賃貸物件を借りようとするときには、連帯保証人を立てる必要があります。しかし、申し込みを行うタイミングによって、連帯保証人となってくれる人がいない場合も珍しくありません。保証会社を利用すれば、賃貸借契約を結ぶときに役立ちます。一方で、審査があったり利用料もかかるため、基本的な仕組みを押さえておきましょう。今回は入居審査におけるポイントや保証会社の仕組みについて解説します。
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源泉徴収票

 

賃貸物件を借りる際には、入居審査を通過する必要があります。この審査は、貸主や管理会社が行い、家賃の支払い能力や連帯保証人の有無などをチェックします。

 

審査には、入居申込書や住民票、所得証明書(源泉徴収票や確定申告書)、保証人の承諾書などが必要です。これらの書類は正確なものを用意しましょう。虚偽の内容は、後に契約解除の原因になることがあります。

 

また、書類だけでなく、人柄も重要視されますので、対面でのやりとりでは清潔な服装と誠実な態度で臨むことが大切です。

 

収入に不安がある場合は、不動産会社に相談してみてください。預貯金があれば、それを基に預貯金審査に応じてもらえる場合もあります。無職でも部屋を借りられる可能性があるのです。

また、配偶者など同居人がいる場合は、その人の収入を合わせて申告すると、審査に通りやすくなることもあります。

不動産会社とのやりとり

 

入居審査においては、入居希望者にきちんと家賃の支払い能力があるかが審査されます。入居を希望する部屋の家賃と比べて、年収が見合ったものになっているかをチェックされます。

 

具体的には、提出された書類を基に勤務先や勤続年数、家族構成や年齢など複数の項目にわたって判断されることになります。一般的に手取りの3分の1程度が家賃の上限とされているので、入居審査で不安がある場合には家賃が低めの物件を選ぶとよいでしょう。

 

また、入居希望者の年収に多少不安があったとしても、連帯保証人にきちんと収入があれば問題ありません。連帯保証人を立てられない場合は、保証会社と契約するなどして対処することが必要です。

 

そして、前述のように本人の人柄も重視されるので、不動産会社の担当者とのやりとりは丁寧に行うことを心がけてみましょう。入居審査ではこれらの点が総合的に判断されるため、審査には3日~1週間程度の時間がかかります。

 

審査をスムーズに進めてもらうには、書類に不備がないように整えて、連絡対応などをきちんと行うのが大切です。入居を希望する側が審査に協力すれば、円滑に手続きを進めてもらえます。

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家賃の支払い

 

賃貸借契約においては、連帯保証人を立てる必要があります。ここでは、連帯保証人を立てる意味について見ていきましょう。

賃貸借契約における連帯保証人は、家賃の支払いについて入居者と同様の責任を負うというものです。何らかの理由で入居者が家賃を支払えなくなってしまったときに、連帯保証人は本人に代わって家賃を支払うことになります。

 

部屋を貸す側からすれば、連帯保証人を立ててもらうことで、家賃の滞納を防げるといった面があります。しかし、連帯保証人となる人がいても高齢の場合など、保証会社を付けるようにすすめられることもあるので、事前に確認しておきましょう。

保証会社を利用すべきかどうかの判断は、家主や管理会社などによって異なります。管理会社によっては連帯保証人を立てればよく、保証会社の利用が絶対というわけでもないので、まずは相談をしてみましょう。

 

また、どの保証会社を利用するかについては管理会社に指定されるケースがほとんどなので、入居者自身が選べることは少ないです。保証会社を利用するメリット・デメリットを把握したうえで、総合的に判断をしてみましょう。

保証会社を利用する料金

保証会社の利用を考えているなら、そのメリットと料金についてよく理解しておくことが大切です。

保証会社を使う最大のメリットは、入居審査がスムーズに行われやすくなることです。連帯保証人が不要になるため、親族に負担をかけることなく、精神的な安心感も得られます。さらに、家賃の支払いに困った時には、保証会社に相談して解決策を探ることができます。滞納する前に相談することで、トラブルを避けられるでしょう。

保証会社の利用料金は、家賃の50~100%程度が目安ですが、保証会社によって料金は異なるため、複数社を比較することが大切です。

 

家賃が安い物件を選ぶと、保証料も低く抑えられます。また、更新料は1~2年ごとに1万円程度が一般的です。保証人を追加することで保証料が割り引かれるケースもあるので、契約時には相談してみましょう。

 

保証会社の審査は入居審査とは別に行われますが、過去の家賃滞納がなければ問題なく利用できることが多いです。

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生活費のシミュレーションをする

 

保証会社と契約をしておけば、もしも家賃を滞納してしまったときには立て替えて支払ってもらえます。しかし、あくまでも立て替えてもらっているだけなので、その後は保証会社から請求がくるので注意しましょう。

 

家賃を滞納すればその分だけ、後から支払いが苦しくなってしまうだけなので、家賃の支払いに問題がないようにしておくのが前提です。保証会社の利用は、連帯保証人の問題を解消するために使うといった点を押さえておくことが肝心です。

 

入居後に不安を抱えてしまわないためにも、収入に見合った家賃の物件を借りるようにしておきましょう。賃貸借契約を結ぶ前に、生活費のシミュレーションを行っておくと安心です。

不動産会社

 

  • 賃貸物件の入居審査では、家賃の支払い能力や連帯保証人の有無などが審査の対象となる
  • 他の入居者とトラブルを起こさないかといった面もチェックされるため、本人の人柄も審査では重視される
  • 連帯保証人を立てるのが難しい場合は、保証会社を利用してみるのも一つの方法
  • 保証会社の利用料金は家賃の50~100%程度が目安であり、1~2年ごとに更新料として1万円程度がかかる
  • 保証会社の利用はメリットとデメリットがあるので、基本的な仕組みを理解したうえで適切に活用しよう
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更新日: / 公開日:2021.08.11