- 最近の賃貸物件は分譲に匹敵する水回り設備が充実
- 賃貸でも温水洗浄便座や浴室乾燥機などの最新設備を導入する物件が増加しています。LIFULL HOME'Sの調査でも、バス・トイレ別や独立洗面台などは部屋探しの条件の上位にランクインしています。
詳しくは、「賃貸でも導入されつつある、家事の負担が減る最新の水回り設備」をご覧ください。 - 内見時は水回り周辺のニオイや洗濯機用防水パンの採寸が必須
- 入居後のトラブルを防ぐため、排水管のニオイやホースの状態を念入りに確認しましょう。特に見落としがちなのが洗濯機用の防水パンです。手持ちの洗濯機が搬入できないケースがあるため、必ず採寸してください。
詳しくは、「物件見学時に確認したい水回りのポイント」をご覧ください。 - 設備故障時の自己修理はNG! 止水栓を閉めて管理会社へ
- 設備が故障した場合は大家さん負担で修理され、民法改正により家賃が減額されるルールもあります。被害を防ぐため止水栓を閉めるのは有効ですが、自分で分解修理すると自己責任となるため絶対に避けましょう。
詳しくは、「賃貸住宅の水回りトラブル解決術」をご覧ください。
私たちが快適に生活する上で欠かせない水回りは、たとえ賃貸物件でも妥協したくない設備のひとつです。
今回は、物件選びの際にチェックすべき水回り設備のポイントや、入居後に起こりうる水回りトラブルの解決方法について紹介しています。
賃貸でも導入されつつある、家事の負担が減る最新の水回り設備
今までの賃貸物件ではIHクッキングヒーターとうたっていても結局は火力が弱かったり、トイレも温水洗浄便座がなかったりなど、分譲マンションとのグレードの差は否定できないとされてきました。
しかし近年、マンションの経営者側も空き家対策の一環として、時代のニーズに沿って老朽化した水回り設備を最新型のものに入れ替えるところが増えてきています。
比較的新しい賃貸マンションでは、温水洗浄便座や浴室乾燥機、独立洗面台といった分譲マンションと大差のない設備を積極的に導入しています。
「賃貸だから水回り設備に期待はできない」という認識は、もはや見直される時期に来ているのかもしれません。
実際に、LIFULL HOME’Sが2022年に実施した調査でも、「バス・トイレ別」や「独立洗面台」は、部屋探しの条件として上位に挙げられています。水回りの充実度は、日々の生活の快適さに直結するためです。
参考 「理想」と「現実」はどう違う? 一人暮らし初心者のギャップ調査
内見時は問題がないように見えた水回りの設備が入居してすぐに不具合発生…というケースは珍しくありません。
お部屋の雰囲気だけに気を取られて設備のチェックを怠ったことで、引越し後に「こんなはずじゃなかった」と思っても後の祭りです。
お部屋を見学するときは、キッチン・トイレ・バスルームなどの水回りを入念にチェックしましょう。
賃貸でも、水回りは妥協しないように!
浴室乾燥機・浴室暖房機付き物件 ディスポーザー付き物件
物件見学時に確認したい水回りのポイント
キッチン

キッチンは、シンク下にある排水管のホースの状態をチェックしましょう。
少し下へ引っ張ってみて、すぐに抜けたり、ホースが蛇腹状になっていたりするものは耐久性に問題があるといえそうです。その場合はホースの劣化による水漏れに注意する必要があります。
あわせて、シンク下をのぞいてみて汚水臭がしないか、床が水浸し・汚れていないかの確認もしておくとよいでしょう。
もし不動産会社の許可があり、水道の元栓が開いている場合は、実際に水を出して水圧や濁りがないか確認できると安心です。
トイレ(暖房便座・温水洗浄便座)

暖房便座と温水洗浄便座は同じものと認識されることが多いようですが、大きな違いは洗浄機能の有無で、便座のみを温めるのが暖房便座です。
不動産表記では勘違いしやすいため注意が必要です。
トイレのチェックポイントは、便器周りの汚れやニオイです。水が流せる物件であれば、流したときの排水の勢いや、いつまでも水が流れ続けていないかという点も確認しましょう。
バスルーム

浴室では、排水口周辺から異臭がしないかに注目します。イヤなニオイがする場合は、奥にゴミや髪の毛が詰まっていることが考えられます。
水が使える状態であれば、実際に水を少し流して排水がスムーズか確認するのも有効です。
また、タイルのひび割れやコーキングの劣化・補修跡などを見つけた場合は、スマートフォンなどで写真を撮り、入居前に不動産会社や大家さんと状況を共有しておきましょう。
退去時に「入居者の過失による破損」として修繕費用を請求されるトラブルを防ぐことができます。
洗面台・洗濯機置き場

独立洗面台がある場合は、朝の支度がしやすいかを確認します。
ヘアアイロンやドライヤーを使うためのコンセントの位置・数、洗面ボウルの広さ、収納スペースの容量をチェックしておくと、入居後の生活がスムーズになります。
また、水回りのトラブルで意外と多いのが洗濯機周りです。室内に洗濯機置き場があるかだけでなく、設置されている「防水パン」のサイズを必ず採寸しておきましょう。
手持ちの洗濯機が防水パンのサイズに合わず、搬入できないケースがあるためです。
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賃貸住宅の水回りトラブル解決術
内見でしっかり確認して入居したとしても、長く住んでいるうちに突発的な水回りトラブルが起きることもあります。
通常、賃貸住宅に住んでいて、生活に必要な設備が故障した場合は大家さんの責任となり、修理費も大家さん負担になります。
2020年4月に施行された改正民法により、次のようにルールが明文化されました。
「賃借物の一部が滅失その他の事由により使用及び収益をすることができなくなった場合において、それが賃借人の責めに帰することができない事由によるものであるときは、賃料は、その使用及び収益をすることができなくなった部分の割合に応じて、減額される」参考:e-GOV法令検索「民法 第六百十一条」
水回り設備の不具合は生活への影響が大きいため、万が一トラブルが起きたら、まずはすぐに管理会社や大家さんに連絡しましょう。
ただし、管理会社に修理を依頼しても、原因究明や部品の取り寄せなどで復旧までに日数がかかるケースがあります。
不動産会社が来るのを待つ間、被害の拡大を防ぐためにできる「応急処置」をしておくことが大切です。
たとえば、水道の水やトイレの水が止まらなくなったときは、被害を広げないよう速やかに「止水栓(または水道の元栓)」を閉めましょう。
反対に水の出が悪い、または排水が詰まり気味のときは、排水口やキャップ内にゴミが詰まっているだけの可能性があるので、目に見える範囲をお掃除することによって改善することがあります。
このとき、自分で分解修理をしようとするのは絶対に避けてください。
モンキーレンチなどで無理に部品を外したり、トイレのタンク内の部品をいじったりして状況を悪化させた場合、賃貸契約における「善管注意義務違反」となり、本来は大家さん負担で済んだ修理費用が自己負担になるおそれがあります。
住む前にきちんと確認を
水漏れや故障が発生した際は、「止水栓を閉める」「周辺のゴミを取り除く」といった安全な範囲の応急処置にとどめ、管理会社や専門業者の到着を待つのが賃貸暮らしの鉄則です。
このように、水回り設備の充実は日々の暮らしの満足度を大きく左右します。気になる設備がある方は、条件を絞って理想のお部屋を探してみましょう。
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よくある質問
Q.1 賃貸物件の水回り設備は分譲マンションより劣りますか?
A.1 以前はグレードに差がある傾向がありましたが、近年は空き家対策の一環として温水洗浄便座や浴室乾燥機など、分譲マンションと大差ない最新設備を積極的に導入する賃貸物件が増えています。
Q.2 水回り設備で妥協したくない条件として人気なのは何ですか?
A.2 LIFULL HOME’Sの調査では、「バス・トイレ別」や「独立洗面台」などが上位にランクインしており、日々の生活の快適さに直結するため多くの人が重視しています。
Q.3 内見時にキッチンの水回りでチェックすべきポイントは?
A.3 シンク下の排水管のホースが劣化して抜けやすくなっていないか、汚水臭がしないか、床が水浸しになっていないかをチェックしてください。
Q.4 「暖房便座」と「温水洗浄便座」の違いは何ですか?
A.4 暖房便座は便座を温める機能のみを備えたものを指し、温水洗浄便座は温水で洗浄する機能を持つものを指します。まったく別の機能であるため、物件探しでは表記の違いに注意しましょう。
Q.5 内見で洗濯機置き場を確認する際の注意点は?
A.5 室内に洗濯機置き場があるかどうかに加え、設置されている「防水パン」のサイズを必ず採寸してください。サイズが合わないと手持ちの洗濯機が入らないケースがあります。
Q.6 入居後に水回りが故障した場合、自分で修理してもいいですか?
A.6 水回り設備の勝手な分解や修理は絶対に避けてください。状況を悪化させた場合「善管注意義務違反」となり、本来は大家さん負担で済んだ修理費用が自己負担になるリスクがあります。
Q.7 水回り設備が壊れて使えなくなった場合、家賃はどうなりますか?
A.7 2020年4月に施行された改正民法により、賃借人の過失なく設備の一部が滅失等して使用できなくなった場合、その割合に応じて家賃は減額されるルールが明文化されています。
更新日: / 公開日:2016.10.17










