池袋がトップ!リアルに役立つ人気の街ランキングがあった

2013年1月~2013年12月にHOME'S賃貸の総反響数から抽出した、東京の人気の街というランキングがある(詳細は【暮らしといっしょの東京の人気の街人気ランキング】を参照)。住んでみたい街、人気の街ランキングとしての認知度は他に比べてやや低いようだが、率直なところ、非常にリアルで、住む街を選ぶ際の参考になる度が高い。

たとえば、このランキングではトップが池袋である。池袋は山手線、埼京線はもちろん、東京メトロ丸ノ内線、同有楽町線、同副都心線に加え、西武池袋線、東武東上線などが交差し、新宿に次ぐ250万人もが利用するターミナルだが、他のランキングで上位に来ることはほとんどない。その昔の、東西が薄暗い地下通路でしか繋がっていなかった時代のイメージを引きずっている人が少なくないからだろうと思う。

しかし、池袋に限らず、首都圏は日々進化している。私が子どもの頃の竹下通りは無人で、入口にたこ焼き屋台が出ていただけだったし、今、タワーマンションがそびえ立つ武蔵小杉は昼でも人通りの少ない無愛想な工場街だった。しかし、今の竹下通りを見て、そんな時代のことを指摘する人はいない。同様に池袋も進化を遂げている。

暮らしといっしょ「人気の街」ランキング</br>画像が小さいため、詳しくは上記「暮らしといっしょ」のサイトにリンクしてご覧ください暮らしといっしょ「人気の街」ランキング
画像が小さいため、詳しくは上記「暮らしといっしょ」のサイトにリンクしてご覧ください

激変した街の雰囲気、利便性に手頃な賃料、住宅価格が人気の池袋

西口公園などを舞台としたイベントも数多く行われており、いつも賑わっている西口公園などを舞台としたイベントも数多く行われており、いつも賑わっている

特に変わったのは、1999年以降。それまでの豊島区は872億円もの借金を抱え、区政には財政難を理由とした閉塞感、無力感があった。何か新しい施策を打ち出そうとしても大赤字を抱えた自治体では何もできやしない。そんな閉塞感を文化事業を中心に打破してきたのが同年に就任した高野之夫現区長。大胆な人員削減などで借金を減らすと同時に、街中で行われるイベントを増やし、区長自らがトップセールスを行ってもきた。

その結果、現在、豊島区ではジャズ、フォーク&カントリーの野外フェスティバルや池袋演劇祭、大塚阿波おどり、ふくろ祭り、フラフェスタなど、新旧ジャンルを問わないイベントが季節ごとにあちこちで行われている。また、個性的な書店なども増え、街の雰囲気は大きく変わった。東池袋周辺で大型のマンション開発が立て続けに行われたことは記憶に新しいが、現在も開発は進んでおり、池袋駅東口は今後劇的に変わるはずだ。交通では東京メトロ副都心線開通で渋谷、横浜方面へのアクセスも良くなった点も大きい。そして、その割には新宿、渋谷などに比べ、家賃、住宅価格は手頃。知っている人は知っていて、池袋を選んでいるわけで、それを知ると、このランキングのお役立ち度がよく分かる。

中央線には吉祥寺以外にも住みやすい街がいっぱい

複数の商店街ひしめく中央線沿線。高円寺もご多分に漏れず、雰囲気の異なる商店街が集まっており、夏は阿波踊りでも賑わう複数の商店街ひしめく中央線沿線。高円寺もご多分に漏れず、雰囲気の異なる商店街が集まっており、夏は阿波踊りでも賑わう

続いて、池袋以外に人気の街を見ていこう。2位は中央線の荻窪で、以降、中央線では高円寺(6位)、吉祥寺(7位)、中野(10位)、三鷹(13位)などが続くのだが、他のランキングと違い、荻窪、高円寺が吉祥寺を抑えているところに注目しよう。

足回り、買い物などの生活利便性、井の頭公園などの独特の雰囲気で人気の吉祥寺だが、家賃は高く、かつ駅周辺の物件は少ない。人出が多く、いつもざわざわしている点はメリットでもあり、デメリットでもある。そうした点から、現実的なくらしを考えると、シングルにはのんびりした昭和の雰囲気の残る荻窪、若い人が多く、物価も安い高円寺のほうがお勧めだし、共働き、忙しい社会人ならこのところ、スーパーなども増えて住みやすくなった中野もいい。遊びに行って楽しい街が住んで楽しいとイコールでない点は、こうしたランキングを見る時に大事にしたい視点である。

3位以下で大宮(3位)、川崎(5位)、宇都宮(17位)、横浜(19位)、八王子(23位)など近郊の中核となる街が入っている点も注目したいところ。イメージだけで選ぶと、どうしても都心近くのブランド力のある街ばかりになりがちだが、首都圏は広い。勤務地、通学先などで考えると、広いエリアを視野に入れて考えるほうが、条件にあった住まい選びができるはずだ。ちなみに川崎、横浜など駅周辺に商業施設が集中する場所では、一駅、二駅隣も視野に入れると探しやすくなる。

30位以内で家族構成別にお勧めの街はここ!

複数路線が利用できるのに加え、駅前に大型店、スーパー、飲食店に公共の文化施設もあり、利便性の高い大井町複数路線が利用できるのに加え、駅前に大型店、スーパー、飲食店に公共の文化施設もあり、利便性の高い大井町

最後に30位以内に出てきている街のうち、他のランキングにはあまり出てこなさそうな、でも、お勧めの街をピックアップしよう。まず、東京メトロ東西線の葛西(9位)。お隣西葛西も含め、このエリアにはスーパー、各種量販店、公園などが多く、どの年代にも住みやすい。特に葛西は近年単身者向けのマンションが増えた。

単身者、忙しいカップルなら三軒茶屋(4位)、大井町(14位)、学芸大学(15位)、笹塚(26位)を勧めたい。夜中までやっているスーパー、飲食店などが多く、深夜帰宅でも買い物、ちゃんとした食事ができる街だ。三軒茶屋であれば、少し足を伸ばして最寄駅が世田谷線という街を選べば、賃料も抑えられる。学芸大学は土日にも診療してくれるクリニックが多く、小さな子どものいる家庭にもお勧め。大井町は京浜東北線、東急大井町線、りんかい線と複数路線が利用でき、足回りの利便性も高い。笹塚はいざとなれば、新宿から歩いて帰れる距離と庶民的な商店街が特徴。幹線道路から少し離れると静かな住宅街が広がる。

27位にランクインしている津田沼は南口周辺で約35万m2に及ぶ大規模な土地区画整理事業が行われており、住宅購入を考えているファミリーには気になるエリア。元々津田沼駅周辺に集積する大規模商業施設に加え、広大な公園、防犯や緑化、景観に留意した街ができる計画で、一戸建てからマンションまで様々な住宅も供給される予定だ。

以上、2013年人気の街ランキングの見所を紹介した。ランキングにある街で行ったことがない街があったら、ぜひ一度歩きに行き、街の素顔をチェックしてみてほしい。たくさんの街を知っているほうが、自分にベストな街を見つけやすくなるはずだ。

2014年 01月31日 10時11分