クリスマスに何故ツリーを飾るのか?

きらきらと輝くクリスマスツリーは、この時期の街でたくさん見かける。ツリーを飾る風習は、北欧の冬至祭に由来があるようだきらきらと輝くクリスマスツリーは、この時期の街でたくさん見かける。ツリーを飾る風習は、北欧の冬至祭に由来があるようだ

12月に入って、街のいたるところで美しいイルミネーションやオーナメントで飾られたクリスマスツリーを見かけることが多くなった。

クリスマスはイエス・キリストの降誕(誕生)を祝う祭で12月25日に祝われる。日本では、クリスマスデコレーションをする風習は1900年に「明治屋」が銀座へ進出した際、クリスマスツリーやクリスマス飾りをしたことが話題となり、広く知られるようになったといわれている。家庭でケーキを食べたり、ツリーを飾ったりするクリスマスを祝う習慣が完全に定着したのは、昭和25年頃といわれ、今ではすでに季節の年中行事となっている。

ところで何故、クリスマスにツリーを飾るのだろうか?
まず、クリスマスの起源といわれているのは、北欧のゲルマン民族が行っていた冬至の祭りだったらしい。北欧の冬は、長く厳しく太陽は一日のうちほんのわずかしか出ないが、冬至を境に太陽を見る時間が長くなり始め、太陽の再生と春への希望を祝う日だったといわれている。樫や樅など冬でも生命力が強く緑の葉をつけている常緑樹が生命力の象徴として、冬至祭のシンボルとなった。それがクリスマスにツリーを飾るきっかけとなったようだ。

飾りにもそれぞれ意味があるようだ。
きらきらとしたオーナメントボールは、旧約聖書で「知恵の樹の実」として知られるリンゴを見立てており、ツリーの上に飾る星は、"鮮やかに輝いた星が、遠くにいた賢者をキリストが生まれたベツレヘムまで導いた"というベツレヘムの星を表している。現在ではLEDで使われることも多い電飾はろうそくの火を、杖のようなキャンディはキリストを羊飼いに例えることからアメリカではじまった飾りつけである。

北欧家具のイケアでは、クリスマスの時期にあわせて、毎年「本物のモミの木」を販売している。残念ながら今年はすべて完売してしまっているが、毎年人気の企画だ。
今回IKEA船橋で、クリスマスツリーだけでない、"お家で楽しむクリスマスインテリアのコツ"を取材した。

少しの工夫でできる、「お家クリスマス」インテリア

天井まで届く大きなクリスマスツリーと暖炉、そこにクリスマスプレゼントがいくつも置いてある映画のような光景は憧れではあるが、日本の住宅事情ではなかなかそうはいかない。また、クリスマスのためだけに照明やインテリアを変えるのも大変だ。

IKEA船橋の2階はコーナーごとに、テーマに沿ったインテリアコーディネートの工夫が見られる。この時期リビングはクリスマスらしいコーディネートがされていた。インテリアのコツをイケア・ジャパン株式会社 広報担当の方に伺った。

「もちろん、ツリーなどがあればクリスマスの雰囲気は出ますが、あらためてクリスマス用にインテリアをしつらえる必要はないと思います。たとえば、通常のソファーにホワイトのニットスローや毛足の長いムートン調のミニラグなど掛けるだけでも、冬の温かみのあるコーディネートが可能です。

大小のキャンドルをテーブルに置いて、まわりに松ぼっくりを飾るだけでもクリスマスらしい演出ができます。キャンドルは、LEDで本物のろうそくのように作られたものがあり火の始末を心配しないでよいものも出ています。小さなお子様がいる家庭でも安心ですよね。また、もっと簡単にカーテンや照明に赤いタッセルを吊るすだけでもクリスマスらしい雰囲気がでます。」

インテリアすべてをクリスマス仕様として特別なことをしなくても、小さなパーツを飾るだけでもクリスマスの雰囲気をもりあげられそうだ。

普段のソファーにふわふわのラグをかけるだけでも冬らしいインテリアに…。赤いクッションカバーなどを取り入れればクリスマスらしい雰囲気が出る普段のソファーにふわふわのラグをかけるだけでも冬らしいインテリアに…。赤いクッションカバーなどを取り入れればクリスマスらしい雰囲気が出る

クリスマスらしいテーブルセッティングのコツ

家族や友人と囲むテーブルセッティングにもコツがあるという。

「白いお皿に、赤い模様の入ったペーパーナプキンなどを敷くだけでも、簡単にクリスマスのテーブルらしくなります。さきほどキャンドルまわりに飾った松ぼっくりなどもテーブルの真ん中に置いたり、小さなグリーンを飾ったりすると、よりクリスマスのパーティ感が出るコーディネートとなります。

また、イケアではキッチングッズでサンタやツリー、星の型抜きが出ています。スウェーデンでは温めたワインにナッツやレーズンを入れて飲むグロッグを片手に、ジンジャークッキーをつまむのが一般的です。クリスマスらしい型抜きでジンジャークッキーをつくったり、ジンジャークッキーハウスをつくるのも楽しいですよ。」

いずれも数百円から千円前後で揃う小物やグッズをうまく使えば、クリスマスディナーの雰囲気が演出できるようだ。

白いお皿に赤い模様の入ったペーパーナプキンを敷くだけでもパーティ感を演出できる白いお皿に赤い模様の入ったペーパーナプキンを敷くだけでもパーティ感を演出できる

北欧の人は「お家上手」。家族と、友人と、恋人と…家で楽しむクリスマス

北欧は、白や温かみのある木がベースのインテリアが多い。そこに赤や緑・黄色などのカラフルなファブリックや家具がポイントとなっている。

「スウェーデンでは、冬一番暗い冬至あたりの時期には15時前には日が沈んでしまいます。日中も完全に日が昇るわけでなく、ずっと夕方のように薄暗いんです。せめて家の中は明るく元気な色を取り入れて家族で暖かく過ごすことを大切にしたいんでしょうね。インテリアや雑貨がカラフルで楽しく作られているのもそういった気候があるからだと思います。

特にクリスマスは家族や友人と一緒に家の中で過ごすことを大切にしますね。11月30日に一番近い日曜日から、クリスマス前の期間を"アドベント"といいます。この時期からクリスマスツリーも飾りはじめるのですが、クリスマスまでの日数を数えるために小さなお菓子やおもちゃを入れた窓を毎日ひとつずつ開けていくカレンダー"アドベントカレンダー"を子供や大切な人のために手作りしたりするんですよ。また、"アドベントキャンドル"といってアドベント期間中の毎週日曜日にろうそくを灯す習慣があり、クリスマスまでを心待ちにするんです。」

なるほど、暗く寒い冬を家で楽しく過ごすための工夫が、暮らしの中に生きている。北欧の人は「お家上手」なのだ。
せっかくのクリスマス…私たちも暮らしの中に北欧の人の工夫を取り入れて、家で過ごす楽しさを味わってみたい。

取材協力:イケア・ジャパン株式会社 http://www.ikea.com/jp/ja/

クリスマスまでの日数を数えるために小さな喜びを入れて、</br>一日ひとつづつ開けていく「アドベントカレンダー
」もこの時期の楽しみクリスマスまでの日数を数えるために小さな喜びを入れて、
一日ひとつづつ開けていく「アドベントカレンダー 」もこの時期の楽しみ

2014年 12月17日 11時09分