リフォームのプラン、費用、工事技術、アフターなど全て会社次第

リフォームとは様々な作業を会社と施主が二人三脚、一緒に協力しあって作り上げていくものリフォームとは様々な作業を会社と施主が二人三脚、一緒に協力しあって作り上げていくもの

リフォームの成功は、選んだ会社でほぼ決まると言っていいだろう。良いリフォームになるかどうかは、接客、プランニング、設計技術、費用、工事品質、暮らしの快適性、アフターサービスなどの複合的な要素に決まる。加えて、以前より楽しく暮らせるようになった、好みのデザインになったといったような付加価値によって更に満足度が高まる。

適切なプランを立てるためには、施主の持つあいまいな要望を具体化するための聞き取り力、そしてそれを形にするプランニング力が必要だ。プランは立て方次第で費用が大きく変わるため、ローコストで質の高い工事をするためには優れた技術を要し、またその費用が施主の資金計画に対して妥当かどうかを判断する洞察力や知識も必要となる。

工事に関して言えば、リフォームは既存の構造や性能により工事内容が異なるため、現場ごとに適切な判断を下せるだけの知識と経験が必要になる。例えば断熱リフォームなら、ただ断熱材を入れるだけでは内部結露を引き起こし、却って建物に悪影響を与える可能性があるなど、綿密な計画が求められる。

忘れてはならないのが、リフォームは工事が完了すればそこで終わりではないことだ。工事が終わった後から始まる長く続く暮らしを、安全に快適にサポートするための点検やメンテナンスと言ったアフターサービスがどの程度なされるかも、リフォームの成否にかかわってくる。

住宅リフォームとはこれらの作業を、会社と施主が二人三脚、一緒に協力しあって作り上げていくものであるが、これらの要素をしっかりリードできる会社でなければ、満足のいくリフォームにたどり着くことは難しい。どこに依頼してもそれほど変わらないという声を聞くことがあるが、実際は選んだ会社によって、リフォームの出来栄えや住み心地は大きく異なる。では満足いく良いリフォーム会社をどのように選べばいいか。まずは小工事の場合からご紹介しよう。

小工事は専門店へ。複合的な大規模工事は基本の5項目を確認

ひとくちにリフォームと言っても、畳の表替えやガラスの入れ替え、水栓金具の交換といったような小規模な単体工事から、水まわりの交換や間取り変更など複数の業種が必要となる複合的な大規模リフォームまで様々ある。

小規模な単体工事は専門店、例えばガラスの入れ替えだけなら地元のガラス屋に依頼するといった方法がお勧めだ。

大規模リフォームを得意とする大手リフォーム会社の担当者は、広く浅い知識を持ち接客技術に優れているが、何か質問した時に回答に時間が掛かることが少なくない。例えば、防犯ガラスに入れ替えるリフォームをしたい場合、どの程度の厚みが必要で、それがそのサッシに取り付けできるかどうかというような話になった時、担当者は下請けのガラス店やメーカーに問い合わせて、現場調査をしてもらい、施主に返答するといった具合だ。もちろん深い知識を持つ担当者もいるが、基本的には専門家との橋渡し的な存在、オーケストラで言えば指揮者のような存在と考えていいだろう。

専門店に直接依頼すれば、疑問点はその場ですぐ聞いて解決できるので手早く、また大手に比べて経費が少なくて済むため工事費用も安く済ませることができる。

小規模な単体工事には、畳やガラスの他に、襖の張替え、水栓金具の交換、給湯器の交換、照明やエアコン、コンセントの移動や取り付け、玄関網戸の取り付け、網戸の交換、内窓の取り付け、玄関の鍵の交換、庭の手入れ、外壁塗装などがある。ただし外壁塗装は、腐食部やクラックがある場合は、大工工事や左官工事、家全体の点検などが必要になるため注意が必要だ。

水まわりの交換や間取り変更など複数の業種が必要となる複合的な大規模リフォームの場合は、費用が大きくなること、保証の問題が大きくなること、また構造部が絡むことなどから、ある程度の規模を持ち、建築士が在籍しているかどうかなどを確認しつつ、慎重に依頼先を選ぶ必要がある。その際は、リフォーム会社を選ぶ際の基本の5項目を確認するといいだろう。

1.事業者団体への加盟状況
2.建設業許可の有無
3.リフォーム瑕疵保険への加入
4.アフターサービス、保証制度
5.実績


消費者が安心してリフォーム会社が選べるように、平成26年国交省により、住宅リフォーム事業者団体登録制度がスタートした。登録するためには、一定の教育研修による人材育成、消費者相談窓口の解説、一定額以上の工事での瑕疵保険の加入などが定められているため、登録事業者であることは安心の材料となるだろう。

現在、住宅リフォーム事業者団体登録制度に登録されているリフォーム事業者団体は、一般社団法人日本住宅リフォーム産業協会(JERCO)、日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協)、一般社団法人リノベーション住宅推進協議会、一般社団法人日本塗装工業会など、他にもいくつかある。一覧はこちらにあるので参照されたい。
⇒住宅リフォーム事業者団体登録制度についての詳細
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000090.html

建設業許可の有無は、小工事の場合は不要だが、500万円以上の工事を依頼するのであれば必須になる。

リフォーム瑕疵保険とは、事業者が加入する保険で、瑕疵の調査や補修の費用に保険金が出るので、比較的小規模な事業者でも安心してアフターメンテナンスに向きあえるというメリットがあり、もし会社が倒産しても保険金の請求が可能だ。

必ず押さえておきたいのが保証制度とアフターサービスの内容だ。新築の場合は、引き渡しから10年間、品確法で定められた範囲において瑕疵の保証がされるが、リフォームの場合は会社による個別の対応になり、期間もまちまちになっている。洗面化粧台などの商品そのものはメーカーの製品保証があるが、工事に瑕疵があった場合はリフォーム会社による保証が必要になるため、しっかりと確認しておきたい。

実績については、今までのリフォーム事例などを見せてもらうといいだろう。中には現場見学会を開いている会社もあり、参加することで工事の実際や、施主の生の声を聞くことができる。

大規模リフォームを行う際には、まず以上の5点を確認した上で、さてリフォーム会社選びはここからスタートする。

(住宅リフォーム事業者団体登録制度、登録住宅リフォーム事業者団体一覧)国土交通省HPより
登録 番号 名称 登録年月日 URL
1 一般社団法人マンション計画修繕施工協会 平成26年 9月19日 http://www.mks-as.net/
2 一般社団法人日本住宅リフォーム産業協会 平成26年12月19日 http://www.jerco.or.jp/
3 日本木造住宅耐震補強事業者協同組合 平成27年 3月20日 http://www.mokutaikyo.com/
4 一般社団法人リノベーション住宅推進協議会 平成27年 4月16日 http://www.renovation.or.jp/
5 一般社団法人ベターライフリフォーム協会 平成27年 5月18日 http://www.blr.or.jp/
6 一般社団法人日本塗装工業会 平成27年 5月18日 http://www.nittoso.or.jp/
7 一般社団法人リフォームパートナー協議会 平成28年 2月19日 http://recaco.net/
8 一般社団法人全建総連リフォーム協会 平成28年 7月27日 http://www.zenrikyo.or.jp/
9 一般社団法人 住生活リフォーム推進協会 平成29年 4月 6日 http://horp.jp/

リフォーム会社選びは婚活、人によって良い会社は変わる

相見積もりを取ることで費用のおおよその相場を知ることもできる相見積もりを取ることで費用のおおよその相場を知ることもできる

リフォーム会社には相性がある。どんなに優れた会社であっても万人に合うとは限らず、例えて言うと婚活と似ている。

家に対する価値観は人それぞれで、例えば個性的でおしゃれなデザインの家に住みたい、質実剛健で見栄えより品質を重視したい、見栄えや質よりとにかく費用が安いことが一番、どれもそこそこでいいのでサービスのいい会社が良いなど、その思いは様々だ。

リフォーム会社にはそれぞれ得意分野があり、デザイン、技術、性能、サービス、費用の安さなどに突出した特徴を持っていることが多く、それが自分が求めているものと合うかどうか、ここが肝心になる。

デザインを求めている人が、費用の安さを売りにしているリフォーム会社に依頼しても満足な結果にはならないだろうし、逆もまた同じだろう。誰かに良い会社として紹介されたとしても、その会社が果たして自分の価値観に合っているかどうかは、自分の目で見極める必要がある。

それを見極めるために行うのが、相見積もりという作業だ。複数の会社から見積もりを取って比較することで、相性を見極める機会が得られる。

相見積もりの取り方は、まずは依頼先の候補として3社ほどをセレクトする。候補を見つけるには、近所のリフォーム会社の他に、イベントや相談会、インターネットのリフォーム会社紹介サイトなどを利用する方法もある。

相見積もりの目的は費用の単純比較ではなく、相手を見極めるために行なうのであるから、ある程度時間を掛けることも必要だ。大規模リフォームともなれば数百万円を支払うことになるのだから、じっくり応対していこう。

リフォーム会社に電話して、リフォームの見積もりをして欲しいと依頼すれば、自宅に訪問してくれるので、そこでリフォームの要望を伝え、家の中の調査をしてもらう。その際、見極めのための目のつけどころとして7つのポイントをご紹介しておこう。

1.こちらの話をよく聞いてくれるか
2.家の中をきちんと見て調査してくれるか
3.適切な提案をしてくれるか
4.見積もりと工事内容の説明が丁寧かどうか
5.デメリットを教えてくれるか
6.アフターサービスや保証は適切か
7.担当者との相性はどうか

相見積もりを取ることで見えてくるもの、単価の比較は無意味

我が家を任せていいかどうか、大金を掛ける価値があるか。担当者の人柄を見て相性を考えることも大切我が家を任せていいかどうか、大金を掛ける価値があるか。担当者の人柄を見て相性を考えることも大切

相見積もりという作業を通して、リフォームを成功させるために大切なことが色々と見えてくる。以前、数社相見積もりを取り、単価ごとにエクセルで比較表を作って、どの会社が良いと思いますか?という相談を受けたことがあるが、単価の比較はあまり意味をなさない。

リフォームの見積もりの作り方は各社様々で、基本は掛かる原価に経費と利益を乗せて作成するものなので、いかようにでも作れると言うのが現実だ。例えば目につきやすい項目の単価を下げて、他にさりげなく上乗せをする、工事で手を抜いて原価を下げるということも不可能ではないのだ。

大事なことは、相見積もりを取る時間は、その会社、担当者に我が家を任せていいかどうか、大金を掛ける価値があるかどうかを見極めるための準備時間と考えることにある。

こちらの話をよく聞いて、要望を一生懸命住まいに反映しようとしてくれているかどうか。家の中をきちんと調査してくれるかどうか。そして我が家の予算や暮らし方に合わせた適切な提案が出てくるかどうか。そのリフォームが適正価格かどうか。またデメリットを隠さず、見積もりについては工事の詳細を含め、ていねいに解説してくれるかどうか。工事後の保証やサービスは安心できるか。

人柄を見ることも肝心だ。家の中のことを細かく相談し、二人三脚でリフォームを進めるためには、担当者との相性も重要になる。細かいことを言えば、時間を守ってくれるか、次の約束まであまりに長く待たせないか、車の停め方はどうか、車内は整理整頓されているかなども大事なポイントとなる。車の停め方ひとつでも、近隣に迷惑を掛けるような停め方をする人が見る工事は、同じような結果になる可能性が高い。

こうやって、ひとつひとつじっくり見極めていけば、だんだん自分にあったリフォーム会社が見えてくることだろう。

リフォーム工事は人と人との付き合い、長く付き合える会社と出会うために

私がインターネットでリフォームの情報発信を始めたのは2001年、その時「リフォームで相見積もりを取りましょう」と書いたところ、たちまちのうちに今でいう炎上が起きた。それから時代が変わり、現在ではリフォーム会社選びのために相見積もりを取るのは当たり前となり、またリフォーム会社側も、相見積もりを取らせないほどに満足度を高めるためにはどうしたらいいかといった営業戦略を練る時代になっている。

未だ相見積もりを取る行為は、あまり良くないことと感じている人に出会うことも少なくない。しかし本当に満足するリフォームをするために、この先長く付き合えるリフォーム会社と出会うためには必要なプロセスなのである。

もちろん、何十社も取るようなことをすれば、船頭多くして船山に登るといったようなことになるし、断る際にはきちんと相手にその理由と見積もりのお礼を伝えることも大切だ。以前、筆者は見積もりの作成依頼を受けたが、依頼主は16社に相見積もりを取っていた。最後には訳がわからなくなってしまったようで、ここでいったん全員断って仕切り直したほうがいいとアドバイスしたことがある。
リフォーム工事は人と人との付き合いでもある。良き会社、良き人に巡り合い、幸せなリフォームをして頂ければと願っている。

リフォーム工事は人と人との付き合いであることを忘れずにいたいリフォーム工事は人と人との付き合いであることを忘れずにいたい

2017年 09月27日 11時05分