教える内容を決めておこう

音が出る教室を開きたい場合は防音をしっかりとしよう音が出る教室を開きたい場合は防音をしっかりとしよう

マイホームを建てる際、特に現在主婦の方の要望として、将来的に子育てが落ちついたら自宅で教室を開きたいというケースは多い。その夢を現実にするために、間取りを考える際に気をつけるべきポイントを解説する。

自宅に将来教室として使える部屋を作るということはそれなりに費用もかかる。なんとなく1部屋余分に用意しておくのではなく、実際にどんなことを教えるのか明確にしておくことが望ましい。教える内容によっては教室の造りや間取りに配慮が必要な場合もあるからである。
例えば、「ピアノ」「ダンス」など大きな音が出てしまう場合は、しっかりとした防音設備が必要である。また、しっかりと防音をしても多少音が漏れてしまうこともあるので、近隣の迷惑になりにくい部屋の配置にする必要がある。
「料理」「フラワーアレンジメント」など水回りに配慮が必要な場合は、プライベートのキッチンや洗面台と兼用するかどうかも含めて計画しておく必要がある。後にリフォーム工事をしてキッチンを取り付けるとしても、水やガスを引けるようにしておくことが必要である。
また、陽当たりなどの条件も考慮しておくことも大切である。手元での細かい作業や勉強が中心の内容であれば、直射日光が入る部屋の配置は避けた方が良いだろう。

教室エリアとプライベートエリアはきちんと分けよう

プラワーアレンジメントなどの場合は水回りの計画をしておこうプラワーアレンジメントなどの場合は水回りの計画をしておこう

教室を自宅で開く場合、最も注意が必要なのは生徒さんが使用する「教室エリア」と家族のみが使用する「プライベートエリア」を分けることである。家族が食事をしたり寛いだりしている時間に教室を開いてもプライバシーが守られるよう、間取りの計画の時点できちんと両者を分けておく必要がある。エリア分けは家族のプライバシーを守るだけでなく、防犯の点でも重要である。生徒さんといえど最初はよく知らない人が出入りすることになるし、全く関係のない人が出入りしても気づきにくいため注意する必要がある。また、きちんとエリア分けされた間取りだと、生徒さんにとっても家族にとっても使いやすい動線となるはずである。
最低限必要な配慮として、教室として使用する部屋は他の部屋から独立するようにする。和室の続き間などがある場合、その一室のみを教室として使うことは避ける。教室として使用する部屋は、玄関から近い位置に配置するとエリア分けがしやすい。
教室として使う部屋を中心に、生徒さんが使用するトイレ、洗面、収納などの空間を配置する。特にトイレや洗面は家族用と兼用にするかどうかを考えておく。玄関は教室用と家族用を分けることができない場合、少し余裕をもって広くとっておく。靴箱なども家族用以外に何足か入る余裕をもって計画しておくと良いだろう。

教室の近くに配置する空間を工夫しよう

事務作業をする部屋は教室の近くに配置すると使いやすい事務作業をする部屋は教室の近くに配置すると使いやすい

先に教室エリアとプライベートエリアをきちんと分ける必要について述べたが、エリア分けをきちんとしつつも近くに配置する必要がある空間もある。例えば、教室では水を使わないが、たまに生徒さんにお茶を出すような場合、教室エリアの近くにはキッチンを配置しておくと便利である。お茶だけでなく、授業の後にランチを一緒にとったり、ゆっくりと話したりする場合は、ダイニングルームやリビングルームが近くにあると案内しやすい。その他には、教室に関わる事務作業を行うために書斎を近くに配置すると便利な場合もあるだろう。
逆に教室の運営と家事や育児を並行して行いたいという場合は、家族用のキッチンと洗面所や普段子供が遊ぶ部屋を近くに配置しても良いだろう。家事育児の合間の時間を使えるというのも自宅で教室を開くメリットの1つであるので、うまく活かせるような間取りにしたい。

もちろん間取りを考える際には教室のことだけでなく、家族にとっての使いやすさが最も大切であるので、出来る範囲で配慮しておけば良い。教室として使用する部屋もしばらくは家族で使うことになるので、その間の使い勝手も大切である。
教室に限らず、自宅に仕事の空間を作る場合は間取りが複雑になりやすい。家族にとっての使いやすさと、仕事上の使いやすさの優先順位を決めて、すっきりとした機能的な間取りを目指そう。

2014年 05月15日 10時46分