トーンを合わせる

トーンを合わせ、センスが際立つコーディネートに
画像:Christian Fischbacherトーンを合わせ、センスが際立つコーディネートに 画像:Christian Fischbacher

クッションは置くだけで取り入れられる、手軽なインテリアのひとつである。色も柄も豊富で好みも反映しやすい。しかし調和を考えずに単体で購入し、部屋全体のインテリアにあまりなじまなかったなどということもあるだろう。
クッションをインテリアに合わせるにはどうすればいいか。色はどうするか、何に合わせればいいかなど、素敵に見せるクッションの選び方や使い方のヒントを紹介しよう。

複数のクッションを並べると、コーディネートされたインテリアに見える。センス良く見せるポイントのひとつは、色のトーンを合わせることだ。多色使いでも、色調が揃っていればきれいに見せることができる。異なる柄でトーンを合わせれば、センスが際立つ素敵な組み合わせが楽しめる。ベッドの上にピローとクッションをたくさん並べて楽しみたいときなどにおすすめのコーディネートである。

では、そのクッションは周辺の何と合わせればよいか。床や建具との相性も気になるが、クッションはインテリア全体ではその面積の点からアクセントとなるので、ソファとの相性を優先させるといいだろう。
まずはクッションとソファなどとの一体感を優先し、次にカーテンやラグと合わせ、がらりと変えたいときにはコストもかかり工事も必要となる建具や床を替えてイメージを刷新するといいだろう。

ソファと合わせる

ソファと合わせた柄物の組み合わせの例。柄物にベーシックな色のクッションを入れるとまとまりやすくなる
 画像:Jane Churchill ソファと合わせた柄物の組み合わせの例。柄物にベーシックな色のクッションを入れるとまとまりやすくなる 画像:Jane Churchill

ソファに色があるときは、ソファのベースカラーを生かした柄物にしてもいいだろう。ベージュ―やグレーなどのなじむ色と柄物を組み合わせると、柄を引きたてセンスよくまとめることができる。ソファ自体に柄があるときは、同系色でまとめたり、反対色の濃淡でリズムをつけてもよいだろう。

グレーやベージュ、オフホワイトなどのベーシックな色のソファなら、選ぶクッションの色の自由度は上がる。同系色の濃淡で変化をつけたり、アクセントとして色を入れてもまとまりやすい。

クッションカバーを替えたいときは、よく出ているサイズにすると見つけやすい。日本では45cm角のクッションが一般的で、海外ものには50cm角も多い。夏には清涼感のある麻やコットン、秋冬はウールなどに替え、季節に合わせたインテリアを楽しんでもいいだろう。

ライフスタイルに合わせ、広がるクッションの使い方

リラックスした床座にも合わせやすいクッション 画像:Ralph Lauren HOMEリラックスした床座にも合わせやすいクッション 画像:Ralph Lauren HOME

シルクは刺繍との相性も良く凝ったものもあるが、水や摩耗に弱い。コットンやポリエステルは丈夫で発色もよく、既製品にも多く見られ、家庭で洗濯などできて扱いやすい。最近はポリエステルも風合いがよくなり、ベルベットやリネンのようにしなやかな生地もある。また、デジタル印刷による意匠性の高い生地も出ている。

クッションの中材には、ポリエステルやフェザーがよく用いられる。フェザーは重さがかかると蓄えた空気が抜け体をしっとりと支え、ポリエステルは反発力があり、コストも抑え気味で家庭でも洗いやすい。双方を組み合わせたものや綿やウレタンなどもある。クッションはソファと体の奥行を調節したり、肘を持たれかけたりと、何かと便利なアイテムである。使用感や好みに応じて揃えてみるとよいだろう。

世界的に床座が流行っていて、アウトドアやベンチにも使える座布団のようなクッションもある。また横長のものは腰にあてがったり昼寝の小さな枕としても便利である。
大きさや素材、形が異なるクッションを組み合わせると、表情に変化が出て洗練されたイメージになる。好みの生地で大きさや素材を変えてオーダーでクッションを作り、昼寝やエクササイズ、ちょっとしたアウトドアなど、ライフスタイルに合わせて楽しんでもいいだろう。

有名メゾンのレディ・メイドクッションを手に入れてみる

画像:ELITIS © Color Design Firm/ mayumi amimura画像:ELITIS © Color Design Firm/ mayumi amimura

インテリア・メゾンのデザインで製品化されているクッションもある。これらは良質な素材ながら、リーズナブルで旬なデザインが手に入る。

オーダーだと生地を購入可能な最小単位で入手する必要も出てくるが、インテリア・メゾンの既製クッションは、柄の位置が上手く考えられていたり、洒落た飾りが入っていたりして、デザインとコストのバランスがいい。

これらはシリーズで配色や素材、大きさが組み合わせやすいように揃えられるものもあり、センスのいいコーディネートがつくりやすい。有名なファション・ブランドのインテリア・ラインのクッションもある。目指すインテリアのテイストに近く、好みのものがあるようなら、このような製品を検討してもよいだろう。

色柄も豊富で高機能、アウトドア素材や抗菌・抗ウイルス生地で、好みのクッションをオーダーする

美しさに加え、機能を兼ね備えた素材が充実してきている。インテリア用アウトドア・ファブリックでは、プリントものや織り、ベルベットなど、色柄やテクスチャーが増えている。アウトドア用ファブリックだからと言って、外での使用にとらわれることはない。シミも落としやすく手入れがしやすいので、子どもや高齢者、ペットのクッションにもいいだろう。

プールサイドにも使われるアウトドア用ファブリックは、過酷な使用環境においてもカビや腐食の影響を受けにくく退色性にも優れている。外に置いたままにするときは、中材は水が通過しやすい外用ウレタンにして、湿気によるカビへの対処をするとよい。また、コロナウイルスを不活性化することが実証されている生地も出ている。高齢者のクッションなどに、この様な高機能素材でのオーダーを検討してもいいだろう。

オーダークッションを作りたいがどこに頼めばよいか分からないときや、クッション選びのアドバイスは、プロのインテリアコーディネーターに相談するとよいだろう。

置くだけで手軽に取り入れられ、色柄や素材も自在に選べるクッションで、“あなたなりの”コーディネートに磨きをかけてみてはいかがだろう。

抗コロナウイルス素材によるオーダークッション 画像:PANAZ社 Shield Plus™/株式会社イオニア抗コロナウイルス素材によるオーダークッション 画像:PANAZ社 Shield Plus™/株式会社イオニア

2020年 06月29日 11時05分