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6,000万円で買った家はいくらで売れる?築年数ごとの価値を解説

矢野 秀一郎 プロフィール写真 この記事の執筆・監修者
矢野 秀一郎
宅地建物取引士/ライター。不動産会社2社で勤務。不動産仲介や新築・リフォームの営業および現場管理、分譲工事のプロジェクトリーダーなどに従事。

家を6,000万円で購入したものの、ライフスタイルの変化や住み替えによって売却を検討することになったという人もいるでしょう。

家の価値は築年数の経過によって減少していくのが一般的です。そのため、売却する際は早めに行動することで、高い価格で売れる可能性が高くなります。

この記事では、6,000万円で買った家が築年数の経過とともにどのように価値が変化するのかを具体的に解説します。売却相場の調べ方や、高値で売却するための実践的なポイントも紹介しているので、売却を検討中の人はぜひ参考にしてください。

この記事で分かること

  • 【築年数別】6,000万円で買った家の価値
  • 6,000万円で買った家の売却相場の調べ方
  • 6,000万円で買ったときより高く売れる家の特徴
  • 6,000万円で買った家を少しでも高く売るコツ

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▶︎家を売るにはどうする?事前準備や手順・費用など売却の知識を解説

もくじ

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【築年数別】6,000万円で買った家はいくらで売れる?

ここでは、6,000万円で買った家はいくらで売れるのか、築年数別の目安を紹介します。なお、内訳としては建物価格2,000万円、土地価格1,000万円と仮定して解説していきます。

  • 1年後〜5年後の価値
  • 10年後の価値
  • 15年後の価値
  • 20年後の価値
  • 30年後の価値
  • 40年後の価値

また、ここで紹介する価値(価格相場)はあくまで平均値となります。実際は立地条件や物件の状態などによって価格が変動する可能性が高い点にも留意してください。

1年後〜5年後の価値

築年数が約1〜5年経過した家の価値の目安は、以下のとおりです。

築年数 一戸建て(木造)の売却価格 マンション(RC造)の売却価格
築1年 5,800万円(約97%) 5,880万円(約98%)
築3年 5,400万円(約90%) 5,640万円(約94%)
築5年 5,000万円(約83%) 5,400万円(約90%)

新築から5年以内の築浅物件は需要が高く、価格も高く売れやすいでしょう。

築5年時点では、一戸建ての建物価値が約3,000万円(新築時4,000万円の75%)となり、土地価格2,000万円を合わせた5,000万円が相場となります。わずか5年で1,000万円の価値減少となるため、売却する際は早めに決断することが減価を抑えるポイントです。

マンションは一戸建てよりも減価のスピードが緩やかで、築5年でも5,400万円(新築時6,000万円の90%)が相場となります。鉄筋コンクリート造という構造上の耐久性に加え、共用部分の定期的な管理により、建物全体の価値が保たれやすいためです。

ただし近年では、首都圏や主要都市部では新築マンション価格の高騰により、中古マンション需要が拡大しています。駅直結や商業施設が充実したエリアなど、立地条件に恵まれた物件では、購入価格と同等かそれ以上の価格で売却できる事例も増えています。

戸建ての場合でも立地などの条件に恵まれていれば、価格を維持またはより高値で売却できる可能性もあるでしょう。

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▶︎まだ資産性もあり売却しやすい?築10年の家を売るときやっておきたいポイント

10年後の価値

築年数が約10年経過した家の価値の目安は、以下のとおりです。

築年数 一戸建て(木造)の売却価格 マンション(RC造)の売却価格
築10年 3,800万円(約63%) 4,800万円(約80%)

築10年は、以下のような理由で住み替えを検討し始める人が多い時期と言えます。

  • 子どもの成長にともなう部屋数の見直し
  • 転勤・転職などによる引越し
  • 親との同居による暮らしの変化 など

一戸建ての建物価値は、築10年で新築時の半分程度まで減少します。建物が約1,800万円(新築時4,000万円の45%)に下落し、土地価格2,000万円を加えた約3,800万円が売却の目安と考えられます。

マンションは、築10年でも4,800万円(新築時6,000万円の約80%)程度を維持できる可能性が高いでしょう。この時期のマンションは、大規模修繕がまだ実施されていないケースが多く、修繕積立金の値上がり前という点も買主にとってメリットとなるため、市場でも人気が高いと考えられます。

15年後の価値

築年数が約15年経過した家の価値の目安は、以下のとおりです。

築年数 一戸建て(木造)の売却価格 マンション(RC造)の売却価格
築15年 3,000万円(約50%) 4,200万円(約70%)

築15年を迎えると、一戸建ての資産価値は購入時のおおむね半分まで減少します。

建物の評価額は約1,000万円(新築時4,000万円の25%)となり、土地価格と合わせて約3,000万円が売却価格の目安となります。

この時期になると、住宅設備の経年劣化が目立ち始め、外壁の補修も検討しなければなりません。不具合があると、売却する際に買主から価格交渉の材料にされる可能性があります。

マンションは、築15年でも4,200万円(新築時の約70%)と比較的高い水準を保っています。

この築年数のマンションは、設備や内装の古さが気になりにくく、新築よりも割安に感じやすいため、成約につながりやすいのが特徴です。管理やメンテナンスが適切にされていれば、相場よりも高く売却できる可能性は十分あるでしょう。

20年後の価値

築年数が約20年経過した家の価値の目安は、以下のとおりです。

築年数 一戸建て(木造)の売却価格 マンション(RC造)の売却価格
築20年 2,600万円(約43%) 3,000万円(約50%)

築20年は、一戸建ての木造住宅の法定耐用年数22年が目前に迫り、建物の資産価値が税務上ほぼゼロに近づくタイミングです。

建物部分の評価は約600万円(新築時4,000万円の15%)まで下がり、土地価格と合わせて約2,600万円が相場の目安と考えられます。購入価格の半分以下となり、住宅ローンの残債がある場合、売却代金だけでは完済できない「オーバーローン」の状態に陥るリスクもあります。

この時期の売却は、買主が建物をどのように評価するかで価格が大きく左右されます。リフォーム済みで内装がきれいな物件であれば、高く売却しやすいでしょう。一方、メンテナンスが不十分な物件は「解体前提の古家付き土地」として扱われ、買主から値下げ交渉されやすくなります。

一方、マンションは、築20年でも3,000万円(新築時の約50%)を維持できる可能性が高いでしょう。

東日本不動産流通機構の『築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2024年)』によると、2024年に成約した首都圏における中古マンションのうち53.7%は築20年を超える物件で、活発に取引されていることが分かります。

大規模修繕の履歴や修繕積立金の積立状況、今後の修繕計画なども、買主の判断材料として重視されるでしょう。

※参考:築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2024年)|公益財団法人 東日本不動産流通機構

30年後の価値

築年数が約30年経過した家の価値の目安は、以下のとおりです。

築年数 一戸建て(木造)の売却価格 マンション(RC造)の売却価格
築30年 ・建物:ほぼゼロに近い
・土地:2,000万円(約33%)
1,800〜3,000万円(約30〜50%)

築30年が経過すると、木造一戸建ての建物部分は税務上ほぼゼロの評価となり、売却価格は土地価格のみの約2,000万円となることもあります。不動産市場では「古家付き土地」として流通することが多く、購入者の大半は建物を解体して新築することを前提に検討する傾向にあります。

建物の解体には、木造一戸建ての場合100〜200万円程度の費用が必要です。売却の際は、費用負担について買主から交渉されやすくなるでしょう。

マンションは、築30年でも1,800〜3,000万円(新築時の約30〜50%)の価値を維持できる可能性があります。ただし、これは物件の状態や立地条件によって変動します。

また、修繕積立金が不足している管理組合では、将来的に大規模修繕のための一時金徴収や修繕積立金の大幅値上げのリスクがあり、買主にとってマイナス要因となるでしょう。

立地条件については、駅からの距離や周辺環境が価格を左右します。駅徒歩5分以内、商業施設が充実しているエリアでは、築30年でも安定した需要があるでしょう。

40年後の価値

築年数が約40年経過した家の価値の目安は、以下のとおりです。

築年数 一戸建て(木造)の売却価格 マンション(RC造)の売却価格
築40年 ・建物:ほぼゼロに近い
・土地:2,000万円(約33%)
1,800〜3,000万円(約30〜50%)

築40年の木造一戸建ても、税務上、建物の資産価値が完全にゼロとして扱われ、売却価格は土地価格のみの約2,000万円が目安となります。

また、1981年5月31日以前に建築確認を受けた物件は「旧耐震基準」となり、以下のような制約が生じます。

  • 住宅ローンの融資を受けにくい
  • 住宅ローン控除が適用されない
  • 地震保険料が割高になる
  • フラット35など公的融資が利用できない など

そのため、購入希望者は解体前提で購入を検討する人が大半となります。

マンションは、築40年でも1,800〜3,000万円(新築時の約30〜50%)が売却価格の目安と考えられます。近年、都市部におけるマンション価格の高騰により、築古マンションへの需要が高まっています。リノベーションを前提に購入し、自分好みの空間に作り変える層が増えているためです。

立地条件が優れた物件であれば、築40年でも将来性を見込んだ投資需要が期待できるでしょう。

6,000万円で買った家の売却相場の調べ方

家の売却相場を調べるには、複数の情報源を組み合わせて総合的に判断することが重要です。 6,000万円で買った家の売却相場を調べる主な方法は、以下のとおりです。

  • 不動産情報ライブラリ
  • レインズ・マーケット・インフォメーション
  • 不動産ポータルサイト

不動産情報ライブラリ

不動産情報ライブラリは、国土交通省が2024年4月から本格運用を開始した総合的な不動産情報プラットフォームです。従来の「土地総合情報システム」を大幅に進化させたもので、以下のような多様なデータを地図上で視覚的に確認できます。

  • 不動産取引価格情報(実際の成約価格)
  • 地価公示
  • 防災情報(洪水・土砂災害・津波などのハザードマップ)
  • 都市計画情報(用途地域・建ぺい率・容積率など)
  • 周辺施設情報(学校・病院・公園・商業施設など)

公式サイトにアクセスし、調べたいエリアを地図上で選択するか、住所・路線・駅名から検索すると、過去の実際の取引価格情報が町字単位で一覧表示されます。

価格帯別の分布も確認できるため、自分の家と似た条件の物件がいくらで取引されているかを具体的に把握することが可能です。

周辺施設情報では、学校までの距離や公園・医療機関の位置などが確認できるため、自分の家の立地的な強みを客観的に整理する際にも役立ちます。

※参考:不動産情報ライブラリ|国土交通省

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▶︎【国土交通省】不動産情報ライブラリとは?特徴や使い方を徹底解説

レインズ・マーケット・インフォメーション

レインズ・マーケット・インフォメーションは、国土交通省指定の不動産流通機構が運営する、一般ユーザー向けの成約価格情報検索サイトです。

不動産会社が利用する業務用システム「レインズ」に登録された実際の成約データから、個人情報を除外して公開しています。

公式サイトからマンションまたは一戸建てを選択し、都道府県・地域を指定して検索すると、直近1年間の取引情報がグラフと一覧で表示され、実際に売買が成立した価格を確認できます。

不動産ポータルサイトに掲載される「売出し価格」は、値下げ交渉を見込んで相場より10〜20%程度高めに設定されているケースが多いです。

一方、レインズ・マーケット・インフォメーションでは実際の成約価格が分かるため、より現実的な売却価格の見通しを立てられるでしょう。

※参考:レインズ・マーケット・インフォメーション|全国指定流通機構連絡協議会

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▶︎レインズとは?一般人が見る方法や登録されている不動産情報を解説

不動産ポータルサイト

ホームズなどの不動産ポータルサイトでは、現在売出されている物件の価格を確認できます。以下のような条件を絞って検索すると、自分の家と似た物件の売出し価格を把握できます。

  • エリア
  • 間取り
  • 築年数
  • 駅からの距離 など

ただし、前述のとおりポータルサイトに掲載される売出し価格は、実際の成約価格よりも高めに設定されているのが一般的です。

なお、ホームズが提供しているプライスマップを利用すると、以下の情報からマンションの参考価格や坪単価を地図上で視覚的に調べられます。

  • 住所
  • 駅名
  • マンション名
  • 地域 など

会員登録は不要で、匿名かつ無料で利用できます。自分のマンションだけでなく、同じエリアの他のマンションの価格動向も一目で把握できるため、「自分のマンションは周辺相場と比べて高いのか安いのか」を判断する材料になります。

また、不動産ポータルサイトでは複数の不動産会社に査定依頼できる一括査定もあわせて運営しているケースが一般的です。Web上で簡単に査定依頼できるのは、売却を検討している人にとって大きなメリットといえるでしょう。

ホームズの不動産一括査定では、一度の情報入力で複数の不動産会社に同時査定依頼できます。各社の査定価格を比較できるだけでなく、査定価格の根拠も確認できるため、売却戦略のヒントも得られるでしょう。

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6,000万円で買ったときより高く売れる家の特徴

築年数の経過による価値減少は避けられないものの、以下のような条件を満たす家は、相場を上回る価格で売却できる可能性があります。

  • 立地条件や周辺環境が良好である
  • 土地価格が建物価格より高い傾向にある
  • 建物の状態が良好である
  • 間取りや設備の機能性が高い
  • 建物の耐震性が高い

必ずしも、買ったときより高く売れるとは限らないものの、価値が下がりにくい家には明確な共通点があるため、それぞれ詳しく見ていきましょう。

立地条件や周辺環境が良好である

立地条件が優れている家は安定した需要があり、築年数が経過しても資産価値を維持しやすい傾向にあります。

具体的には、以下のような条件を満たしていると高く売れやすくなります。

  • 主要駅から徒歩10分以内にある
  • 複数路線が利用できる
  • 周辺に商業施設や医療機関が充実している
  • 教育環境が整っている
  • 子育て環境が整っている(公園・児童館・保育施設などが近い)
  • 治安が良く住環境が静かである など

立地条件や周辺環境が良い家は、築年数が経過しても根強い需要があり、市場相場を10〜20%上回る価格で売却できることもあります。

土地価格が建物価格より高い傾向にある

一戸建ての場合、土地価格が建物価格より高い物件は、長期的に見て資産価値が下がりにくい傾向にあります。建物は築年数とともに価値が下がりますが、土地価格は築年数に影響されず、むしろ周辺環境の変化により上昇することもあるためです。

たとえば、以下のAとBの物件を比較すると、Bのほうが長期的に高い資産価値を維持できます。

A:土地価格2,000万円・建物価格4,000万円の物件
→築30年後:土地2,000万円+建物0円=2,000万円(購入価格の33%)

B:土地価格4,000万円・建物価格2,000万円の物件
→築30年後:土地4,000万円+建物0円=4,000万円(購入価格の67%)

同じ6,000万円で購入した家でも、土地と建物の価格配分によって、30年後の資産価値に大きな様が生じることもあります。

建物の状態が良好である

定期的なメンテナンスやリフォームを実施し、建物を良好な状態に保っている家は、相場よりも高い価格で売れる可能性が高くなります。

具体的には、以下のようなメンテナンスを適切に行っている物件は、買主からの信頼を得やすくなるでしょう。

  • 定期的な外壁塗装の実施
  • 屋根の点検や補修
  • 水回り設備の定期的な点検・交換
  • シロアリ対策 など

築年数は単なる経過年数に過ぎず、実際の建物の状態とは必ずしも一致しません。同じ築15年でも、適切にメンテナンスされた家と放置された家では、見た目も耐久性も大きく異なります。

購入希望者は築年数だけでなく、実際の建物の状態を重視するため、メンテナンス履歴が充実している物件は高く評価されるでしょう。

間取りや設備の機能性が高い

現代のライフスタイルに適合した間取りや設備を備えた家は、築年数にかかわらず安定した需要があります。

近年、共働き世帯の増加やリモートワークの普及などによって、以下のような特徴の家は、購入希望者から高く評価される傾向にあります。

  • リモートワークに対応できる独立した書斎スペース
  • スムーズな家事動線
  • 充実した収納スペース
  • 可変性のある間取り(将来的に部屋を分割・統合できる など)
  • LDKが広く、家族が集まりやすい空間設計 など

また、以下のような設備がある場合も購入希望者の意欲を高められるでしょう。

  • システムキッチン
  • 食器洗い乾燥機
  • 浴室乾燥機
  • 床暖房
  • ペアガラス
  • 宅配ボックス
  • オートロック・防犯カメラ(マンションの場合)
  • 太陽光発電システム

高く売るためにリフォームを検討している場合は不動産会社に相談し、「リフォームで売却価格がいくら上がるか」「費用対効果はどうか」を慎重に見極めるようにしましょう。

建物の耐震性が高い

1981年6月1日以降に建築確認を受けた「新耐震基準」の建物は、旧耐震基準の建物に比べて資産価値を維持しやすい傾向にあります。

旧耐震基準では「震度5強程度の揺れで建物が倒壊しないこと」が基準とされていました。一方、新耐震基準では「震度6強〜7程度の揺れでも建物が倒壊・崩壊しないこと」が求められています。

築40年以上の物件でも、新耐震基準を満たしているかどうかで売却価格に大きな差が生じます。旧耐震基準の物件の場合、以下のような制約があり、買主にとって購入ハードルが高くなるためです。

  • 住宅ローンの審査が通りにくい
  • 住宅ローン控除が適用されない
  • フラット35などの公的融資が利用できない
  • 地震保険料が割高になる

築年数が40年以上経過している家の場合、「新耐震基準」の建物であるかどうか確認しておきましょう。

※参考:建築:住宅・建築物の耐震化について|国土交通省

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▶︎旧耐震物件を売却するための4つのポイントと知っておきたい対処法

6,000万円で買った家を少しでも高く売るコツ

6,000万円で買った家を少しでも高く売るためには、以下のコツを押さえておきましょう。

  • 自分でもある程度の情報収集をしておく
  • 余裕のあるスケジュールを立てる
  • なるべく築浅のうちに売却する
  • なるべく複数の不動産会社に査定を依頼する
  • 需要が高まる時期に売却する
  • 内覧時の対応を工夫する

自分でもある程度の情報収集をしておく

6,000万円で購入した家をできる限り高く売却するには、不動産会社任せにせず、自分でもある程度の情報収集を行っておくことが重要です。

ホームズが、実際に家を高く売った人に対して独自に調査したアンケートによると、売却に満足した人の多くが事前に以下のような情報収集を行っていました。

高く売った人
(n=665)
高く売れなかった人
(n=267)
1 売却金額の相場などの価格情報 33.9% 29.0%
2 仲介手数料などに関する情報 27.4% 26.8%
3 売却までに必要な手続き・手順 27.2 25.7%
4 売却時にかかる税金などの費用 26.5% 26.1%
5 信頼できる不動産会社に関する情報 24.0% 14.8%
6 売却までにかかる時間 22.6% 19.7%
7 売却に適した時期・タイミング 21.2% 17.9%
8 信頼できる担当者に関する情報 20.2% 8.9%
9 媒介契約に関する情報 19.4% 16.8%
10 売却時に不動産会社に伝えるべき情報・伝えなくてよい情報 17.8% 13.2%
11 日本の経済動向 13.4% 8.9%

※出典:高く売った人が不動産売却のため調べた情報は?|住まいの売却データファイル(LIFULL HOME'S)

注目すべきは、「信頼できる不動産会社に関する情報」と「信頼できる担当者に関する情報」で、高く売った人と売れなかった人の間に大きな差があることです。つまり、不動産会社選びが売却の成否を大きく左右することが分かります。

売却相場を知らないまま不動産会社に任せると、相場より安い価格で売却してしまうリスクがあります。事前に情報収集しておくことで、不動産会社から提示された査定価格が適切かどうかを判断しやすくなるでしょう。

また、売却にかかる費用を把握しておけば、最終的に手元に残る金額を正確に算出できます。

十分な知識を持っておくことで、不動産会社との交渉においても対等な立場で話し合えるようになるでしょう。

余裕のあるスケジュールを立てる

家をできる限り高く売却するには、売り急ぐことのないように、余裕のあるスケジュールを立てることが重要です。

ホームズの同アンケート調査では、高く売れた家の売却期間は、9ヶ月〜1年未満が24.5%と最多でした。

※出典:高く売った人が不動産売却のため調べた情報は?|住まいの売却データファイル

時間的な余裕がない状況で売却すると、以下のような問題が発生しやすくなります。

  • 相場より安い価格でも妥協せざるを得ない
  • 買主からの値下げ交渉に対抗できない
  • 複数の不動産会社を比較検討する時間がない
  • 売却のための準備(清掃・修繕・書類整理など)が不十分になる など

特に、転勤や離婚、相続などで「期限が決まっている売却」の場合、買主に足元を見られやすくなります。「急いで売りたい」という事情が伝わると、購入希望者は強気の値下げ交渉をしてくる可能性があるためです。

一方、時間的な余裕があれば、以下のような戦略的な売却活動が可能になります。

  • 査定価格よりやや高めの価格設定からスタートし、市場の反応を見ながら調整する
  • 繁忙期(2〜3月)に売却活動のピークを合わせる
  • 買主からの値下げ交渉に対して、余裕を持って対応できる など

引越し時期や資金計画から逆算し、最低でも売却開始から半年〜1年程度の時間を見込んでおくことをおすすめします。「3ヶ月後には絶対に売らなければならない」という状況ではなく、「1年以内に売れればいい」という余裕があれば、強気の価格設定も可能になります。

なるべく築浅のうちに売却する

家の資産価値は、築年数の経過とともに減少していきます。売却を検討しているのであれば、できる限り早く行動することで、資産価値の減少を最小限に抑えられるでしょう。

また、築年数が浅いほど、以下のようなメリットがあります。

  • 購入希望者の住宅ローン審査が通りやすい
  • 住宅ローン控除などの税制優遇を受けやすい
  • 設備が新しく、リフォーム不要と判断されやすい
  • 購入希望者の意欲が高く、値下げ交渉されにくい など

一般的に年数が経過するごと、数十万〜数百万の建物の価値が失われます。売却が決まれば早めに行動することで、高く売れやすくなるでしょう。

なるべく複数の不動産会社に査定を依頼する

不動産会社に査定を依頼する際は、できる限り複数社に依頼することが重要です。

査定価格は、不動産会社によって数百万円単位で異なることがあります。仮に1社だけに査定を依頼しても、十分な知識がない限り価格が高いか低いかを判断することは困難です。

3〜5社程度の不動産会社に査定を依頼することで、以下のようなメリットがあります。

  • 相場の適正な範囲が分かる
  • 各社の査定根拠を比較できる
  • 不動産会社の得意分野や実績を確認できる
  • 担当者の対応や相性を見極められる
  • 価格交渉の材料が得られる など

また、ホームズの同アンケート調査では「失敗しない売却のコツ」として、以下のような回答がありました。

北海道千歳市の2011年築のマンションを売却|46歳/女性

たくさんの会社から見積もりをとった方がいい。査定価格が全然違うから。

東京都中央区の2007年築のマンションを売却|61歳/女性

店舗によって得手不得手があるので様々な不動産会社と面談すること

大阪府藤井寺市の2015年築のマンションを売却|39歳/女性

不動産会社は1件にせず、何軒も周り納得できる会社を選ばないと長い付き合いになるので損をする

※引用:高く売った人が不動産売却のため調べた情報は?|住まいの売却データファイル(LIFULL HOME'S)

ただし、不動産会社1社1社に査定を依頼するのは手間がかかります。効率良く複数の不動産会社に査定を依頼するには、ホームズの不動産一括査定がおすすめです。

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需要が高まる時期に売却する

不動産取引は、2〜3月が最も需要が高まる時期となっています。4月の新年度や新学期に合わせて引越しを検討する人が増えるため、1〜3月は物件を探す人が1年で最も多い傾向にあります。

この時期を狙って売却活動を進めることで、以下のようなメリットが得られるでしょう。

  • 購入希望者が多く、売れやすい
  • 複数の購入希望者が競合し、価格が維持されやすい
  • 内覧希望者が多く、早期成約の可能性が高まる など

売出しから成約までは、通常3ヶ月前後かかるため、逆算して準備を進めることが重要です。

なお、マンションの場合は大規模修繕の前後も売却のタイミングとして有効です。修繕直後は外観がきれいになり、買主の印象が良くなります。

一方、大規模修繕の直前は修繕積立金の一時金徴収や値上げの可能性があり、買主に敬遠されることがあります。

自分のマンションの長期修繕計画を確認し、大規模修繕のスケジュールも考慮して売却時期を決めると良いでしょう。

内覧時の対応を工夫する

内覧は、購入希望者に物件の魅力を直接伝えられる重要な機会です。

Webサイトの写真や図面だけでは伝わらない「住み心地」や「雰囲気」を体感してもらえるため、内覧の成否が成約に直結します。

もし、内覧の第一印象が悪いと購入意欲が一気に低下し、値引き交渉の材料にされるリスクがあります。好印象を持ってもらえれば、相場に見合った価格でもスムーズに成約につながりやすくなるでしょう。

内覧前は、掃除や整理整頓を入念に行うことが重要です。内覧当日も、以下のような工夫をしておくと効果的です。

  • すべての部屋の照明をつけて明るくする
  • カーテンやブラインドを開けて自然光を取り入れる
  • 換気で臭いを取り除く
  • 不要な家具や荷物を減らして広く見せる
  • 生活感のある小物を片付ける など

内覧に立会う場合は、清潔感のある服装で対応し、笑顔で明るく迎えましょう。第一印象は最初の数秒で決まるため、玄関での対応が非常に重要です。

なお、物件のメリットだけでなくデメリットも正直に伝えることで、購入希望者からの信頼を得られます。長時間滞在している場合は、購入意欲が高いと考えられるため、焦らずに対応し質問があれば丁寧に答えましょう。

6,000万円で買った家の価値は築年数や売却タイミングで異なる

6,000万円で買った家を売却する際は、タイミングの見極めが重要です。高額で購入した家であっても、築年数の経過による資産価値の減少は避けられません。

一般的に木造一戸建てでは築10年で約2,200万円、築20年では約3,400万円もの価値が失われます。そのため、売却を検討している場合は、早めの行動が資産価値の減少を抑える鍵となります。

ただし、焦って売却すると価格相場より安く手放すリスクも高くなります。売却相場を知るには、複数の不動産会社に査定を依頼するのがおすすめです。

ホームズの不動産一括査定は、全国4,800社以上(2025年12月時点)の提携している不動産会社から、査定を依頼する会社を選べます。一度の入力で最大10社に査定を依頼でき、各社の強みや担当者の対応も確認できるため、自分にあった不動産会社を見つけやすくなるでしょう。

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初回公開日:2025年12月9日

記事執筆・監修

矢野 秀一郎(やの しゅういちろう)

不動産会社で2社勤務。1社目では時間貸駐車場の開発営業を中心に携わり、2社目では不動産売買の仲介営業や、一戸建ての分譲工事のプロジェクト、および新築・リフォーム工事の現場監督など、幅広く業務を担当。現在はフリーのライターとして不動産や金融に関する内容を中心にライティング・記事監修を実施。