阪神間限定のリノベーション「2nd Cycle DEVELOPMENT PROJECT」

コスモ本山の中庭風景コスモ本山の中庭風景

今回紹介するのはリノベーションブランド「2nd Cycle DEVELOPMENT PROJECT」。複数の会社が参画する「本当に必要なモノだけがあり住む人と一緒に成長していくシンプルな箱のような家をユーザーの目線で供給するプロジェクト」であり、阪神間で展開している。

住み次ぐ価値のあるマンションを厳選して提供するという同プロジェクト、完成済みの物件として見学したのは「コスモ本山」。1988年築、総戸数237戸、大規模マンションが多く存在する神戸市東灘区本山南町にあるファミリーマンションだ。この「コスモ本山」で実施されているリノベーションはどのようなものであろうか?

床材は定番の無垢のフローリング、自然な素材へのこだわり

サイザル麻仕上げの床部分サイザル麻仕上げの床部分

リノベーションの現場では既にスタンダードとも言える「無垢のフローリング」。本物件のリビングルームでもナラ(オーク)材を使用したフローリングが実装、上から木部用オイル(自然塗料)で着色されている。木の色や風合いが美しく価格も手ごろなナラ材は同プロジェクトの定番アイテムの一つだ。

エントランスを入った部分からストレージに繋がるスペースでは床材としてサイザル麻が使用されている。ロープなどにも使われることのある、優しい色と素足での肌触りがよい自然素材だ。

木部や金具は懐かしい風合いのオリジナル

突出し窓は手作りのオリジナル
突出し窓は手作りのオリジナル

リビングルームに隣接する洋室(ベッドルーム)には間仕切りだけでなく腰窓がある。窓があることで通風や採光が取れる機能面のメリットもあるが、単調になりがちな壁面に表情をつけるという意味合いもある。通常の引違窓ではなく、上下2段の突出し窓。それも既製品ではない本物件の為に作った木製枠。どことなく懐かしい雰囲気の風景だ。

本物件の為に作られたのは窓だけではない。リビングに入る扉も本物件の為に制作。また、キッチンの取っ手金具も鉄の板材を加工した造ったオリジナル。鉄工所でデザインスケッチを元に打合せをし、制作してもらったものというから手が込んでいる。

元の仕様を大切にし、無駄にしない

キッチンは取っ手金具等を変更した上で再使用キッチンは取っ手金具等を変更した上で再使用

キッチンの背面にあるキャビネット。キッチンとは違う面材が使用されている。なぜか? これはキッチンとキャビネットは既存のものを流用しているからである。まさに部材の「2nd Cycle」である。

リノベーションといっても全てを変えてしまうわけではなく、利用できるものは利用するというスタンスは、もしそれが新築時の仕様であれば、マンションそのものも歴史を引き継ぐこととなり分譲時のコンセプトが引き継がれることとなり、また工事を発注する側からすればコストダウン要因にもなりうる。

良質なマンションストックを残していくために…

成人男性の目の位置より少し下にくる高さの壁が印象的成人男性の目の位置より少し下にくる高さの壁が印象的

阪神間の良質なマンションストックを活用したリノベーションを行う「2nd Cycle Development Project」は、文字通り阪神間に特化したプロジェクトであり、古い仕様・設備の一部を残し、建具や窓に大工工事の伴う木製のものを多用しているのが特徴だ。

今回紹介した物件はリノベーション済の販売用物件だが、他物件の購入から相談することも可能。同プロジェクトが、リノベーションを施し阪神間のマンションストックとして残しておきたいと考える物件を紹介してもらうことができる。

2013年 09月12日 11時17分