- プロパンガス物件よりオール電化の方が光熱費を抑えやすい
- オール電化はガスの基本料金がかからず、深夜電力でお湯を沸かすため、割高なプロパンガスと比べると毎月の光熱費が安くなる傾向にあります。一方、都市ガスとの比較では、日中の電気使用量次第で都市ガスの方がお得になることもあります。
詳しくは、「都市ガス・プロパンガスとの光熱費の違い」をご覧ください。 - 日中不在で夜間に家事をするならオール電化がお得になる
- オール電化向けの電気料金プランは、日中の電気代が割高な代わりに深夜が安く設定されています。そのため、日中は仕事や学校で家を空け、夜間に洗濯や入浴を済ませる単身者や共働き世帯のライフスタイルに適しています。
詳しくは、「【ライフスタイル別】オール電化とガス、あなたに合っているのはどっち?」をご覧ください。 - オール電化物件の内見ではエコキュートのタンク容量を確認する
- エコキュートは深夜に1日分のお湯を沸かして貯めておくため、容量が少ないとお湯切れを起こし、昼間の割高な電気で沸かし直すことになります。一人暮らしなら150L〜200L、二人暮らしなら300Lなど、世帯人数に合った容量か必ずチェックしましょう。
詳しくは、「オール電化の賃貸物件を探すとき・内見時のチェックポイント」をご覧ください。
賃貸物件を選ぶ際、「オール電化の部屋」と「ガス併用の部屋」のどちらにすべきか迷う方は多いでしょう。
特に毎月の固定費となる「光熱費」がどう変わるかは、物件選びの重要なポイントです。
本記事では、オール電化とガス併用(都市ガス・プロパンガス)の光熱費の違いや仕組み、それぞれのメリット・デメリットを徹底比較します。
日中の在宅時間や自炊の頻度など、あなたのライフスタイルに合った選び方や、内見時のチェックポイントも解説します。
賃貸物件は「オール電化」と「ガス併用」どちらがお得? 光熱費を比較
結論からいうと、オール電化とガス併用のどちらが光熱費がお得になるかは、「ガスの種類(都市ガスかプロパンガスか)」と「ライフスタイル(日中の在宅時間や電気の使い方)」によって異なります。
ただし、プロパンガス(LPガス)との比較であれば、基本料金が一本化されるオール電化の方が安くなりやすい傾向があります。
オール電化賃貸の光熱費の仕組み(エコキュート・深夜電力)
オール電化とは、調理、給湯、空調など、家庭内で使用するすべてのエネルギーを電気でまかなう住宅のことです。ガスを一切使用しません。
オール電化賃貸の給湯システムとして代表的なのが「エコキュート」です。エコキュートとは、空気中の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプ式の電気給湯機のことです。
オール電化向けの電気料金プランは、深夜(夜間)の電気代が安く設定されているのが特徴です。エコキュートはこの安い深夜電力を利用して、夜の間にお湯を沸かしてタンクに貯めておきます。
また、ガスを使用しないため、ガスの基本料金がかからず、エネルギーの基本料金を電気に一本化できる点も光熱費を抑えられる理由です。
都市ガス・プロパンガスとの光熱費の違い
ガス併用賃貸には、「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2種類があり、どちらのガスが通っているかで光熱費が大きく変わります。
都市ガスとは、地下のガス管を通じて各家庭に供給されるガスのことで、公共料金に近い性質を持ち、料金が比較的安く安定しています。
一方、プロパンガス(LPガス)とは、ガスが入ったボンベを業者が各家庭に配送する方式のガスです。
初期費用や配送コストがかかること、また自由料金制であることから、都市ガスと比べて料金が割高になる傾向があります。
そのため、オール電化とプロパンガスであれば、多くの場合オール電化の方が光熱費を抑えられます。
しかし、オール電化と都市ガスの場合は、最近の電気代高騰や日中の電気代が割高になるオール電化プランの性質上、昼間によく電気を使う家庭では都市ガス併用の方が安くなるケースも増えています。

オール電化賃貸を選ぶメリット・デメリット

オール電化賃貸の最大のメリットは、火を使わない安全性と災害時の復旧の早さです。一方で、日中の電気代が高くなりやすい点や、お湯切れのリスクがデメリットとして挙げられます。
メリット1:火災リスクが低く安全性が高い
オール電化住宅は、キッチンにIHクッキングヒーターを採用しており、火を一切使いません。そのため、引火やガス漏れによる火災事故のリスクを大幅に減らすことができます。
消防庁の『令和7年版 消防白書』によると、令和6年中の全火災における「こんろ」を原因とする出火割合は約7.3%となっており、こんろ火災の多くは消し忘れなどが原因です。
IHクッキングヒーターであれば、一定時間操作がないと自動で電源が切れる機能や、鍋を置いていないと加熱されないセンサーなどが備わっているため、高齢者や子どものいる家庭でも安心して生活できます。
また、凹凸のないフラットなトッププレートは、拭き掃除が簡単で清潔に保ちやすいという利点もあります。
メリット2:災害時の復旧が早い
大規模な地震や台風などの災害時において、電気はガスや水道といった他のライフラインに比べて復旧が早い傾向にあります。
たとえば、1995年の阪神・淡路大震災では、都市ガスや水道の完全復旧に2〜3ヶ月近くを要したのに対し、電気はわずか7日で復旧しました。近年の災害においても、電気の復旧の早さは証明されています。
また、エコキュートや電気温水器のタンク内には常にお湯(または水)が貯まっているため、断水時には生活用水(飲用以外)として取り出して使うことができる点も、災害時の大きな備えとなります。
デメリット1:日中に電気を使うと光熱費が高くなりやすい
オール電化向けの電気料金プランは、深夜の料金が安い代わりに、日中(昼間)の料金が割高に設定されています。
昨今の在宅ワーク(テレワーク)の普及により、日中も自宅でパソコンやエアコンを長時間使用するライフスタイルの方にとっては、この割高な時間帯の電力消費が増え、結果として光熱費全体が高騰してしまうリスクがあります。
特に夏場や冬場の日中はエアコンの稼働が不可欠となるため、電気代の請求額を見て驚くケースも少なくありません。

デメリット2:お湯切れや停電時のリスクがある
エコキュートは深夜に1日分のお湯をまとめて沸かして貯めておく仕組みです。
そのため、来客などで想定以上にお湯を使ってしまうと、タンク内のお湯が尽きる「お湯切れ」を起こす可能性があります。昼間にお湯を沸かし直すことは可能ですが、割高な昼間の電気を使うため電気代が高くなってしまいます。
また、オール電化はすべてのエネルギー源を電気に依存しているため、停電時には照明やコンセントだけでなく、調理(IH)も給湯(お湯を出すこと)もできなくなるという脆弱性があります。カセットコンロを備蓄しておくなどの対策が必要です。
オール電化に対応した物件
ガス併用賃貸(都市ガス・プロパンガス)を選ぶメリット・デメリット

ガス併用賃貸のメリットは、強い火力での調理とお湯切れの心配がない点です。デメリットは、プロパンガスの場合は料金が割高になることと、基本料金が電気とガスの二重にかかることです。
メリット:火力が強く、お湯をいつでもたっぷり使える
ガスコンロは直接火を使って加熱するため、火力が強く、中華料理など強火で一気に仕上げる料理に向いています。また、IHでは使えない土鍋や一部のフライパンなど、調理器具の素材を選ばずに使えるのも魅力です。
給湯面でも、ガス給湯器は水を通る瞬間にガスで加熱する「瞬間式」が主流であるため、エコキュートのようにお湯切れを気にする必要がありません。シャワーを連続して長く使っても、常にお湯が出続けます。
デメリット:プロパンガス(LPガス)の場合は割高になりやすい
前述のとおり、プロパンガス物件に住むと、都市ガスに比べてガス代が高額になりがちです。
賃貸物件を探す際、家賃が安くてもプロパンガス物件であれば、毎月の固定費(家賃+光熱費)トータルで見ると割高になってしまうケースがよくあります。
また、ガスと電気の両方を契約するため、それぞれに「基本料金」が発生し、基本料金だけでも毎月一定の出費がかかる点がデメリットです。

【ライフスタイル別】オール電化とガス、あなたに合っているのはどっち?
自身の生活リズムや優先したいことに合わせて選ぶことが、後悔しない賃貸選びのポイントです。
以下を参考に、どちらが自分に合っているか確認してみましょう。
■ オール電化賃貸が合っている人
日中は学校や仕事で家を空けていることが多い単身者や共働き世帯
夜間にお風呂に入ったり、洗濯などの家事をまとめたりする人
火災リスクを減らしたい人(高齢者や小さな子どもがいる家庭)
プロパンガスしか選べないエリアで物件を探している人
■ ガス併用賃貸(特に都市ガス)が合っている人
在宅ワークなどで日中も家にいる時間が長い人
料理が好きで、火力の強いガスコンロやこだわりの調理器具を使いたい人
お風呂の時間が不規則、またはシャワーをたくさん使う人(ファミリーなど)
停電時のリスクを分散させたい人
LIFULL HOME’Sでは、「オール電化」や「都市ガス」など、希望の条件に絞って賃貸物件を探すことができます。まずは実際の物件を見て、家賃や設備の相場感を掴んでみましょう。
オール電化に対応した物件 都市ガスが使える物件
オール電化の賃貸物件を探すとき・内見時のチェックポイント

オール電化賃貸を探す際は、「エコキュートのタンク容量」と「IHコンロの仕様」を必ず確認しましょう。
お部屋探しの内見時には、以下のポイントをチェックしてください。
エコキュートのタンク容量は十分か
一人暮らしであれば150L〜200L程度、二人暮らしであれば300L程度、ファミリーであれば370L以上など、世帯人数に合ったタンク容量が設置されているかを確認します。
容量が小さすぎると頻繁にお湯切れを起こし、電気代が高くなる原因になります。
IHクッキングヒーターの口数と仕様
自炊をする予定なら、コンロが2口以上あるかを確認しましょう。
また、古い物件の場合、IHではなく「電気コンロ(ラジエントヒーター等)」の場合があります。電気コンロは温まるまでに時間がかかり、火力が弱いため注意が必要です。
電気のアンペア数と契約プラン
オール電化は一度に多くの電気を使うため、契約アンペア数が低いとすぐにブレーカーが落ちてしまいます。
最低でも30A〜40A以上(ファミリーなら40A〜60A)確保できるか、また、現在どのような料金プランが適用されているかを不動産会社に確認しておくと安心です。
自分の生活スタイルに合わせてオール電化かガスかを選ぼう
オール電化賃貸とガス併用賃貸は、それぞれに優れた特徴があります。
単に「オール電化だから安い」「ガスだから高い」と決めつけるのではなく、自分が日中にどれくらい電気を使うのか、自炊の頻度はどの程度か、対象物件のガスは都市ガスかプロパンガスか、といった複数の要素を掛け合わせて比較することが大切です。
本記事の比較ポイントや内見時の注意点を参考に、あなたのライフスタイルに最もフィットする快適な住まいを見つけてください。
LIFULL HOME’Sでは、希望のエリアや家賃に合わせて、オール電化対応の賃貸物件を簡単に検索できます。気になる物件があれば、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
賃貸物件を探す オール電化に対応した物件 都市ガスが使える物件
よくある質問
Q.1 賃貸でオール電化とガス併用はどちらが光熱費が安いですか?
A.1 プロパンガス(LPガス)との比較であれば、基本料金が一本化されるオール電化の方が安くなりやすい傾向があります。しかし、都市ガスとの比較では、日中に在宅して電気を多く使うライフスタイルの場合、都市ガス併用の方が安くなるケースもあります。
Q.2 オール電化賃貸の最大のメリットは何ですか?
A.2 火を使わないため火災リスクが低く、安全性が高いことが最大のメリットです。また、大規模災害時にガスや水道よりも電気の復旧が早い傾向にあることや、エコキュートのタンク内のお湯(水)を非常用水として活用できる点も魅力です。
Q.3 オール電化賃貸のデメリットや注意点はありますか?
A.3 オール電化向けの電気料金プランは日中の電気代が割高に設定されているため、在宅ワークなどで昼間に電気を多く使うと光熱費が高騰するリスクがあります。また、使いすぎによるお湯切れや、停電時に調理や給湯ができなくなる点にも注意が必要です。
Q.4 ガス併用賃貸のメリットは何ですか?
A.4 ガスコンロならではの強い火力で調理ができることや、対応する調理器具が多いことがメリットです。また、ガス給湯器は瞬間的にお湯を沸かすため、お湯切れを気にせずいつでもたっぷりシャワーや入浴を楽しめる点も強みです。
Q.5 オール電化賃貸はどのような人に向いていますか?
A.5 日中は仕事などで不在にすることが多く、夜間にお風呂や洗濯などの家事を行う単身者や共働き世帯に向いています。また、火の元の安全性を重視する高齢者や小さな子どものいるご家庭にもおすすめです。
Q.6 オール電化の物件を内見する際、どこを確認すべきですか?
A.6 エコキュートのタンク容量が自分の世帯人数に見合っているか(一人暮らしなら150L〜200L程度)を必ず確認しましょう。また、IHコンロの口数や、ブレーカーが落ちないように電気の契約アンペア数が十分確保できるかも重要なチェックポイントです。
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更新日: / 公開日:2013.03.10










