2014年グッドデザイン賞を受賞した魅力のサービス

マンションを売りに出して住み替える際の煩わしさを軽減する「住みながら買取りサービス」マンションを売りに出して住み替える際の煩わしさを軽減する「住みながら買取りサービス」

“購入していたマンションを売却し、住み替えをしたい――”よくあることだが、実際に売却の絡んだ住み替えをしようとすると、スケジュールや資金的になかなかスムーズにいかない場面が出てくる。例えば、売却と新居入居までのスケジュールが合わず、仮住まいに移り2度の引越しが必要になったり、売却マンションの現金化に時間がかかり次の住まいの資金に充てられない、といったようなことだ。こうした売却の絡んだ住み替えの煩雑さを軽減させようと登場したサービスがある。それがコスモスイニシアの提供する「住みながら買取りサービス」だ。

2014年にグッドデザイン賞を受賞しているこのサービス。果たしてユーザーにどのような魅力があるのだろうか?

サービスを提供するコスモスイニシアで、このサービスが誕生した背景、その魅力をうかがってきたのでレポートしよう。

恐怖!!2度の引越しが発生する住み替え

「中古物件を販売すると、通常売買契約が締結してから3ヵ月以内には退去しなければなりません。しかし、例えば次の住まいが新築マンションや注文住宅となると、退去が先で仮住まいを探さなければならなくなります。こうした住み替えの難しさをどうにかしてほしいというお客様の声が多く、それに応えようと考えたのがこのサービスです」とサービス提供のきっかけを語るのは、株式会社コスモスイニシア 流通事業部 佐藤英恵氏だ。

このサービスは、現在の住まいに住みながら売却し、売却後は最長2年間賃貸契約でそのまま現状マンションに居住しながら次の住まいに移り住めるというサービスだ。

通常の中古マンションの販売仲介サービスを利用すると、売却不動産の決済は引渡し時となり、次の住まいの引渡しのタイミングによっては仮住まいなどが必要になってくる。

【通常の売却の流れ】
「査定」→「媒介契約」→「購入検討者の見学」→「条件交渉」→「売買契約」→「仮住まい探し」→「仮住まいへの引越し」→“決済・引渡し”→「仮住まいの発生」→「新居への引越し」(10ステップ)

仮住まいの手はずを整えたり、売却資金の確定が遅れることは、売主にとってかなりのデメリットになる。これをスムーズに行おうというのが「住みながら買取りサービス」というわけだ。実際の流れは以下になる。

【今回のサービスの売却の流れ】
「内見・査定」→「売買契約」→“売買決済”→「現在の住まいを賃貸契約でそのまま居住」→「引渡し」→「次の住まいへの引越し」(6ステップ)

サービスを利用すると、まずコスモスイニシアが既存物件を購入、その後売主とその物件の賃貸契約を結ぶスキームになる。住み替えが格段に簡略化でき、仮住まいも発生しない。次の住まいに入居するまで時間的な余裕ができたり、資金確定が素早くできるといったメリットがある。

住みながら買取りサービスは、売却のための見学、条件交渉、仮住まいへの手間などが大幅に省ける住みながら買取りサービスは、売却のための見学、条件交渉、仮住まいへの手間などが大幅に省ける

住み替えに潜む、“見えにくい費用”

お話をうかがった株式会社コスモスイニシア 流通事業部 リニューアルマンション部  一課 佐藤英恵氏(左)、沖原有希氏(右)お話をうかがった株式会社コスモスイニシア 流通事業部 リニューアルマンション部  一課 佐藤英恵氏(左)、沖原有希氏(右)

ただしコスモスイニシアでは、買い取った物件をリフォームし再販することで利益を出すため、通常よりも買取価格は2割程度低くなるという。リフォーム費用などを見込んだ買取価格を提示するからだ。これだけ聞くと、資金確定のスピードや仮住まいなどが発生しない手間暇の削減をとるか、販売価格をとるかといった選択に聞こえてしまうが、トータルな支出で考えるとまた見解は異なってくる。

「確かに、買取価格でいうとメリットが少ないように思われます。しかし、仮住まいが必要とされる場合の礼金や手数料、引越し代金、また、売却するマンションに万一雨漏りや給排水管の故障があれば、その修理費などは売却側にかかってきます。そうした“見えにくい費用”が住み替えには潜んでいます。仮住まいを含めた諸経費の総額や売却後のリスクなどを考えていくとあまり価格的に差はなくなっていきます」

そして何よりも、売却や仮住まいに移る手間は経験して初めて実感するもので、こうした労力を避けられるメリットは大きいと、同社 流通事業部 沖原有希氏も説明する。

「自宅を売却する場合、週末ごとに希望者への内覧を行わなければなりません。その度に掃除をして綺麗に部屋を整えておかなければいけないのも意外と大変なことです。個人への売却の場合は、契約しても、ローンの審査が下りないと白紙解約となるなど契約までもかなりの時間と労力、そして気苦労があります」

こうした精神的な不安、面倒さ、そしてトータルコストを考えると「住みながら買取りサービス」はまさに手間暇の削減+トータルコストという点で利用価値の高いサービスのように思える。

資金調達もスピーディに実現

では、どういったユーザーがサービスを利用してメリットを感じているのか? 主なケースを以下挙げてみよう。

先ほどから説明しているが、まずは仮住まいを避けるための利用だ。マンションから一戸建てへの買い替えを決めたものの、新居への入居と売却物件の引越しのタイミングが合わない場合。子供が保育園や小学校に通っていると学区などの問題もあり、希望に沿った仮住まいを探すのも大変だ。こうした場合にこのサービスを利用しスムーズな住み替えを実現したという。

また、売却先行で資金調達をしたい場合にもメリットが高い。例えば、実家の両親と住むために二世帯住宅を建設しているが建て替え費用の中間金を工面するために、短期間で現状のマンションを売却したい場合。このケースでも「住みながら買取りサービス」を利用し、希望どおり資金を工面しスムーズな新居への入居を叶えている。

また、中古価格が上がっているため売却をしたいが、次の住まいを賃貸、中古、新築と決めかねている場合もこのサービスを利用する価値は高いそうだ。まずは価格の高い時期を狙って売却し、余裕をもって次の住まいに住み替えるケースもある。

高齢者にとって、サービス価値は何倍にもなる!?

「今なら、3ヵ月間賃貸無料キャンペーンも実施しています」とのこと。まだあまり世に知られていないサービスだが、住み替えの際にはこうしたサービスを利用するのも一案だろう「今なら、3ヵ月間賃貸無料キャンペーンも実施しています」とのこと。まだあまり世に知られていないサービスだが、住み替えの際にはこうしたサービスを利用するのも一案だろう

このほか、特にシニア層にとっては、このサービスの利用価値は高いのではないかと思う。高齢者にとって引越しは骨の折れる作業。そうした手間が軽減するのは大きな意味があると思う。

「まさにその通りです。シニア層では、子供が巣立ったあとの広すぎる住まいから住み替えを希望されるものの、綱渡り的なスケジュールで物件の売買、引越しを行うことは現実的ではありません。終の棲家に移られるお客様にもこのサービスをご利用いただきましたが、内見など販売までの手間がなく、自宅の荷物を時間をかけて整理ができると喜んでいただきました」(佐藤氏)

「このほか、このサービスでは、買取価格と賃貸料金のバランスを個別でご相談させていただいています。その時々のみなさまのご都合に合わせてご提案できるので、その点もユーザーの方々には評価をいただいています」(沖原氏)

単に引越しするだけでも、かなりの労力を必要とするもの。それが既存の住宅の販売、そして仮住まいの発生となると落ち着いた生活などままならない。いまなら3ヵ月間賃貸無料キャンペーンも実施しているそうだ。“住み替えが大変すぎて、体調を崩した”なんて話もよく聞くだけに、トータルメリットを考えると利用価値は本当に高いと思う。住み替えを考えている方は、こうしたサービスの利用も検討してみてはいかがだろうか。


取材協力:株式会社コスモスイニシア
流通事業部リニューアルマンション部
http://www.cigr.co.jp/cstg/sell/suminagara/

2015年 05月15日 11時06分