手取り15万円、20万円、25万円の生活費をシミュレーション
生活していくうえで必要となるお金のなかでも、家賃はかなり大きな割合を占めます。それだけに、できるだけ手取りに対して占める割合を小さくして、生活を圧迫しないようにしたいものです。

そのためには、一体どれくらいの家賃の部屋を探せばよいのでしょうか。ここでは生活費シミュレーションを見ながら最適な家賃について考えてみましょう。

 

一般的によく言われるのが「家賃の目安は、手取りの3分の1程度」というものです。

 

この数字については多くの情報サイトなどで提案されていますが、実際のところどうなのでしょうか。ここでは計算しやすさから、「30%」という数字で考えてみます。

 

まず、「手取り」の定義をはっきりさせておきましょう。手取りとは、会社から支払われる「給与」から、厚生年金保険料や健康保険料、雇用保険料、所得税の源泉徴収額、住民税などを控除したもの(天引きされたもの)を言います。

 

この負担はかなり大きく、一般的な大卒の初任給20万6,000円の場合、手取りは17万円程度になってしまうと考えられます。細かな金額は異なりますが、「給料の手取り額=額面の約80〜85%」 と考えるのが一般的だからです。

 

家賃の目安として「手取りの30%」と計算してみると、次のようになります。

 

手取り15万円×30%=4万5,000円
手取り20万円×30%=6万円
手取り25万円×30%=7万5,000円

 

この家賃が妥当かどうかを検証してみましょう。

 

光熱費や食費など、ほかの費用も込みで考えてみると「ちょうどよいか、多すぎるか、もっと高くてもよいか」を考えることができます。

一度上げてしまった生活水準を落とすのは難しい

一度上げてしまった生活水準を落とすのは難しい

では、家賃を手取りの30%として、それぞれの生活費を想定してみます。

 

これから紹介するシミュレーションは、総務省統計局の家計調査(2017年)を参考にしながら一般的にこれくらい使うだろうという想定値になり「自分はここまで〇〇にお金をかけない」などの個人差はあるはずです。自身の生活に合わせて調整してみてください。

家賃 45,000円
食費 22,000円
水道光熱費 12,000円
携帯電話やインターネット代 12,000円
衣類 10,000円
日用品 6,000円
交際費・娯楽費 20,000円
雑費 5,000円
保険 8,000円
貯金 10,000円
合計 150,000円

・家賃が手取りの30%では生活が厳しい可能性

 

家賃に手取りの30%を割くと、少し余裕がない印象を受けます。ただし、交際費・娯楽費を2万円としていますので、趣味にかけるお金がもっと必要な場合には、さらに余裕がなくなってしまいます。

 

削るなら貯金や保険になりそうですが、将来に備えてある程度はきちんと確保しておきたいという方も多いでしょう。

・家賃がいくらなら生活しやすい?

 

家賃を4万円(手取りの約27%)に抑えると、5,000円が自由になります。駅から少し離れた賃貸物件などを探して家賃を抑えられるように工夫してみるのもよいでしょう。

・「余ったお金」も用途別に貯金しておくようにする

 

衣類などには毎月この金額を使うことはないかもしれませんが、季節の変わり目などにまとめて購入することを考え、平均値を置いています。

 

もし余ったとしても、今後必要となるものとして、用途別に貯金しておくのがよいでしょう。

家賃 60,000円
食費 25,000円
水道光熱費 12,000円
携帯電話やインターネット代 12,000円
衣類 10,000円
日用品 6,000円
交際費・娯楽費 30,000円
雑費 7,000円
保険 8,000円
貯金 30,000円
合計 200,000円

・手取り20万円のうち30%が家賃でも、少し余裕がある可能性

 

手取り15万円に比べると余裕があります。家賃を6万円に抑えられるのであれば、食費についてもある程度節約を緩めても問題ないかもしれません。

 

ただし「毎日ランチに1,000円使う」などとなると食費が一気に増えるので、ある程度の節制は必要です。

家賃 75,000円
食費 30,000円
水道光熱費 12,000円
携帯電話やインターネット代 12,000円
衣類 15,000円
日用品 8,000円
交際費・娯楽費 40,000円
雑費 10,000円
保険 8,000円
貯金 40,000円
合計 250,000円

・余裕があれば貯金に回そう

 

手取り25万円、家賃を30%の7万5,000円とすると、それぞれの項目にかなりの余裕が出ます(生活の中で大きく変わらない、水道光熱費やインターネット代などの固定費は変動なしとしています)。

 

しかし、だからといってその余裕分のお金を使ってしまうのは避けたほうがよいでしょう。一度上げてしまった生活水準を落とすのは簡単ではありません。

 

リスクを考えて、家賃は増やさず、貯金を増やすほうが堅実と言えます。

今後の生活に無理が生じないかどうか考えて選択を

今後の生活に無理が生じないかどうか考えて選択を

今回は、3つの手取りで生活費をシミュレーションしてみました。家賃は一律に3分の1以下と考えるよりは、手取りに合わせて金額をもっと下げるなどの調整を行うのが現実的かもしれません。

 

「自分の場合はこの用途にもっと欲しい」という場合もあれば、逆に「ここはもっと節約できる」という場合もあると思います。

 

結果としてこの家賃で生活することに無理がないかどうか、きちんと考えることが重要です。収入が減る可能性にも備えつつ、毎月の支払いに無理のない家賃の部屋を探すようにしましょう。

 

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