- 無断飼育は強制退去や高額請求のリスクがある
- ペット不可の物件でネコをこっそり飼うのは絶対にやめましょう。他の入居者からの苦情などで発覚した場合、強制退去や高額な原状回復費用の請求など、重大な契約違反トラブルに発展します。
詳しくは、「ペット不可の物件で内緒で飼うのはNG」をご覧ください。 - ペット可物件は敷金が高くなる
- ネコは壁や床を傷つけるリスクがあるため、通常の賃貸物件より敷金が多く設定される傾向があります。これに加えて、ネコ用品の準備費用や、毎月の生活費・留守番中のエアコン代などがかかります。
詳しくは、「一人暮らしでネコを飼うための初期費用と毎月の生活費」をご覧ください。 - ネコの爪とぎによる壁の傷の修繕費用は入居者が負担する
- 改正民法のルールにより、ネコの爪とぎによる壁の傷やニオイは「借主の過失」とみなされ、退去時の修繕費用は入居者負担となります。保護シートやジョイントマットを活用して傷を防ぐ対策が重要です。
詳しくは、「壁や床の傷と原状回復(民法改正のルール)」をご覧ください。
ペット可(相談)物件を探す猫と暮らす物件を探す猫の多頭飼いができる物件を探す
世界中で愛されているペットといえば、ネコではないでしょうか。
テレビCMやSNSにあふれるネコの画像を見て、「一人暮らしの部屋にネコをお迎えしたい」と思っている人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、一人暮らしでネコを飼う際の注意点や費用、ネコも人も快適に暮らせる間取りの広さなど、賃貸住宅の選び方を解説します。
一人暮らしの賃貸でネコを飼うことはできる?
結論からお伝えすると、一人暮らしの賃貸物件でも、ペット可(ネコ可)の物件を選べばネコを飼うことは十分に可能です。実際に、一人暮らしでネコと暮らしている人は少なくありません。
ただし、ペット不可の物件でこっそり飼うなどの規約違反は重大なトラブルにつながるため、必ずルールを守った物件探しが必要です。
ペット不可の物件で内緒で飼うのはNG
賃貸物件の多くは、賃貸借契約書や管理規約によりペットの飼育を禁止しています。
「鳴き声が小さいからバレないだろう」と安易に考えて無断で飼育することは、絶対に避けてください。
ほかの入居者からの苦情や、退去時の室内の状態(傷やニオイなど)から発覚するケースがほとんどです。
無断飼育が発覚した場合、賃貸借契約の違反となり、最悪の場合は強制退去(契約解除)や、高額な原状回復費用の請求、違約金の支払いなどに発展するリスクがあります。
ネコにとっても急に住む場所を失うことになり、大きなストレスを与えてしまいます。
一人暮らしでネコを飼う際は、必ず「ペット可(または相談可)」かつ「ネコの飼育が許可されている」物件を選ましょう。
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一人暮らしでネコを飼うための初期費用と毎月の生活費
一人暮らしでネコを飼う場合、家賃とは別に、物件の初期費用が通常よりも多くかかり、毎月の飼育費用も継続的に発生します。
飼育にかかるお金の目安を事前に把握し、無理のない資金計画を立てることが大切です。
賃貸物件の契約にかかる初期費用(敷金の積み増し)
ペット可物件を契約する際、通常の賃貸物件に比べて初期費用が高くなる傾向があります。
これは、動物が壁や床に傷をつけたり、ニオイを残したりするリスクに備えるためです。
具体的には、「敷金を家賃の1〜2ヶ月分多く支払う(敷金の積み増し)」条件が設定されているケースが一般的です。
たとえば、家賃が7万円の物件の場合、敷金が追加で7万〜14万円ほどかかる計算になります。
物件によっては、退去時にこの追加敷金が返還されない「敷金償却(しききんしょうきゃく)」という特約がついていることもあるため、契約前に重要事項説明書をしっかり確認しましょう。

ネコを迎えるための初期費用と毎月の飼育費用
ネコ自身を迎えるための準備や、日々の生活にも費用がかかります。
一般的な相場として、ケージ、トイレ、キャリーバッグ、食器、爪とぎなどの飼育グッズをそろえるための初期費用に、約3万〜5万円程度が必要です。
また、毎月の生活費としては、キャットフードやおやつ代、ネコ砂などの日用品代で、およそ5,000円〜1万円程度が目安となります。
これに加えて、一人暮らしの場合は、留守番中の室温管理のためのエアコン代(夏場・冬場)も発生します。
さらに、ネコは病気やケガで動物病院にかかると、自由診療のため医療費が高額になることがあります。一度の通院・手術で数万〜数十万円かかるケースも珍しくありません。
毎月の生活費だけでなく、ペット保険への加入(月額2,000円〜4,000円程度)や、万が一の事態に備えた貯金をしておくことが重要です。
ペット可物件は毎月の家賃相場も高くなる傾向
ペット可(相談可)物件は、初期費用だけでなく、毎月の家賃そのものも通常より高く設定されているケースが多い点に注意が必要です。
LIFULL HOME’Sが実施した調査(※)によると、東京都内の単身者向け物件(専有面積5〜34平米)において、ペット相談可以外の平均家賃が8万6,026円であるのに対し、ペット相談可物件の平均家賃は9万8,804円でした。
毎月の家賃が平均して1万2,778円高くなるという試算になります。
ペット相談可物件は全体の物件数に対して流通量が少なく希少価値が高いことや、退去時の修繕リスクを考慮して家賃がやや高めに設定されていることが理由です。
一人暮らしの予算を立てる際は、この家賃の差額も考慮に入れておく必要があります。
※ LIFULL HOME’S「ペット相談可物件が多く、家賃が安い駅ランキング(東京都23区)」
一人暮らし向け! ネコも人も快適な賃貸物件の選び方
ネコも飼い主もストレスなく暮らすためには、ネコの習性を理解したうえで、広さや間取りを工夫することが重要です。
一人暮らしの場合は、専有面積25平米以上の1Kや1DKなどの間取りがひとつの目安となります。
「ペット可」と「ネコ可」の違いに注意
物件探しの際に注意したいのが、「ペット可(相談可)」と記載されていても、必ずしもネコが飼えるとは限らないという点です。
ペット可物件のなかには、「小型犬1匹のみ可、ネコは不可」という条件が設定されている物件が多く存在します。
ネコは爪とぎで壁を傷つけるリスクがあるため、大家さんが敬遠するケースがあるためです。
また、「ネコ可」であっても、「1匹まで」と頭数制限が設けられていることがほとんどです。
将来的に2匹目を迎えたい(多頭飼いしたい)と考えている場合は、最初から「多頭飼い可」の物件を探す必要があります。
ネコを飼うのに必要な部屋の広さと間取りのポイント
ネコは平面の広さよりも、上下運動ができる「高さ」を重視する動物です。
そのため、キャットタワーなどを設置できるスペースがあれば、一人暮らし向けのコンパクトな部屋でも十分に飼育できます。
ただし、トイレを置くスペースや、ネコがくつろげる場所を確保するため、専有面積は25平米以上あると安心です。
一人暮らしの間取り選びでは、以下のポイントをチェックしてください。
居室と玄関・キッチンがドアで仕切られているか(1Kや1LDKなど)
玄関を開けた瞬間にネコが外へ飛び出してしまう「脱走」を防ぐため、玄関と居室の間に扉がある間取りが理想的です。
また、キッチンに侵入して人間の食べ物やネギ類などを誤食するのを防ぐためにも、生活空間を分けられるドアがあると安全です。
日当たりの良い窓辺があるか
ネコは日向ぼっこや、窓から外の景色を眺めることが大好きです。出窓や、外が見えやすい掃き出し窓がある部屋を選ぶと、室内飼いでもネコのストレス軽減につながります。
実際に、LIFULL HOME’Sが実施した先ほどの調査でも、専門家から「玄関に飛び出し防止の柵を設置する」「キッチンなどの危険な場所から離す」といった工夫が推奨されています。
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一人暮らしならではの不安と対策・注意点
一人暮らしでネコを飼う際、大きな壁となるのが「長時間の留守番」や「飼い主の緊急事態」です。また、退去時の原状回復トラブルも未然に防ぐ知識が必要です。
ここでは、単身者特有の不安を解消するための対策を解説します。
長時間の留守番対策(温度管理と安全性)
仕事などで日中家を空ける一人暮らしでは、留守番中のネコの安全と健康を守る環境づくりが欠かせません。
ネコは比較的留守番が得意な動物ですが、室内の温度管理には細心の注意を払う必要があります。
特に近年の夏場は猛暑が続くため、閉め切った室内で熱中症になり命を落とす危険があります。
外出中もエアコンは常時稼働させ、室温を26〜28度程度に保つようにしましょう。冬場も同様に、寒さ対策として暖房器具の利用や、暖かいペットベッドの用意が必要です。
また、留守中の様子が確認できる「見守りカメラ」や、決まった時間にご飯が出る「自動給餌器(給水器)」を導入すると、一人暮らしでも安心して外出できます。
さらに、誤飲・誤食を防ぐため、出かける前には必ず部屋を片付け、ゴミ箱はフタ付きのものにするなどの対策を徹底してください。
壁や床の傷と原状回復(民法改正のルール)
ネコを飼ううえで避けて通れないのが、爪とぎによる壁紙(クロス)の傷や、粗相による床の汚れです。
2020年4月に施行された改正民法により、賃貸物件の「原状回復(退去時に部屋を元の状態に戻すこと)」のルールが明確化されました。
新しいルールでは、経年変化や通常の使用による損耗(普通に暮らしていて自然についた傷や汚れ)の修繕費用は大家さんが負担することになります。
しかし、ネコの爪とぎによる壁の傷や、ペットのニオイの染み付きなどは「借主(入居者)の過失」とみなされ、修繕費用は入居者が負担しなければなりません。
高額な退去費用を請求されないためにも、入居時から以下のような工夫をしておくことが大切です。
- 壁に貼れる保護シート(はがせるタイプ)を活用する
- 床にジョイントマットやクッションフロアを敷く
- ネコが好む素材の爪とぎ器を複数設置し、壁での爪とぎを防ぐ
緊急時の預け先を確保しておく
一人暮らしの場合、飼い主自身が急病で入院したり、急な出張が入ったりした際、ネコのお世話をする人がいなくなってしまいます。
万が一の事態に備え、事前に頼れる預け先を確保しておくことは、飼い主の重要な責任です。
近くに住む家族や友人に合鍵を渡し、いざというときにお願いできるよう日頃から相談しておきましょう。
身近に頼れる人がいない場合は、自宅に来てお世話をしてくれる「ペットシッター」や、近隣の「ペットホテル」をあらかじめリストアップし、一度お試しで利用しておくことをおすすめします。
かかりつけの動物病院を見つけておくことも、緊急時の安心につながります。
ネコが飼える一人暮らし向け賃貸物件の探し方
ここまで解説してきたように、一人暮らしでネコを飼うするには、費用面や間取り、留守番の対策などをしっかりと準備することが大切です。
最期まで責任を持って愛情を注げる環境が整ったら、実際に物件探しをスタートしましょう。
インターネットの不動産情報サイトでは、「ペット可(相談可)」の条件にチェックを入れることで、ネコが飼える可能性のある物件を絞り込むことができます。
しかし、前述のとおり、ペット可物件は家賃相場が高くなりがちです。少しでも家賃を抑えてネコと暮らしたい場合は、家賃相場が比較的安いエリアや路線に注目してみましょう。

たとえば、東京都23区内でペット相談可物件が豊富にあり、かつ家賃相場が安い駅のランキング(2023年時点)では、以下のような駅が上位に挙がっています。
- 1位 四ツ木駅(葛飾区):家賃相場が7万円台と抑えめで、動物病院やトリミングサロンなどのペット関連施設が充実しています。
- 2位 青井駅(足立区):周辺に公園が多く、落ち着いた環境でネコと暮らせます。
- 3位 浮間舟渡駅(北区):ペット相談可の物件数が多く、豊富な選択肢からお部屋を探せます。近くには河川敷などの自然もあります。
また、路線で見ると「京成押上線」沿線の駅が上位に多くランクインしており、家賃を抑えてネコを飼いたい方には特におすすめの狙い目路線といえます。
ネコを飼う人専用に作られたペット共生型物件の種類や、さらに詳しい物件探しのコツについては、以下の記事も参考にしてください。

LIFULL HOME’Sでは、一人暮らし向けの物件や、ペットと暮らせる賃貸物件を豊富に掲載しています。
自分のライフスタイルや予算に合ったお部屋を見つけて、ネコとの快適な暮らしを実現してください。
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よくある質問
Q.1 一人暮らしのワンルームや1Kでもネコは飼えますか?
A.1 飼うことは可能です。ネコは平面の広さよりも上下運動ができる高さを好むため、キャットタワーなどを設置できればコンパクトな部屋でも飼育できます。トイレなどを置くスペースを考慮し、専有面積25平米以上を目安にすると安心です。
Q.2 留守番中にエアコンはつけっぱなしにするべきですか?
A.2 はい、夏場や冬場はエアコンを常時稼働させる必要があります。特に夏は閉め切った室内で熱中症になる危険があるため、外出中も室温を26〜28度程度に保つように設定してください。
Q.3 ペット可物件なら何匹でもネコを飼っていいのですか?
A.3 いいえ、多くの物件では「1匹まで」といった頭数制限が設けられています。将来的に2匹目をお迎えして多頭飼いをしたい場合は、最初から「多頭飼い可」の物件を探す必要があります。
Q.4 賃貸でネコの爪とぎ対策はどうすればいいですか?
A.4 壁に貼ってはがせる保護シートを活用したり、ネコが好む素材の爪とぎ器を部屋の複数箇所に設置したりするのが効果的です。退去時の修繕費用負担を減らすためにも、入居時の対策が重要です。
更新日: / 公開日:2018.11.09










