インターネットが「部屋を探す」ことに投じた影響

自分にあった部屋を借りるための、不動産ポータルサイトの利用方法とは?自分にあった部屋を借りるための、不動産ポータルサイトの利用方法とは?

進学・入社・転勤などで4月にむけて部屋探しを行う人がピークになるこの時期。みなさんは、自分にあった部屋を見つけられただろうか?

賃貸における部屋探しの現在の主流はインターネットだが、一昔前は地道に地域の不動産会社に足で通い、1軒1軒回るのが常だった。それが、1970年代から紙媒体の不動産情報誌が出てきはじめ、1990年代よりインターネットから一度にたくさんの物件を確認できるポータルサイトが登場した。ちなみに今のHOME'Sにつながるサイトが生まれたのは1997年のこと。

不動産会社にいかなくても、時間や場所を気にせず、自分に住みたい場所を検索して、他の物件と比較でき、簡単に家探しができる時代。公益財団法人 日本賃貸住宅管理協会の「2013年度上期賃貸住宅市場景況感調査」によると、賃貸物件の反響は紙の情報誌や不動産会社が運営するHPを抜かして、不動産ポータルサイトの活用率が一番高い結果となっている。

このように不動産ポータルサイトでの物件検索はメリットがあるものの、人によってはたくさん物件が出てきてしまい、迷いに迷って結局“自分にあった部屋探し”ができずに、気付いたら満足度の低い物件におちついてしまった…ということもあるだろう。
今回、自分にあった部屋を借りるための、不動産ポータルサイトの利用方法についてお届けしたい。

“その部屋に住んだ後、どういう生活になるのか?暮らすコストがいくらかかるか?”を確かめる

どれが優先で、どれが妥協しなければならない部分なのかチェックしようどれが優先で、どれが妥協しなければならない部分なのかチェックしよう

現在の不動産ポータルサイトは、賃貸の部屋を探す場合「地域」「物件」「駅徒歩」「広さ」「間取り」「価格」「築年数」といった様々な条件で検索が可能だ。しかし、目移りしてしまい、結局どれが優先で、その部分を妥協しなければならないのか、折り合いがつかなくなることもある。
予算などの関係もあり、理想やイメージだけで借りてしまうと後悔することにもなりかねない。

ポイントは、“その部屋に住んだ後、どういう生活になるのか?暮らすコストがいくらかかるか?”である。
学校や仕事へのアクセスや時間をどう考えるか、休日の過ごし方、アルバイトや習い事など、また友達や家族とのアクセスなども考えたい。頻度の高い順、また自分が優先する事に順位をつけて、条件を整理して考えるとよいだろう。

また、実際の便利さは不動産ポータルサイトを調べるだけでは、なかなか見えづらい。住んでみたい街に自分で行って確かめるのも一案だ。不動産で表示されている駅徒歩○分…というのは改札口からの時間ではなく、駅の建物を出てからの時間なので、駅によっては表示よりも5~10分ほど時間がかかることもある。また、1分=80mで計算されていることも覚えておきたい。通勤・通学のルートや時間を確認したり、住む予定の地域にはどういうお店があるか、環境はどうかなども行ってチェックしたい。

上にあげたようにその街を歩くのが一番だが、遠方で時間がないという人は「googleマップ」を調べたり、住む予定の区や市のサイトを見たり、「食べログ」や「ぐるなび」といった飲食サイトを調べたりするのもオススメだ。

もうひとつ考えておきたいのは生活費…一般的に部屋を借りる金額は収入の1/3以下が望ましいとされている。気に入った部屋を借りるために無理をしてしまうと、生活ができなくなることのないように、生活を想像した家計簿を作ってみて、部屋に充てられる金額を確認しよう。

様々なジャンルの不動産サイトも増えてきている

不動産ポータルサイトは、現在様々な特徴があるサイトが増えてきている。情報量や機能がそろっているのは、HOME'SやSUUMOといった一般的なポータルサイトであるが、人と違う部屋を見つけたい、という人は特定ジャンルに特化したサイトも検索してみるのも一案だ。

例えば、オシャレオモシロフドウサンというキャッチがつく「ひつじ不動産」、新しい視点で物件をPRする「東京R不動産」、遊び心を大切にするヴィレッジヴァンガードが運営する「ヴィレッジ不動産」、現在人気のあるシェアハウスを集めた「東京シェアハウス」などがある。

「よい部屋はすぐに決まってしまう」とあせって、WEBだけ見てすぐ物件を決めることのないように注意はしたい。例えば水まわりだったり、近所の様子だったり、WEBページの写真と情報だけでは判断できないことが多い。

必ず、不動産会社に連絡して内見をしたいところだ。内見をする際には、事前にチェックしたいポイントを書きだした方が判断に困らない。営業マンの口ぶりにのせられて、よく確認せず、情報を引き出せないまま契約してしまうこともケースとしてよくある。ポイントを書きだす以外にも、最近では内見した際にメモできるアプリというものもあるようだ。各社、様々な内見に関したアプリが出ているのでお気に入りのものをダウンロードして使うのもいい。

※ちなみにHOME'Sでは下記HOME'Sアプリ(※iphone用)の中にある「見学メモ」機能が該当する
https://itunes.apple.com/jp/app/id342650611

賃貸はいくつも部屋を見られる絶好の機会。これからを考えて、住まいリテラシーをあげていこう

楽しみながら、自分にあった住まいを見つけてみよう楽しみながら、自分にあった住まいを見つけてみよう

せっかくの部屋を探す機会…この機会を生かして、様々な部屋を内見してみたい。住まいは一生付き合っていかなければいけないものだ。必要だから探すのではなく今後ライフスタイルの変容とともに、住まいも色々と変わるはず。その都度、迷いながら暮らすよりも今から多くの物件を目にして、少しずつ理想の住まいや、自分にとってどんな住まいが合うか、考えるのも重要だ。

少し前は賃貸物件はただ寝るための住みかとして部屋を考える場所だったかもしれない。
しかし、最近は少しずつだが賃貸といえども、“豊かな暮らし”を実現するための取り組みをするオーナーや不動産会社が増えてきている。壁紙を変えられたり、部屋をリノベーションできたり、DIYをしたり…ただの箱ものと考えず、暮らしの質をあげていくためにも、自分の望む部屋の理想と向き合いながら、そして、楽しみながら部屋探しをしてほしい。

2014年 03月11日 09時50分