プライベートな家の一部を開放し、交流を行う空間に
近年、地域コミュニティの希薄が全国で問題となっている。
コロナ禍で外出が規制されたり、人との距離をとらざるをえない期間が続いたことで、コミュティが希薄となる傾向はより顕著になった。逆にコミュニティの大切さを感じたという人も多いのではないだろうか。
本来はプライベートな家の一部を開放し、地域や仲間とのコミュニケーションの場としてパブリックスペースのように活用する取り組みが表れている。「家開き」「住み開き」などと呼ばれるこうした取り組みは、新しいコミュニティの形として注目されている。
趣味のイベントを開催したり、作品を展示してギャラリーにしたり、地域の人たちが自由に使えるコミュニケーションのためのスペースにしたり、開き方にはさまざまな形がある。
家の一部を開くということにとどまらない事例もある。福岡県久留米市の「HandA Apartment」ではアパート内の広場と1室を地域に開いている。東京都東久留米市の「Le cheval」ではアパートの敷地の一部を私設公園にしてしまった。
日常が戻りつつある今、家を開いて創るコミュニティの形について考えてみたい。本特集をきっかけに、ぜひ自宅や、活用されていない空き家などを地域に開くことができないかと考えてみていただければ幸いである。
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