一人暮らしに憧れている中学生の方や、進学先などの都合から、お子さんに一人暮らしをさせようと考えている方もいるのではないでしょうか。
大学生や社会人になってから一人暮らしを始める方は多いですが、中学生から一人暮らしを始める方は少なく、その実情についてはわからない部分があるかもしれません。
今回は、中学生が一人暮らしを始める場合の手順と注意点についてまとめてみました。
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一人暮らしは中学生でもできるの?

20歳以下の未成年は、法律上単独で賃貸物件を契約することはできません。中学生が一人暮らしをする場合、物件の契約には、親権者や後見人といった成人の承認が必要となり、不動産会社での事前審査が厳しくなります。
未成年でもしっかりとした仕事についており、十分な収入があるケースもあると思いますが、一般的には未成年だけで物件を借りることは家賃を滞納するリスクが大きく、万が一の際に対応できないと判断されているようです。
また、親権者の保証がしっかりしていることが証明されなければ、一人暮らしをすることは難しいでしょう。
実際に一人で住む際に必要な手続きとは

中学生のお子さん自身が物件を契約することはできませんが、部活動や進学のため、また海外赴任などの理由から、親元を離れて一人暮らしを始めなければならないご家庭もあることでしょう。
実際に中学生が一人で賃貸物件に住む際にはどういった手続きが必要になるのでしょうか。
単独での賃貸借契約はできない。お子さんと一緒に手続きしよう
法律上、中学生単独では賃貸借契約を結ぶことができませんので、親権者が一緒に、手続きを進めていく必要があります。
日本では義務教育制度があり、中学生は就学義務のある学生となります。学業の傍ら毎月収入のある中学生は少ないと思われますので、物件契約時は、保証人となる親権者の同意書が必要になります。または、親権者が契約者となり、その他の親族が保証人となり契約するのもいいでしょう。
さらに、入居前には入居審査といって、入居者の支払い能力の確認・保証人の身分確認などが入ります。大家さんによっては、面接を行い直接確認することもあります。
生活費や家事について検討しよう
一人暮らしをするにあたって、まずは費用面を確認しましょう。
お子さんと話し合い、物件の契約をする際にかかる初期費用や、家具の購入はどうするか、また、食費・光熱費・家賃など、一人暮らしをしていく上で毎月かかる費用がどれくらいになるか計算しておきましょう。
また、食事・洗濯・掃除などの家事を、学業と両立させながらどこまで一人で実施できるのか一通り考えてみることも大切です。親や頼れる親戚が手伝うことは可能なのか、家事代行サービスを利用するのかなど、しっかり考えた上で、承認しましょう。
その他、通常の賃貸借契約としてどう進めるべきか
中学生が暮らす物件を選ぶ際には、不審者との遭遇などのトラブルに巻き込まれないためにも、セキュリティーがしっかりした部屋を探すと安心です。
また、物件の周辺環境もしっかり確認してから決めるようにしましょう。例えば、近くに交番や親族の家があったり、夜でも人通りの多い商店街などがあれば、夜道でも安心して帰れるかもしれません。安全性を考えて物件を選ぶとよいのではないでしょうか。
一人暮らしにぴったりな物件 セキュリティ・防犯対策が充実した物件中学生からの一人暮らしをする際の注意点について
戸締まり、お金の管理はしっかりやろう
中学生の子どもが一人暮らしを始めると、身近に子どもを守ってくれる大人がいない環境になります。
子どもの身を守れるのはその子ども自身です。うっかり窓を閉め忘れたり、ドアの鍵をかけ忘れるなどして、空き巣に入られないよう気をつけるように伝えましょう。
オートロックのマンションに住んでいたとしても、周囲の安全を確認してから鍵を開けるようにしたり、カーテンを閉めて窓の外から中の様子が見えないようにしておくなど、防犯意識をより一層高めるように伝えましょう。
最終的にお子さんにきちんと防犯対策を行ってもらい、自分の身を自分で守れるようにしましょう。
可能であれば、何かあったときのために帰りやすい場所に住んでもらおう

中学生になれば体も大人に近づき、考え方がしっかりしてくる方もいるでしょう。この時期に一人暮らしを経験することによって、一段と自立していくと思います。
しかし、親から見ると中学生はまだ、社会に出る前に人間関係を学びながら、子どもから大人へ成長していく段階にあり、心配なことでしょう。その過程をサポートしてくれる大人が身近にいることで、成長が促される部分もあるのだと思います。
もし中学生のお子さんが一人暮らしをするとしても、可能であれば、親の住む家に帰りやすい場所で暮らし、何かあったときにはすぐに助けを求められる環境が理想的ではないでしょうか。
どうしても、遠くのエリアに住む必要が出てきた際は、親族や親戚が近くに住んでおり、頼れるような地域を選ぶなど、親子で住居を相談して決めていくのがよいと思います。
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更新日: / 公開日:2019.01.29









