ダイヤル式の宅配ボックスでトラブルが多い

宅配ボックスには「電子式」と「ダイヤル式」の2種類があります。

電子式の宅配ボックスは、あらかじめ登録された情報を基に開錠しますが、ダイヤル式の場合は、配達員が荷物を入れるたびに新しい暗証番号を設定し、それを受け取る側が正しく入力する必要があります。

そのため、暗証番号の書き間違いや不在票の確認ミスなどのトラブルが起きやすいことが、ダイヤル式の欠点です。

こうしたトラブルを防ぐには、操作手順を事前に確認し、暗証番号はメモを取るなどして確実に管理することが重要です。

賃貸の宅配ボックスでよくある4つのトラブル

ここでは、賃貸の宅配ボックスで起こりやすいトラブルについて詳しく解説します。

ケース1 荷物が届かない、見つからない

荷物の配送状況が「配達済み」になっているにもかかわらず、宅配ボックスに荷物が見当たらない場合は、以下の3つの原因が考えられます。

指定の時間帯に荷物が届かない場合は、まず配送会社に連絡を取り、誤配達がないか確認しましょう。荷物の追跡番号があれば、よりスムーズに確認できます。

荷物が「配達完了」となっており、それでも見当たらない場合は、盗難の可能性が考えられます。気付いたらすぐに、管理会社や警察に相談しましょう。

マンションのエントランスや共有スペースなどに防犯カメラが設置されている場合は、映像確認の協力を依頼できます。

ケース2 暗証番号で開けられない

不在票やメールに記載されている暗証番号を入力しても宅配ボックスが開かない場合は、以下の3つの原因が考えられます。

ダイヤル式の宅配ボックスでは、宅配会社が暗証番号を間違えて記載することがあり、その結果、受け取る側が正しい番号を入力できないケースがよく見受けられます。

一方、電子式宅配ボックスの場合は、電池切れやセンサーの不具合が原因となり、暗証番号を正確に入力しても扉が開かないことがあります。また、操作手順の誤りや複数回の入力ミスによってロックがかかるケースも考えられます。

不在票に記載の暗証番号を再度入力しても開かない場合は、配送会社に連絡し、正しい暗証番号を確認しましょう。電子式の場合は、管理会社や管理人に故障の確認や解錠依頼を行うことで、早期に問題を解決できます。

ケース3 荷物が宅配ボックスに入らない

ネットショッピングで家具や家電などを購入した際、宅配ボックスに収まらず、配達員が持ち帰ってしまうケースがあります。

特にアパートなどの賃貸物件では、宅配ボックスのサイズが限られていることが多く、大型の荷物には対応していない場合が一般的です。

このような場合は、不在票に記載された連絡先にすぐに連絡をして、再配達時に直接受け取れる日時を指定するか、営業所での受け取りを検討しましょう。

配送会社によっては、近隣の受け取りスポットの利用も可能なため、状況に応じて選ぶとスムーズです。

ケース4 開け方が分からなくなってしまった

ダイヤル式の宅配ボックスでは、暗証番号を忘れたりメモを紛失したりすると、荷物が取り出せなくなってしまいます。

特に急いでいるときには焦ってしまい、暗証番号を何度も誤入力してロックがかかるなど、余計なトラブルを招くことがあります。

このような場合は、まず管理人や管理会社に連絡し、解錠を依頼しましょう。管理会社にはマスターキーや解除手順が備えられている場合が多く、速やかに対応してもらえる可能性があります。

暗証番号を忘れやすい方は、スマートフォンのメモ機能に記録しておくなどして、番号を忘れないよう工夫することが大切です。

配達会社や管理会社のそれぞれの連絡先の探し方

宅配ボックストラブルが発生した際は、状況に応じて配達会社や管理会社へ速やかに連絡することが重要です。ここでは、それぞれの連絡先を探す方法について解説します。

配達会社の連絡先の探し方

宅配ボックスに関するトラブルは、配送会社に確認することで解決するケースがあります。不在票や荷物追跡番号を手がかりに、以下の方法で連絡先を確認しましょう。

これらの方法を活用すれば、早急に配送会社と連絡を取り、トラブルの原因を確認できます。

管理会社への連絡方法

宅配ボックスが故障している場合や開かないトラブルが続く場合は、管理会社への連絡が必要です。賃貸物件では、以下の方法で連絡先を確認できます。

宅配ボックスの故障は管理会社の対応が必要になるため、トラブルを放置せず、早めに報告することが大切です。

「宅配ボックスが空のまま施錠」といったトラブル事例もある

宅配ボックスが空のまま施錠されている場合、配達員による「空ボックスキープ」の可能性が考えられます。これは、再配達の手間を避けるために配達員が意図的にボックスを確保する行為で、不正行為の一例です。

このような状況に遭遇した場合は、配送会社に事実確認を依頼し、配達員の行動について報告してもらうことが適切です。

ただし、配達員個人を特定して指摘するのは避けましょう。誤解や、さらなるトラブルの原因となる可能性があります。そのため、配送会社のカスタマーサポートを通じて対応を依頼するのが望ましいです。

また、宅配ボックスのトラブルを防ぐためには、管理会社と協力して監視カメラの設置や、利用ルールの見直しを検討することが有効です。

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まとめ

賃貸物件の宅配ボックスは、荷物の受け取りを便利にする一方で、「荷物が届かない」「暗証番号で開かない」などのトラブルが発生することがあります。

これらの問題は、ダイヤル式の特有の課題や、配達会社との連携不足が原因であることが多いでしょう。

トラブルが発生した際は、まず配送会社や管理会社に連絡を取り、状況を確認しましょう。

また、再発を防ぐために、今後の対策を講じることも大切です。宅配ボックスに関する問題を解消し、安心して荷物を受け取れる環境を整えましょう。