賃貸マンションの部屋選びでは、立地や部屋の広さ、間取り、築年数などを重視する人が多いのではないでしょうか。

しかし、住戸の階数や方角、住戸の位置によっても、採光や通風、他の住戸との関係性などが異なり、住み心地にも大きく影響します。

これらはライフスタイルによって向き不向きがあるため、事前に知っておくことが大事です。

そこで今回は、賃貸マンションの階数や方角、住戸の位置による特徴の違いについてまとめました。

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賃貸マンションの住み心地は、階数によってどのように異なるのでしょうか。1階と2階以上の中階、最上階に分けてみていきます。

 

1階はエントランスや駐車場、駐輪場に出やすく、外出しやすいことが特徴です。

 

通勤・通学の時間帯にエレベーターラッシュに巻き込まれることがないため、忘れ物に気づいたときにも取りに戻りやすいでしょう。

 

火事や地震など、災害に見舞われたときにも避難しやすいというメリットがあります。

 

マンション 1階
また、階下に当たる階がないため、子どもがいるファミリーでもさほど足音を気にせずに暮らせます。

 

一方、外部からの視線や車の音、あるいは、通行人の話し声が気になりやすく、セキュリティ上、侵入されやすい面もあるため注意しましょう。隣の建物との距離などによっては、日が差し込む時間が短い場合があります。

 

専用庭のある物件は一戸建て感覚でガーデニングや子どものビニールプール遊びができる反面、虫が入りやすいというデメリットもあります。

 

2階以上の中階は、低層階と高層階で住み心地に違いがあります。2~3階は階段でも外出しやすいので、災害発生時にも避難しやすいです。

 

ただし、低層階は道路に面しているなどの立地によっては外部からの視線が気になることも。塀や電柱などを利用して侵入されやすい面もあります。

 

2階以上の中階は共通して、1階や最上階よりも外気の影響を受けにくいため、冷暖房効率が良いことがメリットです。また、1階よりも日当たりや通風が良いという特徴もあります。

 

ただし、階下や階上に当たる階があるため、足音などに気をつけて生活する必要があり、上からの物音が気になる可能性もあります。

 

最上階は日当たりや風通しが良く、眺望を楽しめることがメリットです。外部からの視線が気になりにくく、静かな住環境を得られることが多いでしょう。

 

ただし、周囲に日光を遮る建物がない場合、日当たりが良すぎて、夏の冷房代がかさむケースもあります。

 

また、低層階よりも外部から侵入されにくいですが、雨どいをつたって侵入されるケースもあるため、窓を開けたまま外出するのは避けましょう

 

マンション 最上階
エレベーターの設置台数などによっては、外出時のエレベーターの待ち時間がストレスになることもあります。

 

マンション1階の物件 2階以上の物件 最上階の物件

 

賃貸マンションは住戸の位置によっても、住み心地に違いがあります。

 

角部屋は、建物の両端にある住戸のことをいい、2方面、あるいは3方面に設けられた窓から採光や通風をとることができるため、日当たりや風通しが良いケースが多いです。

 

また、来客以外に住戸前を通る人がいないためプライバシーを守りやすく、隣戸が片側にしかないことから騒音に悩まされる心配も軽減されます。

 

マンション 2階 角部屋
ただし、角部屋は2方面や3方面に窓があることで外気の影響を受けやすく、冷暖房費がかかる可能性があります。

 

中部屋の方が外部に接する壁や窓が少ないため、冷暖房効率が良いです。また、窓が少ない中部屋の方が、家具を配置する壁面を多くとることができます。

 

角部屋の物件

 

賃貸マンションは住戸の方角によって日の入り方が異なり、住み心地に影響します。

 

方角による特徴は、個々のライフスタイルとの相性によってメリットにもデメリットにもなるため、自分だったらどうかをイメージしながら見てみてください。

 

南向きは日照時間が長く、洗濯物が乾きやすいことがメリットです。冬でも比較的暖かいため暖房代を抑えられます。

 

一方で、フローリングや家具が日焼けをしやすく、夏は日差しが強すぎて冷房代がかさむことも。南向きは、日中家で過ごすことが多い人に向いています

 

東向きは朝方の日当たりが良く、午前中は洗濯物が乾きやすいです。ただし、午後になると日差しが入りにくくなります。

 

東向きは朝日を浴びて1日をスタートしたい人や、朝型生活の人、朝に家事を終わらせる共働きの家庭などに向いています

 

西向きは朝日が差し込まないものの、午後の日当たりが良く、午後から洗濯物を干しても乾きやすいです。

 

夏は西日が入って室内が暑くなりやすいですが、冬は夜まで比較的暖かく、暖房代を抑えられます。西向きは夜型の人に向いています

 

北向きは日差しが入りにくく、湿気でカビが発生しやすい、洗濯物が乾きにくいといったデメリットがあります。一方で、フローリングや家具が日焼けしにくく、夏は比較的涼しく過ごすことができます。

 

日中家で過ごすことが少ない人や洗濯ものを乾燥機で乾かす人は、デメリットを感じにくいでしょう。

 

 

南向きの物件

 

賃貸マンションの家賃は、主に立地や構造、間取り、広さ、築年数によって決まりますが、階数や方角、住戸の位置も影響します。

 

最上階で南向きの角部屋といった好条件の物件の場合、相場よりも割高な家賃になることが多いです。

 

反対に住みたいエリアの家賃相場に手が届かないときは、たとえば、1階の物件や北向きの物件を選ぶと、相場よりも割安な家賃で借りられることがあります。

 

ライフスタイルを踏まえたうえで、譲れない条件と譲れる条件を整理し、階数や方角なども考慮した部屋選びをしましょう。

 

 

まとめ
・1階は外出がしやすい、2階以上の中階は冷暖房効率が良い、最上階は採光や通風に優れているといったメリットがある
・角部屋は窓が多めにとれるため、採光や通風の面でメリットがあり、中部屋は冷暖房効率が良く、家具配置がしやすいというメリットがある
・南向きは1日を通して日照時間が長く、東向きは午前中日差しが入り、西向きは午後日当たりが良い。家にいる時間や洗濯物の乾きやすさなどから、ライフスタイルに合った方角がある
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更新日: / 公開日:2018.09.18