管理費は何に使われるのか

そもそも管理費や共益費とは、どういったことに対する費用なのでしょうか。これについては、法的に明確な取り決めはありません。一般的には、マンションやアパートを維持管理していくために必要となる費用で、以下のようなものに対して使われているとされています。

・エントランスや共用廊下の電気代及び電球交換費用
・管理人の定期清掃費用
・その他共用部分で発生する水道料金や諸修繕費用

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管理が行き届いているかは
実際に見ての確認が必要かもしれません

このように、マンションの管理運営のために必要となる経費に充当されます。ただ、実際はこれらを細かく計算した上で管理費を設定しているケースは少なく、大家さんや管理会社で決定しているケースが多いようです。

賃貸物件の管理費はあくまで実費ではないことに留意しましょう。極端な話、管理人がおらず共用部分の清掃も行き届いていないのに管理費はしっかりとっている…などというケースも。管理費が高いからといって、それ相応の管理がされていると思い込んでしまうと、後から「こんなはずじゃなかった」と後悔することにもなりかねません。費用に見合った管理がされているか、内見でしっかり確認しておくようにしましょう。

管理費は同じマンションでも一律ではない

同じマンション内であれば、管理費の金額はどの部屋も平等だと思われがちですが、実は部屋によって金額が変わってくる場合があります。
主な理由は以下の2点です。

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広い部屋の方が負担する割合が
高くなることが多いようです

その1
床面積の広さに応じて決まる

管理費については多くの場合、その部屋の床面積の割合に応じて金額が設定されています。
例えば、20m2のワンルームの管理費が2,000円だとすると、40m2の2DKは4,000円など、広い部屋ほど管理費の負担割合が大きくなるように設定されています。
もちろん一律に設定されている場合もありますが、床面積が大きく異なる場合、管理費もそれに合わせて変動するのが一般的です。

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時期による需要の増減に伴った
変化はあるようです

その2
入居時期に応じて増減する

賃貸物件は入居する時期によって、賃料相場が大きく異なります。1~3月のいわゆる不動産繁忙期は引越しをする人が非常に多いため、空室もどんどん埋まっていきます。ところが8~10月などの閑散期については、人がほとんど動かないため、空室が目立つようになります。

その際、大家さんや管理会社が空室を早期に改善するため、募集賃料を安く見せようと、家賃と管理費のバランスを変えるということがあります。合計金額は同じまま、家賃部分を下げて、管理費を上げるという風です。その結果、繁忙期に入居した部屋と、閑散期に入居した部屋との間で管理費に差が生まれるのです。

管理費込み物件の注意点

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初期費用にいくらかけられるかなど
事前に計算しておきましょう

物件によっては「管理費込み」という表示がされている場合があります。これは文字通り家賃に管理費が含まれているという意味で、管理費分家賃が高くなっています。
ただ、借りる側からすれば、家賃も管理費も毎月支払うわけですから、合算した金額が同じであれば、管理費が別でも込みでも大きな影響はありません。

ただし、管理費込みで家賃が表示されている物件の場合は、「仲介手数料」や「敷金」「礼金」に注意が必要です。
これらは、一般的に家賃の1ヶ月分をベースとして計算するため、初期費用が比較的高くなる可能性があります。

管理費と家賃を合算して考えることが重要

賃貸物件の管理費や共益費については、明確な基準や相場がありません。また、同じ間取りの部屋だとしても、入居時期によって大家さんのさじ加減で管理費が変動することもあるため、一概に管理費だけで良い物件を見分けることは難しいと言えます。

重要なことは、管理費が高いか安いかという視点で判断するのではなく、家賃と合算した上で、高いか安いかを判断することです。部屋探しの際は、管理費の金額に惑わされないよう気を付けましょう。

●まとめ●
・管理費は、大家さんや管理会社の独断で決まっている
・管理費の金額と管理のクオリティーはイコールではない
・管理費単体ではなく、家賃と合算した金額で比較することが重要

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