道路が活用されれば、まちはもっと楽しくなる

私たちの身近にある"道路"。この道路を移動の目的だけでなく、もっと公共空間としても活用できないだろうか。

道路とは、車道だけでなく歩道も含めた部分のことをいう。歩道部分を占用して何かを行うには、道路管理者の許可が必要となる。その許可の基準には「特定人の営利目的のための公共性のない占用は原則として認めるべきではなく、公共性の高いものを優先させるべきである」という記載があるため、歩道にオープンカフェを開いたりなどはできなかった。

こうした規制を緩和する“ほこみち制度”(歩行者利便増進道路制度)が2020年11月に国土交通省より施行された。これにより、道路の占用許可が柔軟に認められるようになった。制度を活用して、店舗の前の歩道をオープンカフェにしたり、歩道に屋台を開いてその隣にベンチを設置したりといった事例が各地で出てきている。

また、ほこみち制度以外にも、道路の活用として"歩行者天国"を思い浮かべる方も多くいるだろう。特徴的な活用事例として、東京都文京区の藍染大通りを紹介する。歩行者天国として50年の歴史を持つ藍染大通りは、年間を通して多彩な催しが開催されるなど地域住民に活用されており、まるでまちの文化になっている。

本特集で取り上げた道路の活用事例は、いずれも行政だけでなく個人や民間が関わって進めているものだ。自分のまちの道路ももっと活用できるのではないかと考えたり、何か行動を起こすきっかけに本特集がなれば幸いである。

公開日:

ホームズ君

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