことも重要です。
総務省のデータ(※)によると、単身世帯の1ヶ月の住居費を除く消費支出平均は約15万1,375円となっています。
食費や水道光熱費、通信費、交際費など、自分自身のライフスタイルに当てはめて、家賃にいくらまで回せるかを現実的にシミュレーションしてみましょう。
家計を圧迫するような家賃設定は、せっかくの一人暮らしを苦しいものにしてしまいます。
※ 総務省統計局「家計調査報告(家計収支編・単身世帯)2025年」
家賃相場を調べる 一人暮らしにぴったりな物件
エリアと希望条件の「優先順位」をつける
予算が決まったら、次は住むエリアと希望条件を整理します。
「駅から徒歩5分以内」「築浅」「バス・トイレ別」「オートロック付き」など、希望を挙げればキリがありませんが、すべての条件を満たす物件は家賃が高くなります。
そのため、「絶対に譲れない条件」と「妥協してもいい条件」の優先順位をつけることが失敗しないコツです。

エリアの選び方
通勤・通学時間だけでなく、乗り換えの回数や、よく使うスーパーやコンビニ、ドラッグストアがあるかなども考慮しましょう。
家賃相場が高いエリアを少しずらすだけで、同じ家賃でもグレードの高い部屋が見つかることがあります。
設備・条件の絞り込み
まずは「バス・トイレ別」「2階以上」など、自分にとって必須の条件を3つ程度に絞ります。
「独立洗面台があると便利だけど、家賃が下がるならなくてもいい」といった具合に、妥協できるラインを持っておくと選択肢が広がります。
【STEP2】ネットで賃貸物件を探す・不動産会社に問合せる
予算と条件が明確になったら、いよいよ物件探しです。
現在は予約なしで直接不動産会社の店舗へ行くよりも、インターネットで情報収集をしてから問合せをするのが一般的です。
ネット検索で気になる物件を複数ピックアップ
不動産情報ポータルサイトを活用して、設定した条件で検索してみましょう。最初から1つの物件に絞り込まず、条件に近い物件を3〜5件程度ピックアップしておくのがおすすめです。
ネット上の物件情報(図面や写真)だけでは、日当たりや周辺の雰囲気、実際の広さは分かりません。また、人気の物件はすぐに募集が埋まってしまうこともあります。
複数の候補を持っておくことで、希望の部屋が成約済みだった場合でもスムーズに次の候補を検討できます。
不動産会社へ問合せ・訪問予約をする
気になる物件が見つかったら、掲載している不動産会社にメールや電話で問合せをし、訪問(内見)の予約を取ります。
このとき、「おとり広告(おとり物件)」には注意が必要です。おとり広告とは、すでに成約済みであったり、実在しなかったりする好条件の物件を掲載して客を呼び込む手口です。
あまりにも周辺相場より安すぎる物件や、いつまでも掲載され続けている物件には慎重になりましょう。
問合せの段階で「現地での待ち合わせ」を提案して応じてくれる会社は、実際にお部屋を見せてくれる(おとり物件ではない)可能性が高いといえます。

【STEP3】内見(物件見学)でリアルな住み心地をチェックする
実際に物件を見る「内見(物件見学)」は、部屋探しで最も重要なステップです。
間取り図や写真だけでは分からないリアルな情報を自分の目で確かめましょう。
室内・設備でチェックすべきポイント
室内では、以下のポイントを重点的にチェックします。
広さとレイアウト
メジャーを持参し、持っている家具や家電(ベッド、冷蔵庫、洗濯機など)が置けるか、搬入経路(ドアの幅や階段)を通れるかを測りましょう。

コンセントの位置と数
テレビ線やコンセントの位置が、想定している家具の配置に合っているかを確認します。
日当たりと風通し
南向きであっても、目の前に高い建物があって日陰になることもあります。また、窓を開けて風通りや外の騒音(車の音、線路の音など)もチェックしましょう。
水回り
お風呂の広さ、トイレの使い勝手、キッチンの作業スペースなどを確認します。シャワーの水圧が弱いこともあるため、可能であれば不動産会社の許可を得て水を出してみるのも手です。
収納スペース
クローゼットや靴箱の容量が自分の荷物量に見合っているかを確認します。
共用部分・周辺環境でチェックすべきポイント
部屋の中だけでなく、建物の共用部や周辺の環境も住み心地に大きく影響します。
ゴミ置き場と駐輪場
ゴミ置き場が散らかっていないか、駐輪場が整理されているかを確認します。これらが荒れている物件は、管理が行き届いていない、または入居者のマナーが悪い可能性があります。
防犯面(セキュリティ)
エントランスのオートロックの有無、防犯カメラ、夜間の照明の明るさなどを確認します。特に女性の一人暮らしでは重要なポイントです。

周辺環境
駅から物件までのルートを実際に歩いてみましょう。夜道の暗さや人通り、近くにスーパーやコンビニ、病院など生活に必要な施設があるかをチェックします。時間帯を変えて訪れてみるのもおすすめです。

近年では、スマートフォンやパソコンを使って自宅にいながら物件の見学ができる「オンライン内見」を実施している不動産会社も増えています。
遠方からの引越しなどで現地に行く時間がない場合は、活用してみましょう。
オンライン内見ができる物件 一人暮らしにぴったりな物件
【STEP4】入居審査・賃貸借契約から引越しまでの流れ
理想の部屋が見つかったら、ほかの人に取られてしまう前に早めに申し込みを行いましょう。
ここでは、入居までの手続きの流れを簡潔に解説します。
入居申込と入居審査
入居申込書に必要事項(氏名、職業、年収、連帯保証人の情報など)を記入し提出します。これをもとに、大家さんや管理会社、保証会社による「入居審査」が行われます。
審査では「家賃を継続して支払える能力があるか」「トラブルを起こさない人物か」がチェックされます。審査期間は早ければ2〜3日、遅くとも1週間程度が一般的です。
なお、申し込みの際に、部屋を確保する意思表示として「申込金(預かり金)」を支払う場合があります(金額は1万円〜家賃1ヶ月分程度)。
これは契約が成立すれば初期費用に充当され、キャンセルした場合は返還されます。

重要事項説明の確認と契約手続き
無事に審査に通ったら、賃貸借契約を結びます。契約の前に必ず行われるのが、宅地建物取引士による「重要事項説明」です。
家賃の支払い方法、禁止事項(ペット飼育の可否など)、退去時のルール(敷金の精算方法や原状回復について)など、契約上の重要なルールが説明されます。
専門用語が多くて難しく感じるかもしれませんが、分からないことはその場で必ず質問し、納得したうえで署名・捺印しましょう。
ここを曖昧にすると、退去時のトラブルに発展する原因となります。
初期費用の支払いと引越し準備
契約手続きと前後して、敷金や礼金、仲介手数料、前家賃、火災保険料などの「初期費用」を支払います。
すべての手続きと支払いが完了し、鍵を受け取ればいよいよ引き渡しです。並行して引越し業者の手配や、電気・ガス・水道の開通手続き、役所での転出・転入届などを進めましょう。
初めての一人暮らしは準備が多くて大変ですが、しっかりと知識をつけておくことで、失敗やトラブルを防ぐことができます。
自分にぴったりの素敵な部屋を見つけて、充実した新生活をスタートさせてください。

敷金礼金0(ゼロ・なし)物件 一人暮らしにぴったりな物件
よくある質問
Q.1 はじめての一人暮らし、家賃はいくらを目安にすればいいですか?
A.1 手取り月収の「3分の1以内」が一般的な目安です。税金などを引かれたあとに手元に残る金額で計算し、管理費や共益費を含めた「毎月の総支払額」が予算内に収まるかを確認しましょう。
Q.2 内見(物件見学)では、どこをチェックするべきですか?
A.2 室内では、家具が置けるかの採寸やコンセントの位置、日当たり、水回りの状態を確認します。また、ゴミ置き場の管理状況、防犯カメラの有無、駅からの夜道の明るさなど、共用部や周辺環境も合わせてチェックすることが大切です。
Q.3 賃貸の入居審査にはどれくらいの期間がかかりますか?
A.3 早ければ2〜3日、遅くとも1週間程度で結果が出ることが一般的です。審査では「家賃を継続して支払えるか」「トラブルを起こさない人物か」などが見られます。
Q.4 おとり広告(おとり物件)に騙されないためにはどうすればいいですか?
A.4 周辺の家賃相場と比べて極端に安い物件や、長期間ずっと掲載されている物件には注意が必要です。問合せの際に、店舗ではなく「現地での待ち合わせ」を提案して応じてくれるかどうかで、実在する物件かを見極めやすくなります。
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更新日: / 公開日:2016.08.01










