盛夏の雑草対策は重労働

抜いても抜いても次々と生えてくる夏場の雑草。日当たりのいい庭ならば2週間程度で覆い尽くされることになる抜いても抜いても次々と生えてくる夏場の雑草。日当たりのいい庭ならば2週間程度で覆い尽くされることになる

春になり草木が青々としてきて清々しいと思っていたら、いつの間にか盛夏は目の前。庭の雑草は清々しいどころか、元気があり過ぎて所構わず伸び放題に。半日かけて一生懸命抜いても、雨が降る度にまた同じ状態になるので、それこそいたちごっこだ。さらにこれから暑くなると、熱中症や虫刺されの心配も出てくる。
だからといって除草会社に依頼すれば万単位の費用がかかる。一般的には年に何度もお願いできないだろう。庭がある家庭では夏の雑草対策は悩みの種だ。
そこで素人でも比較的手軽にできる雑草対策や芝のメンテナンス方法をご紹介しよう。

一網打尽の方法はあるが、取り除く植物は選別できない

素人でも比較的簡単にできる雑草対策には次のようなものがある。必要な物はいずれもホームセンターなどで購入可能だ。

・除草剤を撒く
広範囲の雑草対策としてもっとも簡単な方法は除草剤を撒くことだろう。粒状タイプと液状タイプがあり、前者は根から吸収させるので効果が長続きし、後者は速効性がある。いずれにしても農薬なので、使用する際は人体に影響がないよう長袖長ズボンを着用するなど服装に気を配り、栽培している草花まで枯れさせないように散布する範囲に注意したい。

・塩水を撒く
草木が生えている場所に塩水を撒くと枯れてしまう。除草剤を撒くのと同じような効果があるのだ。こちらも枯らす植物を選べないので、散布する範囲には注意したい。また、一度土壌に塩がしみ込んでしまうとしばらく分解されないので、除草後も植物を栽培しない場所にしか向かない。

・防草シートを敷く
ポリエステル不織布などのシート。一度敷くと下の地面で光合成ができなくなるので、シートが劣化するまで数年間は草木が生えてこない。ただし少しでも隙間があると雑草が生えてくる。また、ただの黒っぽいシートなので、庭に敷くと見栄えがいいとはいえないだろう。そのため上に砂利を敷くケースが多い。

芝の長さを常に一定に保つロボット芝刈り機

以上のように素人でもできる雑草対策は複数ある。しかしどれも植物を一網打尽にしてしまうので、芝生の庭には向かない。
また芝生を美しく保つには、長さを均一にするために定期的な芝刈りが必要だ。暑い夏にこの作業が面倒という人も多いだろう。

そこで役立つのがロボット芝刈り機だ。これは今流行のロボット掃除機の芝刈り機版。掃除機同様に自動で庭の任意のエリアを隅から隅まできれいに芝を刈ってくれる。
そんなロボット芝刈り機のパイオニア的存在がスウェーデンに本社を置くチェーンソー、芝刈り機メーカーのハスクバーナ・ゼノア社だ。同社はヨーロッパにおいて1995年からロボット芝刈り機を販売。彼の地の一般家庭にロボット芝刈り機を広めた立役者だ。日本においても今年(2015年)に入り本格的に販売を開始した。それが同社の最新ロボット芝刈り機「Automower™ (オートモア) 330X」だ。

「Automower™ (オートモア) 330X」の本体。傾斜角度24度まで芝刈り可能。GPS内蔵で同じ場所ばかりを何度も行き来しない仕様。地面に車輪の跡が付きにくい。また本体質量13.2kgなので大人であれば持ち運びもできる「Automower™ (オートモア) 330X」の本体。傾斜角度24度まで芝刈り可能。GPS内蔵で同じ場所ばかりを何度も行き来しない仕様。地面に車輪の跡が付きにくい。また本体質量13.2kgなので大人であれば持ち運びもできる

芝は毎日刈り込むことが重要

「Automower™ (オートモア) 330X」の1番の特長は、一度設定をしてしまえば芝の長さをほぼ一年中一定に保てることだ。設定できる長さは2cmから6cmまで0.5cm刻みで9段階。
稼働時間は曜日ごとに2つの時間帯を設定可能。たとえば月水金の夜中の0時から6時と昼の13時から15時といった具合だ。終了時間がくれば自動で充電器のある場所に戻る。設定次第では2時間半ごとに1時間ほど充電することになるが、24時間連続で毎日稼働させることもできる。

当初、夜中の稼働は近所迷惑になりそうだと思っていたが、実際の稼働音は58dB(保証値)なので静かな乗用車や普通の会話レベル。ほとんどの場合気にする必要はないだろう。

同社に話を聞くと、芝のメンテナンスは毎日行うことが重要だという。なぜならある程度伸びてから刈り込むと、刈った草が庭に散らばる。そのまま放置するとその下の芝が光合成できずに枯れてしまう。そういった意味もあり片づける必要があるのだが、これは敷地が広ければ広いほど重労働。特に雨の後は水分を含み重くなる。また刈った草を抱えることになるので、毛虫などに刺される心配もある。
「Automower™ (オートモア) 330X」を毎日稼働させていれば、1回に刈り込む長さはかなり短く粒状になる。そのため地面に散らばっても光合成の邪魔にはならずにいずれ土に還る。

操作画面。稼働させたい時間帯を設定しておけば、積雪地帯など一部の地域を除き1年中自動で芝を刈る操作画面。稼働させたい時間帯を設定しておけば、積雪地帯など一部の地域を除き1年中自動で芝を刈る

1カ月のランニングコストは1,000円程度

毎日稼働させると電気代が心配になるだろう。ところが1日当たり24時間、1カ月動かしても消費電力量は43kWhなので1,000円程度(同社調べ)と意外にリーズナブルだ。
また、安全性も考慮されており、バンパーにあるセンサーで人や障害物を感知。軽く触れると自動で方向転換をする。間違って稼働中に手を本体下に入れてしまっても、刃自体が本体の中心付近にあるので、大怪我をする心配は少ない。

1時間に刈り込める面積は135m2。24時間稼働なら約3,200m2(地形により多少上下する)だ。これだけ動けるロボットを野放ししたら、隣の敷地にも勝手に入ってしまいそうだが、入ってはいけない所や植栽などぶつかってほしくないところには境界ワイヤーを設置することで避けて通らせることができる。つまりワイヤーで敷地を囲んでしまえば、そこから外へは出ない訳だ。このワイヤーは購入時にメーカーまたは販売店が設置工事を行うことになっている。

これだけ便利で広範囲の芝を刈れるロボットなので、一般家庭には関係ないと思う人もいるかもしれない。確かにゴルフ場や企業からの問い合わせが多いそうだ。しかし、すでに面積300m2の庭の一般家庭への納入実績がありオーナーは非常に満足しているという。今後は一般家庭や別荘ユーザーもターゲットとしていくそうだ。

「Automower™ (オートモア) 330X」スペック
長さ:72.1cm
幅:55.8cm
高さ:30.8cm
本体質量:13.2kg
小売価格:オープン価格(境界ワイヤー設置工事込みの販売)

取材協力:ハスクバーナ・ゼノア株式会社
http://www.husqvarna.com/jp/home/

刃は本体中央部にあるので、誤って手を入れてしまっても怪我をしにくい。また持ち上げたり、傾けたりすると自動停止する安全設計刃は本体中央部にあるので、誤って手を入れてしまっても怪我をしにくい。また持ち上げたり、傾けたりすると自動停止する安全設計

2015年 06月28日 11時19分