二子玉川ライズがオープン!

4月下旬におこなわれたプレオープン時の様子4月下旬におこなわれたプレオープン時の様子

都市部の様々な場所で再開発が行われているのはご存じだろうか。渋谷、新宿、池袋といった副都心部以外にも様々な場所で、官民一体で行われている。そうした中で、都市部の民間開発では最大級の再開発が行われているのが二子玉川だ。二子玉川ライズと隣接する二子玉川公園を合わせた地域が、2014年9月に「LEEDまちづくり部門」で日本初のゴールド予備認証を取得したことは以前【“環境性能世界基準のお墨付き”二子玉川から、未来の街を考える】で取り上げたが、ついにその二子玉川ライズの第2期事業区画のテラスマーケットなどが4月24日、5月4日に順次オープンした。

もともと二子玉川と言えば、住みたい街としてよく名前があがる場所だ。どちらかと言えば高級なイメージがある街だろう。二子玉川の歴史を紐解くと、以前は二子玉川沿いの憩いの街で料亭が多い街だったという。そうした街に変化が訪れたのが昭和40年。二子玉川に高島屋が開店して、商業の街としても発展してきた。

そうした二子玉川だが、“再開発”の話がでてきたのが実は1982年だったという。東急電鉄の主導で約30年の時間をかけて行われた第二期事業区画について取材してきた。

さらに充実する二子玉川の商業施設

溶接女子が東京にも上陸!溶接女子が東京にも上陸!

まず今回オープンした第二期事業区画のテラスマーケットについて見ていきたい。テラスマーケットには、日本初進出のスペイン王室御用達のグルメストアMallorca(マヨルカ)や、関東初進出のDIY FACTORY FUTAKOTAMAGAWA(ディーアイワイファクトリーフタコタマガワ)などの全18店舗が建ち並ぶ。DIY FACTORY FUTAKOTAMAGAWAは以前PRESSで取り上げたが、今回関東初進出ということもあり店舗にお邪魔してきた。

店舗内は初心者でも使いやすいようなDIY器具や、DIYキットなどが陳列する。また、実際の工房スペースもあり、ここでは鉄の溶接も体験できる。実際に溶接についてDIY FACTORYの広報の数田氏に溶接を目の前で見せてもらった。仕事だけでなくこうして新しい体感をできる環境といえるだろう。

こうしたただの観光スポットではなく肌で体感できるような店舗を揃える二子玉川。今回のオープンにより街に新たな変化が起こるという。

大手企業も本社機能移転へ。働きたい街に変貌する二子玉川

オープン前の記者発表会で登壇する東京急行電鉄株式会社の野本弘文社長オープン前の記者発表会で登壇する東京急行電鉄株式会社の野本弘文社長

今回のオープンで、再開発を主導した東急電鉄では「住みたい街から働きたい街へ変化していく」と、二子玉川の今後を予想する。オープン前の記者発表会で東京急行電鉄株式会社の野本弘文社長は「もともと二子玉川は住みたい街でしたが、住んでよし、働いてよし、多くの方に訪問いただけるような街にしていきたい」と語った。

何故、“働きたい街”なのか?
「どういう街にしていくか様々な方とのお話しの中で、オフィスが必要という話になりました。都心からこちらの方に来ていただくためには、賃料を安くということではなく、個々に働きたくなる仕掛けをつくることが大事だと感じました」

働きたい街になることで人々が往来すると、街も活発化する。住みたい街から働きたい街へ。ではその変化をおこすための仕掛けはどのようなものだろうか?
「色々な発展を遂げるにはクリエイティブな考え方が重要だと感じています。そのため、クリエイティブな方が集っていただけるような環境にしたく、屋上庭園やスタジオやシネコンなど、様々なクリエイティブなことを肌で感じながら働ける仕組みを作りました。こうした環境づくりについて各方面で話をしていたところ、楽天さんと投合して今回入居いただくことになりました」

住・遊だけでなく“ビジネスの街”となることでクリエイティブな環境へ

約6,000m2のルーフガーデン約6,000m2のルーフガーデン

クリエイティブな人々が集い、肌で様々な事を感じながら、クリエイティブなコンテンツが作れる環境。テラスマーケット以外に今回第二期事業区画としてオープンした、あるいはオープンする部分について説明したい。

“水と緑と光にあふれる 都内最大級の街づくり”というコンセプトのもと、再開発をすすめてきた二子玉川。今回オープンした駅前の第2期事業の区画について見てみよう。二子玉川駅から二子玉川公園までつながる共用部分のリボンストリート沿いが、今回オープンする区画だ。施工面積は約3.1ha、鹿島建設が施工した。テラスマーケット、タワーオフィス、ルーフガーデン、中央広場などがオープンした。(※一部をのぞく)

タワーオフィスは30F建てで、2~27Fは楽天が8月に入居、28~30Fはエクセルホテル東急が全109室で7月にオープン予定だ。タワーオフィスのそばには約6,000m2のルーフガーデンがひろがる。めだかの池や青空デッキ、菜園広場など、ビルの上とは思えないような広々とした空間が広がり、二子玉川ライズに訪れた一般の人もまたここで働く人にとっても、とてもいい環境のように感じた。ショッピングや仕事の合間の休憩に、ここでテラスマーケットで購入した食事やスイーツを味わうのもいいかもしれない。

今まで二子玉川に「職」のイメージはなかったが、楽天の入居によって一気にオフィスワーカーが集まる街へと変化していく。「職・住・遊」が近接した生活環境として、どう二子玉川が変わっていくのか?今後も注目したい。

2015年 05月18日 11時06分