地方創生と「遊び」の関連性は
地域に残りたい、戻りたい、あるいは移住したいと考えるとき、人は何を重視するのだろうか。
LIFULL HOME’S 総研による調査レポート「“遊び”からの地方創生 寛容と幸福の地方論Part2」。この調査からは、"遊び"によって地域の寛容性と幸福度を高めることができ、地域人口の増加に効果があることの関連性がみえる。
地方創生の戦略は、少子高齢化や都市部への人口流出を原因とした、地方都市の人口減少に歯止めをかけることを目的としてしている。その際に重要視されるのは仕事の創出や子育て支援が多く、コミュニティを生み出す力のある"遊び"を重要視している地方都市はまだ少ない。
そんな中、遊びの力をとりいれ、効果を出している地方もあるようだ。
千葉県一宮町は「サーフィンと生きる町」を宣言し、地方創生の総合戦略のトップに「一宮サーフストリート構想」を掲げている。北海道東川町は「写真の町」を宣言し、総合戦略の基本目標の1番目に「人々が集う写真文化首都の創造」としている。サーフィンや写真という遊びを取り入れた町づくりを行うことで、町の風景も変わり、そこに魅力を感じる人達が集まり、生活文化がつくられてきている。
行政の戦略ばかりでなく、地域につくられた遊びの場が人々を惹きつけている事例もある。
高知県黒潮町の海辺を美術館に見立ててさまざまな活動を行う「砂浜美術館」や、岡山県玉野市の「うのずくり」は、移住者を増やす目的で始めたわけではないが、その取り組みに魅力を感じて移住してくる人が増えている。
事例にあげたように、遊びで地域を変え、人々を惹きつけている記事をピックアップした。
「仕事」と対極にあると考えられている「遊び」が地方創生には必要ではないか、記事を通して考えてみてもらいたい。
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「遊び」で生み出す地方創生
~砂浜美術館・とよしばの事例から~
https://www.homes.co.jp/cont/press/info/info_00025/
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