なぜ「引越し」は面倒なのか?

引越は、混乱する前にまずはやることを一覧にして、スケジュール調整が大切。引越は、混乱する前にまずはやることを一覧にして、スケジュール調整が大切。

引越しシーズン到来。新生活に向けて期待が高まる時期だが、その前に肝心の「引越し」作業が待ち構えている。楽しみな反面、想像しただけでも「面倒」だと思ってしまう人も多いはず。以前公開した【収納アドバイザーが伝授~引越し時だからこそ整理をして、ストレスなく新居を楽しもう】では主に日常からでも役立つ荷物の整理の仕方や収納グッズ選びについてお届けしたが、今回はストレスが溜まらないような引越しにするために一連の引越しのスムーズな仕方と心構えについてお伝えしたい。

「引越し」は引越しだけではなく前後の作業が非常に大変だ。家を探したり、引越し会社の選定をしたり、新居の家具や家電の調達などをしたり…準備する事が多いのが実情だ。またお金もかかるので不安もある。だからといって漠然とネガティブな想像をしていると、気持ちが焦るだけで一向に進まない。着実に準備を進めるには、リストアップして一つずつどのように段取りを行うか決めておくのがよいだろう。

まずは、何が必要かをピックアップしておく。
以下のように項目例をあげてみる。

○引越し準備
1.家を決める
2.引越し日を決める
3.引越し業社を決める
4.住所変更関連の手続きスケジュールを決める
(例)・郵便局に転居届
   ・新聞
   ・郵便物の住所変更
5.公共機関への手続きスケジュールを決める
(例)・住民票
   ・保険(勤務先報告)
   ・運転免許証
   ・印鑑登録
   ・車庫証明
6.電気ガス水道インターネットの使用停止、使用開始の手続き
7.ゴミの日確認
8.整理する
9.梱包
10.引越し
11.掃除

このように何から進めればいいのか、情報の整理をから始めることが重要だ。

引越し準備でも特に手間のかかる「梱包」作業は3段階に分けてスムーズに!

「梱包」作業は3段階に分けてスムーズに!「梱包」作業は3段階に分けてスムーズに!

段取りの調整が終わったら、いよいよ引越し作業に注力したい。その中でも、一番の難所は「梱包」作業だ。一体どこから手をつけるべきか…。と頭を抱えてしまう人も多いはず。

梱包作業を面倒だと感じるのは、「時間」がかかる点からだろう。使わないと思って箱に入れたのに、すぐに使うはめになる。開け閉めを繰り返してしまったり、事前に梱包するかどうかが判断できずに、結局ぎりぎりまで梱包できないこともしばしば。
梱包作業で重要なのは「梱包」、つまり箱詰めをいかにスムーズに行うかだ。

ではなぜ梱包作業に時間がかかるのか。一見、ただ箱に詰めているだけの作業のようだが、無意識のうちに並行して「いるもの・いらないもの」を判断しようとしている。「これは本当に新居へ持っていく必要があるのか?」「これは使っていないものだ」などという自問自答が梱包を根気のいる作業になってしまっているのが原因だ。引越しはすべてにおいて多くの「整理」と「判断」の繰り返し。何事も決断する事はストレスとなり負担になる。途中で投げ出したくなる気持ちもよくわかる。

ならば、「梱包」作業をしながら「整理」を行わなければよいのである。

自問自答のあげく最後には「全部持っていこう!今あるのだから、新居でも必要になるはず」と、なにもかも箱に詰め込むのは一番よろしくない。事前に「整理」さえ終えていれば、箱に詰めるものだけが必然的に残る。何も判断せず、ひたすら物を詰めていくだけなら無意識でも作業は進むし、時間も短縮できるだろう。

引越しの梱包において、これだけ押さえればOKなポイントを3点を伝授しよう。
①「整理の仕方」
②「グルーピングによる荷物の仕分け」
③「箱詰め作業」

整理の仕方~いるもの、いらないもの

では、まず整理からはじめよう。
ここは引越し前の3週間程度を使ってゆっくりと着手したい。大切なのは今生活している状態で作業すること。実際に行う作業としては、「使用している」「使用していない」の判断を行っていき、「使用していない」という物はこの機会に手放すようにする。引越しまでの間に家の中の全てを確認していく作業が肝心である。初めの段階で手放すものが見えていれば、引越し間際に慌ててゴミ出しをする必要も無くなる。

【ポイント】
1.実施する場所を決めていく。
 (例)1週目は浴室・洗面所。2週目は衣類、自室。3週目はキッチンなど
2.「使用している」「使用していない」をその場の3秒で素早く判断。
3.「使用していない」ものを入れていくために、分別用の大きな袋を準備する(捨てる予定の紙袋でもOK)。
4.新品のものを引越しの機会に開封する。今までお世話になったグッズたちにはお礼をいって処分しよう。
(例)洗面所のタオル
 使い込んだタオルは引越しの際の掃除用の雑巾にし、新しいものを出す。新品のタオルは既存の保管場所へ移動させる。タオルの箱や梱包材はゴミの元になるので、引越し前に破棄。
5.微妙な残り物に要注意。どこかで清算する。
(例)化粧品や整髪料
 あまり使用していないのに、なんとなく残っている化粧品や整髪料。微妙な量が残りがちなものはこの機会に破棄する。

結果的にいうと、「今使っていないものを今後も使う確率」はほぼゼロだ!

また、ありがちなのが「新居」を夢見て、新しいグッズを揃えてしまうこと。気持ちはよくわかるが、今のものでも十分のはず。整理を終えた後に物を増やすのではなく、引越し後に改めてゆっくりと必要な物を考えたい。

グルーピングによる荷物の仕分け

まず新居を想定し、どのゾーンにどんな家具配置して何を入れるのか。また、収納場所にはどんな物を定位置にするのかを決めていく。現在の住まいと新居では使えるスペースが違うかもしれない。生活動線だって変化するだろう。どこに何があれば生活しやすいのか、いつもの動作を思い出しておこう。図面や物件案内などを参考にするのもよいだろう。

レイアウトが決まったらそれに沿った荷物のグループ分けを行っていこう。

【生活動線と収納場所の例】
・朝起きて着替える → クローゼット
・お風呂に入る準備をする → 洗面台収納
・勉強、読書する → キャビネット、本棚
・食事を作る → キッチン収納・キッチンカップボード
・日用品の出し入れ → 廊下収納
・パソコンスペース → パソコンラック  など

どこで何をするのか、そのためにはどのように収納すればスムーズに生活できるのか、図面に書き入れてみよう。

生活動線に合わせた物の配置を書き入れてみよう生活動線に合わせた物の配置を書き入れてみよう

箱詰め作業~梱包の仕上げ

梱包作業が肝心、「どこへ」「なにが」を明記すること梱包作業が肝心、「どこへ」「なにが」を明記すること

今まで準備してきた「整理」と「グルーピング」によって、この後の梱包作業は楽になる。引越し後のことを考え、もうひと手間がんばっておこう。

【ポイント】
1.すべての箱に番号をふり、中身をリスト化
2.新居のどこで使用するものか、内容物と番号を箱に記載しよう
3.箱を閉めるのは最後の最後

リストにして箱に書き入れる。リストにはできるだけ詳細を記載しておく。箱の中身や番号を記載していくメリットは非常に大きい。場所が書いてあれば、引越し作業の方々が迷いなくその場所に運んでくれる。箱を必要な場所に集めることができて、各所に振り分けていく作業の手間も省くことができるからだ。
あとはグルーピングされたものごと、箱に詰めていけばいい。
一度「整理」は行っているので必然的に残っているものは全て「使うもの」。ただ、梱包しながら改めて「使わない」と思う物も出てくるだろう。その時は瞬時に判断を済ませ、梱包作業に熱中しよう。

現在、家に置いてあるもののグループがバラバラだったとしても、引越し先では同じグループ分けがなされるならば、同じ箱に入れていくこと。この作業は終わりを見極めるのがとても難しい。最後の荷物が梱包できた時点で封をしよう。

「整理・グルーピング・梱包」のポイントさえ押さえておけば荷造りの手間はぐっと軽減される。

最後に、新居に到着した後も以下に注意をしておきたい。
・箱は全てすぐに開けて、定位置に収める
・箱はすぐに引き取りに来てもらう

引越し後1ヵ月間「開かずの箱」があるのであれば、それは新居には不要だったかもしれない物だ。未開封の荷物をそのままにしておくとせっかくの新居の場所を占領されて、気持ちよく引越した気分も台無しになる。また、必要なときに必要なものをすぐに取り出せなくなり、毎回探し物に追われる。探している間にどんどん箱の中が混乱して散らかってしまうなんてこともありえる。
すぐに荷物を開けて、新生活への環境をつくることが重要だ。

「引越し」は新たな場所で新しい生活が始まり、さまざまな出会いも期待できる素敵なイベント。作業をスムーズに行い、楽しい春を迎えたいものだ。

2015年 03月14日 11時55分