伝える立場のプロ約30人が、1年間の建築から「世の中に向けて熱く伝えたい建築」10件をノミネート
「既存の建築賞は、建築界の権威付けにはなっても、一般の人に全く伝わっていない。世界に誇る魅力的な建築の数々を一般の人に知ってもらう機会を逸し続けている(建築文化への理解が高まらない一因である)。そこで、メディアを介して確実に一般に発信され、またSNSによって選考過程自体が自然拡散される新たな賞を新設する」
この課題感が機となり、今年から新たに参加・発信型で選ぶ新たな建築アワード「みんなの建築大賞」が創設された。
伝える立場のプロ約30人が、1年間の建築の中から「世の中に向けて熱く伝えたい建築」10件を選び、これを「この建築がすごいベスト10」として発表。その10件をノミネート作品としてX(旧ツイッター)上に掲載し、一般投票により、ベスト1「みんなの建築大賞」を選ぶ。
推薦・選考委員は、以下の通り
■推薦委員(50音順、敬称略)
有岡三恵 / 編集者、Studio SETO、飯田 彩 / 編集者、Design Communicator、猪飼尚司 / 編集者、五十嵐太郎(実行委員⻑)/ 建築史家、東北大学教授、磯 達雄 / 建築ジャーナリスト、市川紘司 / 建築史家、東北大学助教、歌津亮悟 / 編集者、Japan-Architects Magazine、大⻄若人 / ジャーナリスト、朝日新聞社、加藤 純 / 編集者、TECTURE MAG編集⻑、神中智子 / 編集者、倉方俊輔 / 建築史家、大阪公立大学教授、阪口公子 / 編集者、コンフォルト編集部、坂本 愛 / 編集者、ライター、櫻井ちるど / 編集者、建築画報、白井良邦 / 編集者、慶應義塾大学SFC特別招聘教授、介川亜紀 / 編集者、高木伸哉 / 編集者、フリックスタジオ、津川 学 / ジャーナリスト、日刊建設通信新聞社、富井雄太郎 / 編集者、millegraph代表、豊永郁代 / 編集者、コンフォルト編集部、中村光恵 / 編集者、リトルメディア、萩原詩子 / 編集者・ライター、八久保誠子 / 編集者、LIFULL HOMES PRESS編集⻑、平塚 桂 / 編集者、ぽむ企画、宮沢 洋 / 画文家、BUNGA NET編集⻑、森 清 / 編集者、BUNGA NETプロデューサー、山根一彦 / 編集者、山根脩平 / エヴァンジェリスト、TECTURE代表、山田兼太郎 / 編集者、DISTANCE.media、NTT出版、吉田和弘 / 編集者、草思社、和田菜穂子 / 建築史家、東京家政大学准教授
ノミネート作品10件と、投票はXから。投票期間は2月11日まで
「みんなの建築大賞」は、文化庁も協力。文化庁は「『建築文化に関する検討会議』の提言を受け、我が国の建築物の文化的価値に関する認識を高めるとともに、その価値を発信するために『みんなの建築大賞』推薦委員会が実施する『みんなの建築大賞』に協力していきます」とコメントしている(※文化庁 第1回「みんなの建築大賞」への協力について)。
1月15日に推薦委員会が行われ、委員の推薦から10件を選定し、各設計者への了解を得たうえでノミネート作品の発表となった。
選ばれた10件は「熊本地震震災ミュージアムKIOKU」、「52間の縁側」、「後藤邸」、「SIMOSE」、「太宰府天満宮仮殿」、「地中図書館」、「天神町place」、「庭の床 福武トレスFギャラリー」、「花重リノベーション」、「学ぶ、学び舎」(以上、50音順)である。
現在、X上でノミネート作品と選考委員のコメントを掲載中、投票もX上で行える。投票期間は1月29日から2月10日まで。複数作品に投票可能なため、ぜひお気に入りに投票していただきたい。
尚、大賞発表は2月15日14時から国立近現代建築資料館で行われる。みなさんの投票結果で大賞に何が選ばれるのか、ぜひ楽しみにしてほしい。
■みんなの建築大賞
投票期間は、1月29日(月)0:00 から 2月11日(日)23:59まで
Xのアカウントはこちら→ https://twitter.com/minnanokenchiku
■第1回「みんなの建築大賞」大賞授与式
日時:2024年2月15日(木)14時-
場所:国立近現代建築資料館(東京都文京区湯島4-6-15)
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