まちの空き家対策、スポンジ化対策のひとつの答えとなるか?
まちづくりの中で重要な役割のひとつが、住民同士のコミュニティづくりだ。
阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震など災害に見舞われるたびに、まちのコミュニティがいかに大切であかということを認識する人が多いようだ。インターネットの普及などによって対面でのコミュニケーション不足が指摘される中、高齢者支援や子育て支援、世代間交流など、まちの横のつながりを求めて「住民同士の良質なコミュニティづくり」に挑戦する人たちは増えている。
そして、一方まちには「空き家」「遊休不動産」問題がある。
もちろんセキュリティや安全性の面から壊さなくてはいけない空き家も多いのは事実であるが、その後の土地の活用がなければ、活きたまちに歯抜けのように空き地が増える。まちのスポンジ化は人の流れも分断し、まちにさびれた印象とインフラの非効率を生み出すようだ。
かつてはそこに家があり、人の通りがあった建物を活用しようと、空き家や遊休不動産をまちのコミュニティづくりに活用する例がある。「空き家」でなくとも、当初の役割で使われなくなった建物の再利用も見られる。
住民同士のコミュニティのためだといって新たに立派な建物を建てるのではなく、まちの風景を作ってきた建物を最小限のリノベーションでコミュニティに活用している各地の例を紹介したい。
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