「住みたい街ランキング」上位の街の、将来の姿を知ろう

大宮駅東口の商店街。「大宮」は前年から1ランクアップし、首都圏の「借りて住みたい街」で3位となった大宮駅東口の商店街。「大宮」は前年から1ランクアップし、首都圏の「借りて住みたい街」で3位となった

LIFULL HOME'Sが発表した「みんなが探した!住みたい街ランキング 2025」では、首都圏の「借りて住みたい街」として東京都江戸川区の「葛西」が初の1位となり、神奈川県の「本厚木」が5年ぶりに1位から陥落した。新宿から約50分の郊外に位置する「本厚木」はコロナ禍で居住ニーズを大きく伸ばしていたが、テレワーク実施率の低下やハイブリッドワークの定着を背景に「都心回帰」の動きが表れた結果と考えられる。また、昨今の賃料水準の上昇傾向を受け、賃料が比較的安価なわりに都心へのアクセスが良好なエリアが上位を維持しているのも特徴だ。

なお、LIFULL HOME'Sの住みたい街ランキングは、LIFULL HOME'Sに掲載された物件への「問合せ数」を集計しているため、世の中の動きを反映した住まい探しの「リアル」が分かるランキングだ。上位にランクインした街は、通勤利便性や賃料が人々のニーズと合致するのはもちろんだが、似た条件の街も多くあるなかで、より多くの人々に「住みたい」と思わせる魅力がある街であるともいえるだろう。本稿では、これらの街で行われている街の魅力を高めうるまちづくりの取り組みや開発プロジェクトを紹介する。「住みたい街」が目指す街の姿や将来のビジョンを知り、今後の住まい探しの参考にしていただけると幸いだ。

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