今や熱中症予防にも欠かせないエアコン

うだるような暑さが続くこの季節。室内で熱中症になってしまうケースが増え、エアコンは夏に欠かせなくなってきている。ほぼ1日中エアコンをつけっぱなしにしている人も少なくないかもしれないが、電気代を気にして、なるべく使わずに過ごしたいと考えている人もいるだろう。

今回は、全国の人がエアコンをどのように使っているのかを調査した。地域や家族構成による使い方の傾向や、エアコン以外の暑さ対策などについて聞いてみた。

エアコンいらずの北海道。一方、関東では5月からエアコンを使う人も

今回のアンケートでは、エアコンを持っている人91.2%に対し、持っていない人8.8%と、全体の所有率は9割を超える結果となった。

居住地域別に見てみると、北海道では42.9%、東北地方では90.0%、関東地方で91.6%、中部地方で91.5%、近畿地方で96.3%、中国地方で97.0%、四国地方では100%、九州・沖縄地方では93.1%(うち、沖縄は100%)だった(グラフ1)。

北海道のエアコン所有率はかなり低いが、気象庁のデータによれば、2018年6〜8月の札幌の平均最高気温は23.9℃と、夏季でも比較的涼しい。地域によっては、冷房を必要としないこともあるのだろう。

合わせて、例年、何月に冷房を使っているのかも聞いてみた。地方ごとに回答が多かった月をまとめると、下記の結果になった。

■例年、冷房を使っている時期(エアコンを所有している人のみ、n=456)
・北海道 7〜8月
・東北 6〜9月
・関東 5〜10月
・中部 6〜10月
・近畿 6〜10月
・中国 6〜10月
・四国 7〜9月
・九州・沖縄 6〜9月

北海道で冷房を使う時期が短いのには納得だが、意外にも九州・沖縄地方や中国地方など比較的暑い地域以上に、関東地方でエアコンを使う時期が長かった。
中部、近畿、中国地方も長めだが、都道府県ごとに見てみると、中部では新潟・岐阜・愛知、近畿では大阪、中国では岡山・広島と、都心部や、地形などの影響で気温が高くなりやすい府県で6月から冷房を使うという回答が多く見られた。

グラフ1:居住地域ごとのエアコン所有率(n=500)グラフ1:居住地域ごとのエアコン所有率(n=500)

除湿より冷房が多数派。設定温度の差は意外な結果に

エアコンを持っている人を対象に、日中、家で過ごすときと就寝時に分け、それぞれどのような設定でエアコンを使用しているのか聞いてみた。結果は次のとおり。

■休日、家で過ごしているときのエアコンの使い方(n=456)
第1位 冷房 59.4%
第2位 気温や湿度によって使い分ける 18.9%
第3位 自動 13.4%
第4位 除湿(ドライ) 6.6%
第5位 使わない 1.8%

■外出する時のエアコンの使い方(n=456)
第1位 短時間(30分程度)ならつけたままにしておく 48.0%
第2位 少しの外出でも必ず消す 37.7%
第3位 外出時間に関わらず、つけっぱなしにしている 7.7%

■休日、家で過ごしているときの設定温度(平均)
男性(n=264)…26.16℃
女性(n=192)…26.21℃
小学生以下の子どもがいる家庭(n=394)…26.19℃
一人暮らし(n=101)…26.16℃


■夜、就寝時のエアコンの使い方(n=456)
第1位 冷房 48.0%
第2位 気温や湿度によって使い分ける 16.9%
第3位 自動 14.9%
第4位 使わない 14.3%
第5位 除湿(ドライ) 5.9% 

■夜、就寝時の設定(n=456)
第1位 朝までつけっぱなし 44.0%
第2位 切タイマーを使う 41.2%
第3位 切・入タイマーを両方使う 8.7%
第4位 入タイマーを使う 2.6% 

■夜、就寝時の設定温度(平均)
男性(n=264)…26.56℃
女性(n=192)…26.59℃
小学生以下の子どもがいる家庭(n=394)…26.54℃
一人暮らし(n=106)…26.75℃

日中、夜いずれの場合も、自動運転や除湿より冷房を使っている人が多いという結果になった。設定温度は、多少の差があるものの、26℃台となっている。日中と夜間では、夜間のほうがやや高めの傾向だ。一般に、女性の方が高めの設定温度を好むと言われるが、平均するとあまり差がない結果が出た。また、家族構成による差も少なく、地域による違いも調査してみたところ、全国的に26℃前後で、あまり差はなかった。

エアコンの入切についてだが、日中も就寝時も、「つけっぱなし」派とタイマーの活用も含め「こまめに切る」派が分かれる結果となった。
ダイキン工業株式会社が行った検証によると、日中9時~18時の時間帯は、30分間であればエアコンをこまめに切るよりもつけっぱなしにするほうが消費電力量は少なかったという。これは、エアコンが運転開始直後に最も多く電力を消費するためで、外気温と設定温度の差が大きいほど消費電力量も大きくなるそうだ。
外気温の変化やエアコンをつけている時間の長さなど、条件によって消費電力量は変わるため一概には言えないが、参考にしてもらいたい。

グラフ2: よく使うエアコンの設定はどれですか?(n=456)グラフ2: よく使うエアコンの設定はどれですか?(n=456)

エアコンのネックは電気代。みんなの節約アイデアは?

エアコンは電気代がかかることを気にする人が多い。使い方の工夫が必要だエアコンは電気代がかかることを気にする人が多い。使い方の工夫が必要だ

毎日のように使用するエアコンだが、使っていて困ることはないか聞いてみた。

■エアコンに関して、困ることはありますか?(複数回答)
第1位 電気代の負担が大きい 46.9%
第2位 人により快適に感じる温度が違う 31.6%
第3位 掃除が大変 19.3%
第4位 乾燥しやすい 17.8%
第5位 特になし 14.9%
第6位 喉が痛くなる 14.5%
第7位 就寝時に使うと翌朝だるさを感じる 14.3%
第8位 エアコンが効きすぎて寒い 10.3%
第9位 風が直接当たる 9.9%
第10位 ホコリが舞う 7.7%

最も多く挙がったのが「電気代」についてだった。厳しい暑さに、設定温度を低めにしている人が多いことも影響していそうだ。また、古いエアコンをそのまま使っている場合、冷房効率の良い新しいエアコンと比較すると電気代が高くなる。長期的に見ると買い替えた方が節約になるケースもあるので、同じエアコンを使い続けている場合には検討してみてもよさそうだ。
第2位は設定温度についてだった。快適に感じる温度には個人差があるため、誰に合わせるのかは難しい。温度の上げ下げで対応しきれない場合は、風向きを工夫する、過ごす場所を変えるなど、工夫する必要があるだろう。

さて、最も多く挙げられた電気代に関してだが、省エネ・節約につながるエアコンの使い方はあるのだろうか。自由回答で教えてもらった。

最も多く寄せられたのは「扇風機と併用しながら、設定温度をさげないようにする」など、扇風機・サーキュレーターを併用するという意見。高めの温度設定でも、扇風機を併用することで快適に過ごせるようだ。また、「エアコンを使う時はすべての窓のカーテンを閉めて冷房効率を上げるようにしている」「暑い窓にダンボール紙を当てておく。遮熱効果あり」など、窓から熱気が入ってくることを防いでいるという人もいた。

「家族団欒を兼ねてなるべくリビングに集まり、他の部屋を使わない」という意見は、ファミリーには特に参考になりそうだ。その他「帰宅してエアコンをつけるが、部屋が暑いので一度窓を開ける」「温湿度計を使ったこまめな設定」という意見も。すぐに取り入れられるアイデアばかりなので、電気代が気になる人は、試してみてはいかがだろうか。

エアコンを使わない暑さ対策は?

扇風機を使うことで、風の流れを調整できる。うまく活用すれば効率よく室内を冷やすことができるだろう扇風機を使うことで、風の流れを調整できる。うまく活用すれば効率よく室内を冷やすことができるだろう

最後に、エアコンを所有していないという人も含めて、エアコン以外の涼のとり方を聞いてみた。

最も多かった意見は、扇風機の活用。「窓を開けておく」という意見も多く見られた。ただ窓を開けるだけでは熱風が入ってくるだけだが、「対角線上の窓を開けておく」「風を通りやすくするために、換気扇を使って工夫する」「家の中に風の通り道を作り外気を取り込む。扇風機をその方向に配置する」と、空気が流れるように工夫している人もいた。

他には「よしず、簾をかける」「打ち水」「緑のカーテンと風鈴で涼しさを感じるよう心がける」と、昔ながらの方法をとっている人も。比較的気温の低い午前中や夕方などは、こうした対策も効果的かもしれない。また、寝苦しい夜の対策には「氷枕で涼をとる」「ひんやりとした敷パッドを使って眠りやすくする」と、涼しく感じられる寝具を使っているという意見が見られた。

外出時に役立ちそうなのは「首に保冷剤をまいてる」「保冷剤を脇の下にはさむ」という意見。日傘、サングラス、帽子のセットを挙げた人は男女問わず多く、熱中症対策を意識している人が増えている印象だった。

そして節約と涼しさの両立を目指すなら、「暑すぎる日は家から出て涼しい場所へお出かけする」。炎天下のなかを出かけるのも辛いかもしれないが、ときには涼しいところで日中を過ごすというのも有効な避暑手段の一つだろう。

夏は暑さと疲労のダブルパンチで体調を崩してしまうことも少なくない。エアコンを上手に活用して夏バテや夏風邪を防ぎ、元気に乗り切りたいものだ。

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https://www.homes.co.jp/chintai/theme/13108/

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【調査実施期間】
2019年8月2日
【調査対象者】
20歳~65歳までの男女
【調査方法】
インターネット調査
【有効回答数】
500サンプル

※データ使用や詳細データのお問合せはhomes-press@LIFULL.comまでご連絡ください。

2019年 08月13日 11時05分