壁や床などの室内をはじめ、トイレやキッチンなどの室内にある設備をまとめて「内装」といいますが、内装リフォームを行う場合の費用相場には、いくら見積もるべきか解説します。

内装の種類ごとに相場をお伝えすることに加え、注意点についてもご紹介するので、リフォームをご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

内装工事

室内を見回すと目に入る、壁や床、天井や、キッチンやお風呂、トイレといった設備。これらをまとめて「内装」といい、この一部、あるいは全部をリフォームすることを「内装リフォーム」と呼びます。

 

内装リフォームは、古い物から新しい物へと交換する工事を行うことが一般的ですが、建物によっては、より大々的なリフォームを実施することも可能です。たとえば、バリアフリーを見据えて、寝室の近くにトイレやお風呂を移動させることもできますし、利便性を高めるために、キッチンの形を大きく変えることもできます。

 

これらの内装を一気にリフォームすると、非常に高額な費用がかかりますが、まずはごく一部のみのリフォームを行い、住みやすい住宅に改善させることもできます。

 

それぞれの箇所にかかるリフォーム費用の相場はこの後お伝えしますが、どこから手をつけるか悩んでいる場合には、傷みやすい水回りの工事を優先することがおすすめです。

リフォームしたキッチン

内装リフォームの代表的な箇所は、以下の5点です。それぞれの項目で、一般的な建材を使用した場合の費用相場を確認しておきましょう。

クロス(壁紙)の張り替えで注意したいのは、サンプルを見たときと実際の仕上がりに若干の違いを感じやすい点です。

 

ごく一部の箇所に貼り付けられたサンプルと、壁一面に張られた実物との間にはイメージの相違が生まれやすいため、その点を加味した上でクロスを選びましょう。また、クロスの色合いは、光の当たり具合によって変化しやすいので、昼間と夜の違いについても確認しておくことがおすすめです。

 

クロスの張り替えにかかる費用の相場は、以下のようになります。

量産クロス 800~1,000円(1m2あたり)
一般クロス 1,000~1,500円(1m2あたり)

量産品クロスは、メーカーが大量生産している定番デザインのクロスで、シンプルな見た目ながら価格を抑えられることがメリットです。
一方の一般品クロスは、高額ですが、各メーカーが力を入れて生産しているクロスで、独創的で見栄えのいいデザインを見つけやすいことがメリットです。

 

面積の大きい部分は量産品クロス、アクセントウォールや狭い部屋には一般品クロスなど使い分けることで費用を調整するのがよいでしょう。

フローリングは傷みやすいため、多くの方が内装リフォームの際に張り替えを希望しています。フローリングの張り替えにかかる費用は、使用する材質によって異なり、安い物と高い物との差額は2倍以上になることもあります。

無垢材を使ったフローリング 10~25万円(6畳)
集成材を使ったフローリング 5~10万円(6畳)

 無垢材は、天然木を加工して使用するため、自然で高級感のある仕上がりになりますが、費用が高額なことに加え、曲がりやすいことも特徴に含まれます。

一方の集成材は加工しやすいため劣化が起こりにくく費用も安価ですが、合板であるためパターンが限られるのが特徴です。

 

いずれの材質を使用する場合においても、さまざまな木目やカラーから希望するフローリング材を選べるため、内装リフォームをすることで部屋の雰囲気を一新させられます。

キッチンは、工事内容や機能によって費用が大きく異なります。システムキッチンを導入する場合の予算は、以下のとおりです。

高グレードなシステムキッチン 100~150万円
スタンダードなシステムキッチン 30~100万円

コミュニケーションを取りやすいアイランド型キッチンは特に人気ですが、電気やガス、水道の配線を変更し、壁の補修工事を行わなければなりません。そのため、費用はさらに高額になり、工事費用を合わせると、150~200万円ほどを見込む必要があります。

トイレのリフォームは、新しく購入する便器の種類や、工事内容によって費用が変わります。大掛かりな工事には3~4日程度かかる場合もありますが、施工会社によっては非常用トイレなどの貸し出しを行っている場合もあるため、確認しておくと安心です。

便器の交換 10~30万円
和式から洋式への変更 20~50万円
トイレの新設工事 50~70万円

トイレ内のバリアフリー化を進める場合や、壁紙などの内装を変更する場合には、さらに追加料金がかかります。

お風呂をリフォームする場合も、工事内容と設備により料金が変わります。

ユニットバス交換 80~150万円
在来工法の浴室からユニットバス 100~150万円
ユニットバスから在来工法の浴室 120~200万円

 ユニットバスは完成品を使用しますが、在来工法の浴室はオーダーで浴槽などを組み立てていくため、予算が上昇する傾向にあります。

内装をリフォームする際、特に気を付けておきたいのが、以下の3点です。工事を依頼するよりも前に、注意点を認識しておきましょう。

リフォームの内容によっては、工期が長くなる可能性もあり、工事を始めるタイミングを見極める必要があります。例えば浴室の場合、在来浴室を壊してから新しく在来浴室をつくるケースでは、1ヶ月ほどの工事が必要になり、この間は自宅で入浴ができません。

 

そのほかの部屋に関しても同様で、工事中は自由に立ち入ることが難しいため、工事を依頼する際には必ず工期を確認し、家族全員の同意を得ましょう。

この記事では費用の相場をお伝えしましたが、実際に工事を始めてみると、思いもよらない問題が浮き彫りになることもあります。追加工事が必要になったり、工期が延びたりすると、人件費や材料費で追加の費用がかかる可能性があります。

古民家や築年数が古いマンション・アパートの場合、内装リフォームの工事ができないほど、耐久性が低くなっている恐れもあります。無理な工事を行うと、建物全体に大きなダメージがかかることもあるため、工事を中断・中止せざるを得ません。

クロスやフローリング、キッチン、トイレ、お風呂などの内装リフォームを行うと、見違えるように美しく、使いやすい住宅に生まれ変わります。

いくつかのポイントに注意することが必要ですが、費用の相場や希望する工事内容を整理し、検討してみてはいかがでしょうか。

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