「中古流通の不安を払しょくする」、「まちの価値を上げる」、「残された建物を価値転化する」それぞれの地域への想いが変革につながっている

日本がこれから有史上、かつてない人口減少と高齢化をむかえることはHOME'S PRESSでもたびたび伝えてきた。日本の住宅事情は、かつてない規模と方向性でその様相を変えつつある。高度経済成長期の"より新しく、より多く、より高く、より広く"という価値観は変換をしていかなければならないであろう。もちろん、国を含む行政もこの課題については取り組みを続けている。中古流通促進の方向性や、空き家対策…また今年度、住生活基本計画を見直すこととなっている。

ただ単に行政の制度や法律に頼るのではなく、いちはやく"現場"から市場価値の転化に挑戦を続けている「まちの不動産屋さん」がいる。
「"これからはフローからストックの時代になる"と感じ、今の我々は“良質な中古住宅の流通”ができていない、と感じた」ことから"お住みつき"というサービスを立ち上げた、札幌に本社のある副都心住宅販売株式会社。
古い建物をいかして"元気なまち"を創り出す大阪阿倍野区の丸順不動産株式会社。
大阪市中央区高津で三代不動産を営んでいる三代目が受け継いだ古いアパート。そこをアート拠点として価値転化した株式会社三光園。

点のように見えて、それぞれの取り組みは私たちユーザーに真摯に向かい合っている。
実は、「住みたい住まい」「豊かな住まい」に向き合うヒントやアイディアを持っているのは、現場で変革を続けている「まちの不動産屋さん」なのかもしれない。

今まで取り上げた「まちの不動産屋さん」の取り組みをまとめてみた。

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