- 賃貸でもつっぱり固定や専用ピンで壁掛け収納ができる
- 賃貸物件でも、つっぱり棒やつっぱり棚、石膏ボード専用ピンを使えば壁を傷つけずに収納を設置できます。専用ピンの穴は目立ちにくく小物のフックや軽量の棚の設置に最適です。重いものの固定や棚自作には、天井や床に突っ張らせる縦方向の収納アイテムや2×4材の活用が適しています。
詳しくは、「賃貸で壁掛け収納は大丈夫?壁を傷つけない2つの設置方法」をご覧ください。 - 画びょうやピン穴は原則として借主に原状回復義務がない
- 国土交通省の原状回復ガイドラインでは、下地ボードの張替えが不要な程度の画びょうやピンの穴は通常損耗とみなされ、借主に修繕費の負担義務はありません。ただし、ネジや釘による大きな穴あけや、耐荷重オーバーで壁を破損させた場合は補修費用が発生するため、ルールと耐荷重を守ることが重要です。
詳しくは、「賃貸で壁掛け収納を設置する際の原状回復ルールと注意点」をご覧ください。 - テーマカラーを3色に絞ると狭い部屋もすっきり広く見える
- 狭い部屋の空間を有効活用するには、不用品を処分して持ち物を厳選し、床に物を置かない工夫が効果的です。さらに部屋のインテリアのテーマカラーを3色程度に統一することで、視覚的な雑多感が抑えられ、すっきりとまとまった印象を与えられます。内見時にはコンセントや壁の材質確認も大切です。
詳しくは、「限られた空間を有効活用!場所別の壁掛け収納アイデアとコツ」をご覧ください。
賃貸でも壁掛け収納はできる?突っ張り棚や専用ピンを使った壁を傷つけない収納アイデアを解説。
画びょうやピン穴の原状回復ルール(国土交通省ガイドライン)や注意点、狭い部屋を広く見せるコツまで分かりやすくご紹介します。
賃貸物件を探すカスタマイズ可の物件を探す
賃貸物件を選ぶ基準は、駅からの距離・周囲の環境・間取り・日当たりなどさまざまです。希望の条件をすべて満たす物件を見つけられれば最良ですが、立地や家賃を優先すると専有面積が狭くなってしまうことも少なくありません。
そこで今回は、小さめの部屋や収納が少ない賃貸物件でも快適に暮らせる「壁掛け収納」の工夫についてご紹介します。壁を傷つけない設置方法から、原状回復のガイドラインに基づく注意点まで詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
賃貸で壁掛け収納は大丈夫?壁を傷つけない2つの設置方法
結論として、賃貸住宅であっても工夫次第で壁掛け収納を設置することは十分に可能です。賃貸の場合、「壁に穴を開けられないから」と壁面活用をあきらめてしまう方も多いですが、昨今は壁を傷つけにくい便利なアイテムが多数登場しています。
壁に穴を開けない「つっぱり収納」の活用法
つっぱり棒やつっぱり棚は、壁に穴を開けずに収納を増やせる代表的なアイテムです。
縦方向のつっぱり収納なら、テレビを壁掛け風にできるものもあります。耐荷重の目安として、縦方向のつっぱり収納は数十キログラムの重さに耐えられる製品も多く、テレビや大型の棚板など、比較的重いものを設置するのに適しています。
また、DIYが得意な方には、ホームセンターなどで安価に購入できる「2×4(ツーバイフォー)材」専用のつっぱりパーツがおすすめです。木材の上下にはめ込んで天井と床に突っ張らせるだけで、壁に一切穴を開けずにオリジナルのウォールシェルフ(壁掛け棚)を自作できます。
ただし、縦方向に突っ張るタイプを使用する場合は、天井の強度に注意が必要です。石膏ボードなどの中空の天井に強く突っ張ると、天井が持ち上がったり破損したりする恐れがあります。設置する際は、必ず天井の奥に「梁(はり)」や「下地」となる木枠が通っている場所を選びましょう。天井を軽く叩いたときに「コンコン」という高く軽い音がする場合は空洞、「ペチペチ」という鈍く詰まった音がする場合は奥に下地がある目安となります。
石膏ボードの壁に留める「専用ピン収納」の活用法
日本の賃貸住宅の壁の多くは、石膏ボード(石膏を板状に固めた建材)の上に壁紙(クロス)が貼られている構造です。近年は、この石膏ボードの壁専用に作られたピンタイプの壁掛け収納が多数市販されています。
専用ピンは、複数の極細ピンを斜めに差し込むことで強度を持たせる仕組みになっており、抜いた後の穴が画びょうと同程度かそれ以上に目立ちにくいのが特徴です。耐荷重の目安は製品によって異なりますが、小さなフックなら1〜3kg程度、棚タイプなら5〜10kg程度が一般的です。散らかりがちな鍵やアクセサリーなどの小物類、帽子、カバン、脱いだ衣類などを手軽に掛けて収納するのに適しています。
設置する前には、壁が本当に石膏ボードであるかを確認することが大切です。壁を画びょうで少し刺してみて、ピンの先に白い粉(石膏)がつけば石膏ボードです。もし硬くて刺さらない場合は、コンクリート壁や木壁の可能性があるため、石膏ボード専用ピンは使用できません。
賃貸で壁掛け収納を設置する際の原状回復ルールと注意点
賃貸住宅を退去する際、必ず確認されるのが室内の「原状回復」です。壁にピンで留めるタイプの収納家具を設置しても問題ないのか、費用を請求されないかと不安に思う方も多いでしょう。ここでは、国土交通省のガイドラインに基づく判断基準を解説します。
ピンの穴は原状回復の義務なし?ガイドラインの基準
国土交通省が公表している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」では、退去時の原状回復について、「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」と定義しています。つまり、普通に生活していて付いた傷や汚れ(通常損耗・経年変化)については、借主(入居者)が修繕費用を負担する義務はないという見解です。
このガイドラインの中で、画びょうやピンの穴については、「下地ボードの張替えは不要な程度のもの」であれば、ポスターやカレンダー等の掲示といった通常の使用による損耗として扱われ、借主の原状回復義務はないと明記されています。したがって、常識的な範囲内で石膏ボード専用ピンを使用した結果生じた小さな穴であれば、退去時にクロスの張り替え費用などを請求される可能性は低いといえます。
参照:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」
ビスやネジの使用はNG!設置時の注意点
一方で、同じ壁への穴あけでも「釘(くぎ)」や「ネジ(ビス)」の使用はNGです。国土交通省のガイドラインでも、重量物を掛けるために釘やネジを使用して壁に深く大きく穴を開けた場合、下地ボードの張り替えが必要になるため、これらは「通常の使用の範囲を超える」とされ、借主が修繕費用を負担することになります。壁掛け収納を設置する際は、必ず細いピンによる固定にとどめましょう。
また、ピン穴であっても注意点があります。耐荷重をオーバーするような重いものを長期間掛けていたり、無理な力を加えたりすると、ピンの穴が広がったり壁がえぐれたりする危険があります。穴が大きくなり、画びょうの穴とは呼べないレベルにまで破損させてしまった場合は、借主の過失(善管注意義務違反)とみなされ、原状回復費用を請求されるリスクがあります。必ず製品ごとの耐荷重を守り、安全に使用することが重要です。
壁への穴あけやDIYを思い切り楽しみたいなら、あらかじめ「カスタマイズ可」の賃貸物件を選ぶのがおすすめです。退去時の原状回復トラブルを気にせず、自分好みの部屋づくりを楽しめます。
カスタマイズ可の物件を探す限られた空間を有効活用!場所別の壁掛け収納アイデアとコツ
ここからは、狭い部屋でも空間を広く見せながら、便利に使える場所別の壁掛け収納アイデアと、すっきり見せるためのコツをご紹介します。
玄関・キッチン・リビングの壁面活用術
【玄関の壁面活用】
単身用アパートなどの狭い玄関では、靴箱の上が鍵や郵便物で散らかりがちです。ここにピン留めタイプの小さなウォールシェルフやフックを取り付けることで、鍵、帽子、エコバッグ、折りたたみ傘などを浮かせて収納できます。ファミリー層であれば、子どもの外遊び用のおもちゃなどを掛けておくスペースとしても重宝します。
【キッチンの壁面活用】
調理スペースが狭いキッチンでは、つっぱり棒とワイヤーネットを組み合わせた収納が効果的です。コンロ横やシンク上の壁面に突っ張らせ、お玉やフライ返し、よく使う調味料などをS字フックで掛けておけば、作業台が広く使えて料理の効率がアップします。ただし、火の近くに設置する場合は引火のリスクがないよう十分に注意してください。
【リビング・居室の壁面活用】
床に本棚やテレビボードを置くと、部屋が途端に狭く感じられます。そこで、2×4材を使ったつっぱり柱を立ててテレビを壁掛け風にしたり、上部に棚板を設けて本や観葉植物を飾ったりするのがおすすめです。床面に家具を置かないことで、掃除機やフローリングワイパーが掛けやすくなり、毎日の掃除が格段に楽になるという大きなメリットもあります。
物を厳選しテーマカラーを揃えてすっきり見せる
壁掛け収納を活用する前提として、収納スペースが少ない部屋をすっきりと片付けるためには、「不用品を処分して持ち物を厳選すること」が欠かせません。1年以上着ていない服や、今後使う場面が想像できない雑貨は思い切って処分しましょう。また、生活していく中でどうしても収納が足りないと感じたタイミングで、必要に応じて収納用品を買い足すのが失敗しないコツです。
さらに、部屋を広くすっきりと見せるには、「インテリアのテーマカラーを3色以内に絞ること」が非常に重要です。視覚的にさまざまな色が混在すると、どれだけ整理整頓されていても雑然として見えてしまいます。
たとえば、以下のように3色のベースカラーを決めてみましょう。
・モダンで落ち着いた印象にしたい:白 + ダークブラウン + シルバー(または黒)
・ナチュラルで優しい印象にしたい:白 + ライトブラウン + ライトグリーン(観葉植物など)
壁掛け収納のアイテム(棚板やフック)の色も、このテーマカラーに合わせて選ぶことで、部屋全体に統一感が生まれ、圧迫感のない快適な空間になります。
壁掛け収納を活用して快適に暮らせる賃貸物件を選ぶポイント
賃貸物件の内見時には、壁掛け収納の設置を想定したチェックを行っておくのがおすすめです。
具体的には、「コンセントの位置・数」と「壁の材質」を確認しましょう。壁掛けテレビなどを検討している場合は、希望の壁面の近くにコンセントやテレビアンテナの端子があるかどうかが重要です。また、壁をノックしてみて、石膏ボードか、それともコンクリートがむき出し(クロス直貼り)かをチェックしておくと、入居後に「専用ピンが刺さらない」といった失敗を防げます。
小さめの部屋は「狭い」というマイナスイメージを持たれがちですが、掃除が短時間で済み、エアコンなどの冷暖房効率が良いというメリットもあります。限られた空間であっても、壁掛け収納などの工夫次第で十分に快適な暮らしを手に入れることができます。
お部屋探しの際は、広さや間取りだけでなく、「壁面をどう活用できるか」という視点も持ちながら、自分にぴったりの物件を見つけてみてください。
・狭い部屋では極力床に物を置かず、壁掛け収納を活用するのがおすすめ
・石膏ボード専用ピンや突っ張り棚、2×4材のDIYパーツなら壁を傷つけにくい
・国土交通省のガイドラインでは、画びょうやピンの穴は原則として原状回復義務なし(通常損耗)
・釘やネジの使用、耐荷重オーバーによる壁の破損は借主負担となるためNG
・玄関やキッチンの壁面活用、テーマカラーの統一で部屋がすっきり広く見える
・内見時はコンセントの位置や壁の材質(石膏ボードか)をチェックしよう
「もっと収納スペースが欲しい」「壁を有効活用できる部屋に住みたい」とお考えなら、実際に賃貸物件を検索してみましょう。希望の条件を絞って、あなたにぴったりのお部屋を見つけてみてください。
賃貸物件を探す【よくある質問(FAQ)】
Q.1 賃貸物件で壁にピンを刺しても本当に退去時に費用を請求されませんか?
A.1 国土交通省のガイドラインによれば、画びょうやピンによる小さな穴は「通常損耗」とされ、原則として借主に原状回復義務はないとされています。ただし、重量オーバーで穴が広がってしまった場合や、釘・ネジを使用して大きく穴を開けた場合は修繕費用を請求される可能性があるため注意が必要です。
Q.2 賃貸の壁が石膏ボードかどうか見分ける方法はありますか?
A.2 目立たない場所の壁に画びょうを少しだけ刺してみて、ピンの先端に白い粉(石膏)が付けば石膏ボードの壁です。また、壁を軽く叩いてみて「コンコン」と軽い音が鳴る場合は石膏ボードの可能性が高いです。硬くて画びょうが刺さらない場合はコンクリート壁や木壁の可能性があります。
Q.3 壁掛け収納を安全に使うための注意点は何ですか?
A.3 最も重要なのは「耐荷重を必ず守ること」です。パッケージや説明書に記載されている制限重量を超えて物を乗せると、収納家具ごと落下し、壁を大きく破損させたりケガをしたりする危険があります。また、突っ張り棒を使用する場合は、天井の奥に梁や下地があるかを確認してから設置してください。
更新日: / 公開日:2017.12.01









