限られたスペースでも工夫して楽しもう

日本の伝統行事は、昔ながらの民家の造りに合わせて行われてきた日本の伝統行事は、昔ながらの民家の造りに合わせて行われてきた

お正月に節分、桃の節句に端午の節句。このような伝統行事は家族みんなで楽しみたいものだが、昨今の住宅事情ではなかなか難しいこともある。マイホームの間取りを考える際のポイントとは。

日本の伝統行事は、昔ながらの民家の造りに合わせて行われてきた。木造の風通しの良い住宅で、縁側からは庭が見え、続き間の和室には床の間があるのが一般的だった。ところが、最近の住宅は気密性が高く、庭があるのは一部の広い戸建てに限られるし、和室や床の間がなく洋間のみの間取りも多い。

このような間取りでは庭の眺めを楽しんだり、行事ごとに床の間を飾ったり、大勢の親族や友人で集まって食事をすることは難しい。
しかし、住宅事情が変化したからといって伝統行事を行わないのはつまらないし、特に子供のいる家族にとっては教育上良くないという考えもある。

桃の節句に飾るお雛様や、端午の節句の五月人形などは昨今の住宅事情を考慮して小さなものも売られているので、現在アパートやマンションに住んでいて広さに余裕がないという家族はこういったものをうまく利用すると良いだろう。家族だけの食事でも、その行事に沿ったメニューにして会話の中で伝統を伝えていくこともできる。

小さくても和室があると便利

飾りを置く場所は日焼けや湿気を注意する飾りを置く場所は日焼けや湿気を注意する

これからマイホームの間取りを考えるという家族の場合は、和室の採用を検討してみて欲しい。伝統行事だけでなく、転用しやすい和室は様々なシチュエーションで役に立つ。

オススメの場所はリビングルームかダイニングの近くだ。子供が小さい場合はプレイルームとして活用できるし、普段は椅子に座る生活に慣れていても、畳でゴロゴロするのは気持ちの良いものだ。また、客間としても使えるし、将来的に親と同居することになった場合にも対応できる。広さは6~8帖あると転用しやすいが、3~4帖くらいの小さな畳スペースでも良いだろう。床の間あるいは板の間があると飾りが置きやすい。

人によっては、伝統行事がない期間に散らかってしまう心配があると思うが、常に何か季節のものを飾っておくように心がけると散らかりにくい。例えば6月は祝日も伝統行事も少ない月だが、初夏らしく紫陽花を生けておくだけでも季節感が出るので、その周辺が散らかりにくくなる。

飾りを置く場所を決めておく場合は、湿気が少なく、日焼けがしにくい場所にする。伝統行事で使用する飾りは特に繊細なものが多いため、環境が悪いと劣化する恐れがあるからだ。また、子供がいたずらをしてしまう場合は、台を置いて高い位置に置くようにすると安全である。

リビングルームでも伝統行事はできる

少しでも庭がある場合は、リビングルームから庭が見えるようにすると鯉のぼりなどの眺めも楽しめる少しでも庭がある場合は、リビングルームから庭が見えるようにすると鯉のぼりなどの眺めも楽しめる

和室をとる余裕がない場合や、間取りの好みでどうしても和室を作りたくない場合は一般的なリビングルームでも伝統行事を行う方法はある。
伝統行事はみんなで集まって食事をすることと、飾り物を楽しむことが基本となるので、その二つが出来るようにすれば良いのである。

みんなで集まって食事をするスペースは、お客様も一緒に座れるように余裕をもって計画をする。リビングルームに座る形式であれば大人数でもある程度対応できる。スペースに余裕がなければ、ダイニングルームをコンパクトにしてリビングルームを広くするという手もある。
お雛様や五月人形などを飾るスペースはサイドボードなどの棚の上がちょうど良い。窓際を避けて、ダイニングルームとリビングルームの中間くらいの配置が目に留まりやすいのでオススメである。普段は棚の上には家族の写真などを飾っておき、伝統行事の期間には写真などは片付けて飾り物を置くようにするとスペースを確保しやすい。
少しでも庭がある場合は、リビングルームから庭が見えるようにすると鯉のぼりやお月様、季節の花などを眺めることができる。

伝統行事というと構えてしまいがちだが、小さなことから暮らしに取り入れていくと無理なく続けることができる。我が家に合わせたスタイルで、家族みんなで楽しんでみよう。

2014年 02月01日 11時39分