自宅から通う学生と違って、一人暮らしをしながら学校に通う場合、限られた収入の中で生活費をやりくりしなければいけません。無駄遣いをしないように、「どの項目にいくらかけるか」といった内訳を把握しておくことが大切です。学生に必要な生活費の一般的な金額や支出を抑えるポイントについて紹介します。

賃貸アパートやマンションなどを個人で契約して住む場合の生活費を見ていきましょう。
まず、生活費の中でも割合が大きい項目が家賃です。全国賃貸管理ビジネス協会の調査によると、2020年1月時点でのワンルームの平均賃料は5万571円(※1)。部屋の面積が広く便利な立地になるほど、賃料はさらに高くなる場合があります。
次は、生活になくてはならない電気・水道・ガスといった光熱費の項目について。2019年に実施された総務省の調査によると、34歳以下の単身世帯における1ケ月あたりの光熱費の平均は、

水道代・・・1,608円
ガス代・・・2,654円
電気代・・・3,362円
その他光熱・・・91円
合計・・・7,715円

でした。(※2)あくまで全国平均なので、自炊の頻度や冷房や暖房のつける回数、都市ガスかプロパンガスかなどによっても費用は変わってきます。

 

また、学生に限りませんが、スマートフォンの通信料が家計を圧迫する場合もあります。通信費の月額平均料金は7,744円で、光熱費とほぼ同じです。しかし、今やコミュニケーションツールとして欠かせないものなので、大幅な削減は難しいのかもしれません。

 

このほか、食料の調達や外食などの食費も必要です。一人暮らしの大学生の1ケ月あたりの食費は、23,000円程です(※3)。ここには下宿の食事代や自炊の際の材料費、外食費も含まれています。ただし、お菓子や酒などは嗜好品になるので含まれていません。
ちなみにこの調査では、趣味や交際費も入れた娯楽・嗜好品費の月平均は約12,591円。
そのほか日用品や医療費、被服費の月平均約16,833円などを合わせると生活費の合計は下記のようになります。

 

家賃・・・50,571円
光熱費・・・7,715円
通信費・・・7,744円
食費・・・23,000円
娯楽・嗜好品費・・・12,591円
その他日用品・医療・被服など・・・16,833円
生活費の合計・・・118,454円

もちろんこの結果は平均値に過ぎないので、実際は個人の生活水準や住まいの形態によって大きく差が出てきます。だいたい大学生で一人暮らしをするのに必要な生活費はこのくらい必要というひとつの目安にしてみてください。

 

※1全国賃貸管理ビジネス協会「全国家賃動向」
※2総務省統計局「家計調査報告」
※3日本学生支援機構「学生生活調査結果」

 

生活費の内訳を把握しておこう

生活費の内訳を把握しておこう

家賃は生活費の中でも特に大きな支出となるので、収入に見合った家賃の物件を探すことが重要です。一般的に家賃は、収入の3割程度までに抑えるのが無理なく支払っていける額だといわれています。一度引越したら簡単には転居できないので、気に入った物件があっても家賃を見て自分にとって高すぎる物件は見送りましょう。

 

また、物件を探す際に、毎日の生活を考えると買い物のしやすさや、通学のしやすさから駅の近くを重視して選びたくなりますが、駅から少し離れた物件も選択肢に入れてみることをおすすめします。駅の近くは比較的家賃が高めに設定されている場合が多いです。徒歩では遠いかなと候補に入れていなかった物件も、駅まで原付バイクや自転車を利用すれば意外に不便ではないかもしれません。物件探しの際は、駐輪場やバイク置き場にも注目して探してみましょう。

 

女性の一人暮らしの場合は、物件のセキュリティや周辺環境の治安も気になるところでしょう。希望の家賃とセキュリティ設備の両方が揃う物件がなかなか見つからないことも。一般的な賃貸住宅とはちがいますが、大学生なら学生寮を検討してみては? 大学の学生寮には比較的安いところもあります。ただし、民間の学生会館などには費用が高いところもあるので調べてみるといいかもしれません。

 

下宿や学生会館では管理人や大家さんが食事を提供してくれるところも少なくありません。決める前には、家賃だけでなく、光熱費、提供される食事代などトータルでいくらになるか確認しておきましょう。
学生寮や学生会館などは、規模や仕様も多種多様です。大学周辺に自分に合う施設があれば、検討してみるのもいいのではないでしょうか。

一人だから外食してもそんなにかからないと思っていませんか? しかし、1日3食を毎回外食や中食にすると、最低でも1日あたり1,000円以上かかることも。1ケ月では、3万円を超えてしまうことになります。自炊なら、まとめ買いや作り置きなど工夫すれば外食の半分程度に抑えられる場合もあります。

 

自炊を続けるコツは、時間があるときに冷蔵保存ができるおかずを多めに作ることです。またご飯も一度に多めに炊いて、1食分を小分けにして冷凍しておけば、好きなときにレンジで温めて食べることができます。最初は簡単なおかず1品から作り始めて、料理に慣れてきたら新しい料理にチャレンジしていくといいでしょう。

 

一人暮らしでのまとめ買いは、節約のつもりが買いすぎて消費できず、食材を無駄にしてしまうことも。じゃがいもやにんじんなどの保存がきく食材は、すぐに食べなくても大丈夫ですが、葉物野菜や生鮮食品などは茹でて冷凍する、または冷凍できない物は早めに食べるようにしましょう。

 

食費は自炊で抑えることができる!

食費は自炊で抑えることができる!

まとめ
・学生に必要な生活費は、トータルで12~13万円ほどかかる見込み
・生活費で比重が大きい家賃は、生活費にあった家賃の物件を探すことが大事。学生寮や駅から少し離れた物件を検討してみるのもおすすめ
・積極的に自炊をすることで、大幅な食費節約が期待できる

 

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