家賃の目安は収入の3割まで

賃貸物件を探すには、まずは支払える家賃の上限を考えましょう。一般的に、家賃の目安は収入の3分の1(およそ30%)までとされています。近年では、収入の25%ほどまでに収めたほうが良いといわれることも多いようです。家賃は毎月必ず発生する出費なので、ボーナス払いなどを当てにせず、無理なく支払える金額にしましょう。車を所有する人であれば、駐車場代についても考える必要があります。駐車場付きの物件を借りるか、ない場合には近隣で駐車場探しも行います。

 

家賃の目安は収入の3割

家賃以外に敷金・礼金などの初期費用が必要

住み始めには家賃以外にも敷金・礼金といった初期費用が必要です。敷金は、保証金と呼ばれることもある費用で、物件を退去する際に室内に傷や汚れがあった場合、修繕やハウスクリーニング代金などに充てられます。そのため、退居時に大きな問題がないと判断された場合には、一部または全額が返金される可能性もあります。

 

礼金は、戦後の不動産物件が少なかった時代、大家さんに対して謝礼として支払っていた費用が今でも慣習として残っているものです。謝礼金のため、部屋を退去する際に返金されることはありません。関東地方に多くみられますが、近年では礼金を請求しない物件も増えています。首都圏では敷金が家賃の2ヶ月分、礼金が1～2ヶ月分ほどが標準です。近年は敷金・礼金を設定していない、いわゆる｢ゼロゼロ物件｣も登場してきました。

 

家賃以外に必要な費用は？

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ライフスタイルに合わせたエリアで探そう

勤務先や学校などに通いやすいエリアで物件を探すのが一般的です。電車で通うなら、単なる距離だけではなく、乗り換えの回数なども重要です。最寄り駅の希望をひとつに限定せずに、｢◯◯線の××駅から△△駅まで｣と候補に幅を持たせておきましょう。特急の停まる大きな駅では予算オーバーでも、隣の駅にすると予算に収まることもあります。

 

住まいから最寄り駅からの距離も大切です。不動産業界の基準では、徒歩1分＝80mと定められています。徒歩5分と表記されていれば、駅の出入口から物件の敷地までの距離が400mということです。もちろん歩く速度は人それぞれ異なるので、所要時間は目安と考えましょう。一般的に、徒歩10分(800m)ほどまでは無理なく歩ける距離と考えられています。20分を超える距離では、自転車やバスの利用を考えたほうが良いでしょう。

 

不動産表記では、徒歩1分＝80mです

暮らしやすい間取りを考えよう

単身向け物件に多い｢ワンルーム｣とは、ひとつの部屋の中にミニキッチンが付いた間取りです。ミニキッチンとは、お湯を沸かしたり少量の食器を洗う用途のコンパクトなキッチンのことで、収納部分も少ないので、自炊をしっかりと行いたい人は、キッチンの設備がしっかりとある物件を選びましょう。
また、兄弟や友達で2DKや2LDKの物件をシェアする場合には、振り分けの間取りがおすすめです。振り分けとは、ほかの個室を通り抜けすることなく部屋へ入れる間取りのことをいいます。

 

自身にとって理想の間取りとは？

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検索条件の優先順位を考えよう

おおよその希望がまとまったら、不動産サイトの検索機能で住みたいエリアの物件情報をチェックしましょう。おおまかな家賃相場がわかります。相場が予算とかけ離れている場合には、条件の見直しが必要です。
物件探しを効率よく行うためには、希望条件の優先順位を明確にしておくことが大切です。検索サイトでは、｢賃料｣のほか、｢駅からの所要時間｣や｢築年数｣などさまざまな条件で物件を絞り込めます。もし検索結果が少なすぎる場合には、条件が厳しすぎるのかもしれません。表示件数を増やすためには、優先順位の低いポイントのチェックを外してみましょう。特に｢ペット可｣や｢楽器可｣の物件は数が少ないので、何を妥協できるかを考えることが大切です。

 

住まいに求める条件に順位をつけよう

リフォーム済み物件が狙い目

予算内で希望の条件の物件が見つからない場合には、築年数の経った物件にも目を向けてみるのがおすすめです。駅からの距離や室内の広さが同じでも、築浅であるほど家賃は高く、古ければ安くなるのが一般的です。築年数が経っていても、リフォーム済み物件であればキッチンやトイレなどの設備が最新式に交換されていることもあるので、物件概要をよく確認してみましょう。

 

見た目は古くても、室内は新しいかも…！

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繁忙期は早めに不動産会社へ問合せよう

候補となる物件が決まったら、不動産会社に問合せしましょう。ウェブサイトのフォームやメールなどで連絡することも可能ですが、急ぎの場合には電話でも良いでしょう。その際、希望する条件をしっかりと伝えておきましょう。まだネットに出ていない物件の情報を紹介してもらえることもあります。
残念ながら、問合せと入れ違いに先約の人の契約が決まってしまうケースもあります。進学や就職をきっかけに、年度初めの4月から新生活を始める人が多いため、1月～3月頃は、賃貸物件を探す人がもっとも多い時期です。契約は早い者勝ちで決まってしまうので、住み替えが決まったら一日でも早めに動き出すのがおすすめです。逆に、引越しの時期が限定されないのであれば、比較的じっくりと物件を探すことも可能です。

 

気に入った物件があったら早めに問合せを

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