深刻化が止まらない日本の空き家問題
日本における空き家問題は社会的な課題としてその深刻度が増している。
日本の人口は2008年頃をピークに減少しており、世帯数も今後は減少に転じる見込みだという(※国土交通省:令和4年「空き家政策の現状と課題及び検討の方向性」資料より)。一方で、住宅ストック数は総世帯数を上回っており、住宅は余っている状況だ。
総住宅数の増加に伴い、空き家数も増加の一途をたどっている。令和6年に発表されたの総務省「令和5年住宅・土地統計調査住宅数概数集計(速報集計)結果」の今回の調査によると、2023年空き家が900万戸に達し、過去最多を記録。2018年(849万戸)と比較して51万戸の増加となっている。 総住宅数に占める空き家の割合を示す空き家率も13.8%となり、過去最高を更新している。空き家数の累計推移をみると増加が続いており、1993年から2023年までの30年間で約2倍となっている。
空き家・空き地活用については、さまざまな場所で方法を模索している。取材でみえてきた新しいアイディアの活用事例を紹介したい。
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