リフォームは、既存の間取りや住まいの状態を家族構成・ライフスタイル・嗜好に合った住まいへと変えるため、新築とは違った難しさがあります。リフォームをする前に流れを理解し、十分に情報収集を行っておくことも大切です。

また、リフォームの事例をもとに失敗した理由を見ていくと、リフォームを成功させる鍵が見えてきます。一戸建て・マンションのリフォームで、よくある失敗例を見ていきましょう。

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住まいのリフォームを考えたら、まずは、不具合のある場所を確認してリフォームしたい場所を明確にします。予算内でリフォームできる箇所に絞れるように、おおよその優先順位もつけておきましょう。

 

次に、インターネットや雑誌などでリフォーム事例・費用・リフォーム会社などの情報収集をします。

 

リフォーム事例は、リフォームの費用感をつかんだり、リフォームのプランやデザインのアイディアを得たりするのに参考になるものです。

 

そして、改めてリフォームしたい箇所を絞って予算を決めておきます。その後、リフォーム会社へ見積もりを依頼して、見積もり内容や対応をもとにリフォーム会社を決定します。

 

マンションの場合、管理規約でリフォームを行う際には、管理組合への届け出や承認が必要と規定されていることが多いです。

 

また、フローリングの遮音等級が決められていることも多く、床材の変更ができないこともあります。リフォームに関する管理規約について、リフォームを検討する段階で確認しておきましょう。

 

間取り変更を伴うリフォームでは、パズルのように部屋の位置を決めていくうちに危険な間取りとなってしまうことがあります。

 

一戸建てでは、階段のすぐ横にドアがある間取りにしてしまうケースが挙げられます。

 

例えば、トイレのドアは、中で人が倒れた場合を考慮して外開きにするため、階段を上って来た人にドアがぶつかってしまい、落下してしまう恐れがあります。

 

階下でも同様に、下りてきた人にドアがぶつかる危険が生じます。実際の暮らしや導線を想像して間取りを考えることが大切です。

 

築年数が経過した一戸建ての場合、断熱が不十分なことが多いです。断熱工事をせずに北側の部屋の壁にクローゼットを設置すると、結露で洋服にカビが生えてしまうことがあります。

 

間取りや動線を考慮するだけではなく、住まいの状況に応じてリフォームプランを考えましょう。

 

介護が必要になったときを想定して手すりを設置したものの、実際に身体が不自由になったら使用しない手すりがあり、手すりが欲しい場所についていなかったというケースがあります。

 

手すりの必要な場所は、身長だけではなく身体の状態によっても異なります。手すりは壁のリフォーム工事のときに下地だけ入れておき、後で必要になったときに取り付けるのも一つの方法です。

 

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マンションの間取り変更のリフォームで失敗が多いのは、子ども部屋として1室を2室に分けた結果、窓が無く日中も真っ暗な部屋ができてしまうケースです。

 

マンションでは角部屋を除くと、玄関側とバルコニー側しか窓がないため起こりがちです。

 

そもそも、建築基準法で採光面積が決められているため、壁で間仕切りをして窓のない居室をつくるのは法律違反です。

 

ただし、引き戸で仕切れば一室として採光面積が計算されます。そこで、光を通すポリカーボネートなどを用いた引き戸で仕切ると、明るさを確保しつつプライバシーも守れます。

 

最近のマンションでは対面キッチンが主流ですが、築年数の経過したマンションでは壁つきのキッチンも多いです。

 

12畳程度のLDKの場合、対面式キッチンにするとLDとして使えるスペースが9畳程度となり、狭くて使い勝手が悪くなるケースがみられます。

 

対面式キッチンへのリフォームは、10畳以上LDが確保できることを目安としましょう。

 

リフォームの成否は、リフォーム会社選びにかかっているといっても過言ではありません。

 

リフォーム工事には、適正価格がありますので、相場に近い価格を提示するリフォーム会社に依頼することが望ましいです。

 

格安を謳うリフォーム会社は、質の悪い材料を使用していたり、職人の作業の質が劣っていたりすることが多いです。

 

また、広告などで安さを強調していても、工事費用が別であったり、見積書の項目が不十分で追加費用を請求したりするケースもあります。

 

さらに、悪質なリフォーム会社に多い手口では、外壁・床下などの点検を無料で行い、「すぐに外壁の塗装工事をしないと、家の構造体に水が侵入して大変なことになります」などと不安を煽ります。

 

そして、キャンペーン価格を提示して今なら安くできると契約を迫ります。無料で点検を行い、早期に契約を取ろうとする会社には注意が必要です。

 

リフォーム費用の安さを重視し過ぎると、リフォーム会社選びに失敗することが多いので担当者の対応や提案内容などを含めて判断しましょう。

 

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更新日: / 公開日:2016.12.11