一人暮らしにかかる生活費
一人暮らしの生活費は、住む地域や性別で変わります。食費や光熱費などの平均データを参考に、自分の場合は毎月いくら必要かシミュレーションしてみることが大切です。
詳しくは、「一人暮らしの費用の平均は? 生活費に関するデータ」をご覧ください。
無理のない家賃設定の目安
無理のない家賃は、手取り収入から生活費と貯金を引いて考えるのが基本です。収入ごとの生活シミュレーションを参考に、自分に合った家賃の物件を選びましょう。
詳しくは、「生活費のうち、家賃はどのように決めるべき?」をご覧ください。
日々の生活費を抑える工夫
日々の生活費は、項目ごとに支出を見直すことで節約できます。特に家賃や食費、光熱費、通信費は効果的です。自炊や格安SIMの利用など、できることから始めてみましょう。
詳しくは、「項目別! 一人暮らしの生活費を抑えるコツ」をご覧ください。

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一人暮らしを考えるときには、毎月かかる費用がどの程度必要であるかを考えておくことが重要です。生活費が明らかでなければ、適正な家賃の水準も判断が難しくなってしまうので、事前にシミュレーションを行っておきましょう。

 

そのうえで、ライフスタイルにあわせた暮らしを実現するために、生活費で何を優先すべきかを考えてみることが大切です。今回は、一人暮らしの費用と家賃設定、生活費節約のコツも交えながら解説します。

一人暮らしの生活費

一人暮らしを検討するにあたって、1ヶ月の生活費がどの程度かかるのか、費用の目安を把握しておくことが大切です。

 

総務省統計局が公表している『家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要』によれば、住居費を除いた一人暮らし世帯(全年齢)の生活費の平均額は14万6,174円となっています。

 

主な費用の内訳を見ていくと、次のとおりです。

■一人暮らし世帯の平均支出額(全年齢)

費用項目

金額

食費

4万8,204円

水道光熱費

1万2,817円

生活用品費

5,938円

被服費

5,175円

保健医療費

8,502円

交通費・通信費

2万564円

娯楽費

2万375円

その他(理美容費・交際費など)

2万4,592円

支出合計(住居費除く)

14万6,174円

※ 表の金額は、表章単位未満の位で四捨五入されているため、内訳の合計とは必ずしも一致しません

 

上記の金額はあくまでも全年齢の平均額であるため、年齢や性別、住んでいる地域によって差が生じてきます。

 

さらに細かく見ていくと、以下のようになります。

■一人暮らし世帯の平均支出額(34歳以下・男性)

主な費用項目

金額

食費

4万308円

水道光熱費

8,878円

生活用品費

3,713円

被服費

6,315円

保健医療費

5,069円

交通・通信費

1万6,494円

教養・娯楽費

1万8,356円

その他(理美容費・交際費など)

2万6,136円

支出合計(住居費除く)

11万6,264円

■一人暮らし世帯の平均支出額(34歳以下・女性)

主な費用項目

金額

食費

4万288円

水道光熱費

9,173円

生活用品費

5,609円

被服費

9,569円

保健医療費

1万2,604円

交通費・通信費

2万3,143円

娯楽費

3万1,906円

その他(理美容費・交際費など)

4万3,210円

支出合計(住居費除く)

16万4,008円

一人暮らし世帯の平均支出額(地域別)

地域

支出額(住居費除く)

北海道・東北地方

14万1,932円

関東地方

15万2,719円

北陸・東海地方

13万4,212円

近畿地方

14万7,266円

中国・四国地方

14万8,076円

九州・沖縄地方

13万8,855円

首都圏を含む関東地域の1ヶ月あたりの生活費は他の地域よりも高い傾向が見られます。

 

また、年齢や性別、社会人・学生によって支出する項目の割合も異なってくるものです。

 

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どの費用の支出を優先して、節約をするかといった判断は1ヶ月の生活費をシミュレーションしたうえで判断してみましょう。

 

家賃以外の生活費をきちんと把握することで、どの物件を選ぶべきか判断しやすくなります。

 

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一人暮らしの家賃の決め方

生活費のなかでも多くの支出割合を占める家賃は、どのように決めるべきでしょうか。

 

一般的には、手取り額の3分の1以下が目安とされるものの、収入によって家賃の適正な水準は異なります。

 

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現実的な範囲で家賃を考えていくには、手取り額から生活費と貯金にあてる費用を除いた範囲で検討してみましょう。

 

具体的なイメージを持つために、手取り15万円・20万円・25万円の3つのケースを比較してみます。

 

手取り15万円

手取り20万円

手取り25万円

家賃

5万4,000円

6万円

7万8,000円

食費

2万6,000円

3万1,000円

3万5,000円

水道光熱費

1万円

1万2,000円

1万3,000円

生活用品費

3,000円

6,000円

8,000円

被服費

5,000円

8,000円

1万円

保健医療費

5,000円

6,000円

6,000円

交通費・通信費

1万3,000円

1万8,000円

2万円

娯楽費

7,000円

1万円

1万3,000円

貯金

1万5,000円

2万8,000円

4万円

その他

1万2,000円

2万1,000円

2万7,000円

上記のシミュレーションは、総務省統計局の家計調査報告などを基に試算しており、人によってどの費用を優先させるかは違ってくるでしょう。

 

しかし、支出の目安を把握しておくことで平均額よりも多いか少ないかの判断が行えるようになります。

 

毎月しっかり貯金をしながら、生活に不自由を感じない範囲で適正な家賃を見定めてみましょう。

 

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自炊

一人暮らしで生活費を抑えるためには、支出を項目別にチェックしていくことが大切です。1つの項目では小さな費用であっても、積み重なることでまとまった金額の節約につながります。

 

それぞれの項目で節約できた費用は、毎月貯金に回すことが大切です。目安としては1ヶ月に2万円程度を貯金するように心がけておくと、いざというときの備えとして安心できるでしょう。

 

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まず、家賃についてですが同じ広さや間取りであっても、住むエリアや設備によって金額は変わってきます。

 

都心部の1R(ワンルーム)で8万円程度の家賃でも、郊外では5万円程度で住むことも可能であるため、住むエリアにこだわりがなければ固定費を大きく削れます。

 

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食費

食費については外食が多くなってしまうと支出が多くなるので、節約するためには自炊する回数を増やしてみましょう。

 

1食あたりは数十円の節約であっても、食事は毎日のことであるため、1ヶ月で見ると数千円単位の節約となります。

 

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水道光熱費を節約するには、「水を出しっぱなしにしない」「外出時はこまめにコンセントを抜く」といった習慣を身につけることが大切です。

 

1ヶ月で見れば、1,000円程度の節約は十分に可能な範囲だといえます。

 

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保健医療費については、保険の加入状況を見直してみましょう。20代の場合は掛け捨て型の保険のほうが保険料も安いので、数千円単位の節約になります。

 

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次に、交通費や通信費についてですが、自転車や徒歩の移動を心がけたり、格安SIMを利用したりするといったことが挙げられます。

 

費用のかからない移動手段や格安SIMを使うことで、合わせて1万円程度は節約が可能です。

 

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賃料の安い物件を見つける方法

生活費のなかで家賃は大きな割合を占めるため、物件選びの段階でよく検討しておくことが大切です。

 

LIFULL HOME’Sの「家賃相場」なら、エリアごとの平均的な家賃を簡単にWebから調べられます。

 

家賃が比較的安い物件を見つけるポイントとしては、立地や部屋の設備に注目をしてみましょう。

 

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立地に関しては、最寄り駅から距離が離れていたり、周辺に商業施設が少なかったりするエリアは家賃が安い傾向にあります。

 

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また、築年数が経過していたり、部屋の設備がそれほど充実していなかったりする物件は相場よりも家賃が安いことも多いです。

 

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物件についてこだわりが少ない分だけ、うまく費用を抑えることができるでしょう。

 

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一人暮らし

初めて一人暮らしを始めるときは、何かと気になる部分も多いものです。ここでは、一人暮らしをスタートするにあたって、よくある質問について見ていきましょう。

パートやアルバイトといった働き方であっても、毎月一定額の収入があれば賃貸借契約を結ぶことに問題ありません。

 

ただし、収入に見合わない家賃の部屋を選んでしまうと入居審査に通らないこともあるので、自分に合った物件を選ぶことが大切です。

 

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初期費用を抑えるためには、家賃の安い物件を選ぶか、敷金・礼金の少ない物件や、一定期間家賃が無料になるフリーレント物件を検討してみるといいでしょう。

 

ただ、フリーレント物件は家賃が相場よりも割高だったり、短期で解約した場合に違約金が発生したりすることがあります。近隣の家賃相場と比較し、賃貸借契約書をしっかりと確認することが大切です。

 

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また、初期費用のほかにも引越し費用や家具家電購入費も考慮しておく必要があります。

 

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引越し費用を抑えたいときは、複数の会社に見積もりを依頼し、金額やサービスを比較検討するのがポイントです。

 

「LIFULL引越し」なら、オンラインで複数の会社に一括で見積もり依頼ができるうえ、限定割引特典などお得なサービスを受けられることもあります。上手に活用して引越し費用の節約につなげていきましょう。

 

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部屋探しのタイミングはいつまでに引越しをしたいのかによって異なりますが、入居希望日の1~2ヶ月前には行うほうが良いです。

 

すぐに部屋が決まれば問題ありませんが、思うように部屋が決まらない場合に備えて、時間的なゆとりを持っておいたほうが無難です。

 

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一人暮らしの家探し

  • 一人暮らしでかかる費用を把握したうえで、住まい探しを進めていくことが肝心
  • 無理のない家賃設定は、手取りの3分の1程度と一般的にいわれている
  • 生活の工夫次第で、毎月の生活費はうまく節約することができる
  • 家賃が手ごろな物件を借りるようにすれば、生活費の負担を軽減できる
  • 部屋を借りるときは、初期費用や引越し費用なども考慮しておく必要がある

 

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Q.1:初めて一人暮らしをします。家賃や生活費は毎月いくらくらい見ておけばいいですか?

A.1:家賃を除いた生活費の平均は約14.6万円ですが、これはあくまで目安です。住む場所やライフスタイルで金額は大きく変わるので、まずは記事のデータを参考に「自分ならいくらかかるか」を考えてみるのが第一歩です。

Q.2:家賃は「手取りの3分の1」が目安と聞きますが、本当にそれで大丈夫ですか?

A.2:「手取りの3分の1」はあくまで一般的な目安です。大切なのは、自分の手取りから「毎月の生活費」と「貯金したい額」を先に引くこと。その残った金額が、あなたが無理なく払える家賃の上限になります。

Q.3:家賃以外で、特にお金がかかるのはどの項目ですか?

A.3:特に大きな割合を占めるのが「食費」です。次いで「交通費・通信費」や「娯楽費」がかかります。家賃のほかに、これらの費用がどれくらいかかりそうか、あらかじめ考えておくと安心です。

Q.4:生活費を節約したいです。何から始めるのが効果的ですか?

A.4:節約の基本は、支出の大きい項目から見直すことです。毎月必ず出ていく「家賃」を少しでも抑えられれば効果は絶大です。次に「食費」や「通信費」など、身近なところから工夫を始めましょう。

Q.5:一人暮らしでも、毎月きちんと貯金はできますか?

A.5:もちろん可能です。コツは、給料が入ったらすぐに決まった額を貯金用の口座に移す「先取り貯金」。これなら、つい使いすぎてしまう心配もありません。手取りに合わせた貯金額の目安は記事で確認できます。

Q.6:家賃が安い物件には、どんな特徴がありますか?

A.6:「駅から少し歩く」「築年数が経っている」といった物件は、家賃が安い傾向があります。部屋の設備へのこだわりを少し減らすだけでも、家賃を抑えることができます。何を優先するか、条件を整理してみましょう。

Q.7:毎月の費用のほかに、契約時にかかる「初期費用」はどれくらいですか?

A.7:引越しには、家賃のほかに「初期費用」がかかります。敷金・礼金などを含め、家賃の数ヶ月分が目安です。「敷金・礼金なし」や、一定期間家賃が無料の「フリーレント」物件を選ぶと、最初の負担を軽くできます。

Q.8:これから部屋探しを始めますが、いつ頃から動けばいいですか?

A.8:引越したい日の1~2ヶ月前には探し始めるのがベストです。良い物件と出会うには、時間的な余裕が大切。焦らず納得のいく部屋を見つけるためにも、早めにスタートしましょう。

更新日: / 公開日:2021.09.06