春は新生活の準備を始める季節。大学への通学に便利な家に引越ししたい人や、就職活動が終わって社会人として一人暮らしを始めようとしている人、また転勤や転職により一人暮らしを考えている人などさまざまでしょう。

しかし、初めての一人暮らしは「毎月どれくらいのお金が必要なのか」「貯金はできるのか」「趣味に使うお金はどのくらい確保できるのか」など、不安に思う方もいるのではないでしょうか。

今回は一人暮らしを考えている20代の方のために、20代の一人暮らしにかかるお金の問題について調べてみました。

一人で過ごしている女性

 

まず、20代から30代前半の男女の一人暮らしにかかる費用については総務省の2019年の統計データ(※1)によると、およそ14万から15万円という調査結果があります。

 

高額に感じる方もいるかもしれませんが、家賃や水道光熱費はもちろんのこと、社会人になるとさまざまなイベント(結婚式など)へ出席することが増え、イベントが重なると出費が多くなってしまいます。また、会社の付き合いで外食費がかさんでしまうことがあります。

 

一方で、厚生労働省の2019年の賃金構造基本統計調査(※2)によれば、大卒の新社会人の初任給平均が約20万円となっています。

 

月収20万円だと単純に計算すれば月5万円ずつ貯金ができるように思うかもしれませんが、給料からは毎月住民税や保険料などの”税金”が引かれてしまいます。

 

そのため、「手取り」の月収は月16万から17万円ほどになってしまうのです。

 

※1 参照:総務省 「家計調査 家計収支編 単身世帯」2019年
※2 厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況

 

お金の管理

 

一人暮らしにかかる費用は工夫次第で抑えることができます。自分の手取りの収入と毎月の支出を照らし合わせて、「いくらまで家賃に使えるのか」逆算して考えてみましょう。

 

家賃の目安を定めるためにも、毎月の支出がどのくらいになるのか項目ごとに考えていきます。

 

総務省の家計調査(※)によると、若年層の単身世帯の平均的な生活費は以下のとおりです。
※参照:総務省「 家計調査 家計収支編 単身世帯」2019年(34歳以下の値)

 

<34歳以下の単身世帯の家計支出>
水道光熱費:約7,000円
通信費:約7,000円
保険医療費:約4,500円
交通費:約1万円
食費:約4万7,000円
洋服(被服および履物):約8,000円
交際費:約7,000円
理美容サービス:約2,000円
理美容品:約3,000円
ほか

 

消費支出総額:約17万円

 

水道光熱費は平均すると7,000円前後となっていますが、エアコンを多用する真夏や真冬には使用量が増え、逆にそれ以外の季節は電気代が少額になる傾向があります。

 

また、「交際費」は、仕事やプライベートの付き合いで使った飲食費用などの平均です。

 

交際費以外にもTPOに合わせた衣類・日用品を購入したり、仕事上必要な最低限の身だしなみを整えるための費用が発生するなど、社会人になると毎月予測できない出費がかさんでしまうこともあるのではないでしょうか。

 

一方で、家賃や通信費・交通費など月によって大きく変動しない支出(固定支出など)もあります。固定された支出を収入の30から40%までに抑えておけば、残りの金額に余裕ができるので安心と言えるでしょう。

 

学生と違い突然の出費を求められることも多い社会人は、そうした状況に対応できるよう余裕を持って生活費を算出することと併せて、毎月少しずつでも貯金をしておくことをおすすめします。

 

一人で料理をする男性

 

次は、支出内訳の項目を男女別に見ていきます。

 

同じ総務省の調査によると、単身世帯の男女別、項目別の、家賃など住居費を除いた支出額は以下のとおりです。

 

◎男性
水道光熱費:約7,000円
通信費: 約7,000円
保険医療費:約3,000円
交通費:約1万円
食費:約5万円
洋服(被服および履物):約6,000円
交際費:約6,000円
理美容用品:約1,000円
ほか

 

消費支出総額:約13万5,000円

 

◎女性
水道光熱費:約7,500円
通信費:約7,000円
保険医療費:約6,000円
交通費:約1万3,000円
食費: 約4万円
洋服(被服および履物):約1万円
交際費:約9,000円
理美容用品:約7,000円
ほか

 

消費支出総額:約14万4,000円

 

こうして男女を比較してみると、女性のほうが比較的高額になる支出項目は”洋服”や”理美容用品”です。

 

一方で男性のほうが高額になる支出項目は”食費”という結果になりました。

 

■食費の節約方法
新社会人で一人暮らし経験がなかった方は、新しい生活リズムに追われて自炊をする余裕がなく、外食の頻度が高くなり、出費が多くなってしまうことなどが考えられます。

 

自炊を頑張ってみようと思う方は、まずは初心者向けの料理本や料理サイトを見てみるのはいかがでしょうか。

 

また、自炊がどうしても難しいという方は、コンビニ弁当や外食に頼りきりになるのではなく、手間がかからず比較的安く手に入る冷凍食品などを用意しておきましょう。ちょっとしたアレンジを加えることで毎日飽きがこず食事を楽しむことができるかもしれません。

 

それも難しいという方は、せめて飲み物だけでも水筒に変えてみるのはいかがでしょうか。家でお茶を作って持参すれば、毎回コンビニや自動販売機で飲み物を買うお金を節約することができます。

 

■服飾費の節約方法
社会人になると、メイクや服装など、学生の時より気を使う人もいるかと思います。そのため、衣類やメイク道具をグレードアップさせる方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、”プチプラ”な商品が人気になり、手ごろな価格でよい物もありますので、活用してみましょう。さらに質のよい洋服やコスメを使いたいという方は、月々の生活費と自分の収入との兼ね合いを考えながら購入するようにしましょう。

 

20代の生活費についての調査結果を紹介しましたが、男女ともに、家賃を除いて月々”14万から15万円”ほど必要になることが分かりました。人によって、どの部分を節約し、どの部分の予算を確保していくのか考えていく必要があります。自分の月収と生活費を計算し、快適な一人暮らしに備えてください。

 

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