家族の目や出入りが気になるテレワーク
この1年で働く環境はガラッと変わった。
コロナ禍で在宅勤務にシフトした人も多い。勤務時間が削減できる、自由なスタイルで仕事がはかどる、という人もいるなかで、「家だと集中できない」という人も多いと聞く。
筆者の身近なところでは「子どもの大学の授業がオンラインに切り替わったためほぼ自宅で講義を受けている。自分も在宅勤務のためお互いが気を使いあって疲れしてしまう」といった話や、「自宅でサロンを開業しているが、家族が在宅勤務になったので話し声や出入りの音が気になってリラックスできる空間を保てない」といった話を聞いた。
家族に気兼ねなく仕事に集中できる場があったらな~と考える人も少なくなさそうだ。
今回取材したのはそんな人にちょうどよさそうな「カリフォルニアタイニーハウス」。販売するアメリカンガレージ名古屋の代表取締役太田隆さんは、
「オフィスとしてだけでなく、趣味の部屋、セカンドリビング、子ども部屋など使い方は自由自在」と話す。
「カリフォルニアタイニーハウス」はネーミングの通り、アメリカ西海岸を彷彿とさせるもの。アメリカで40年の歴史を誇るトップメーカー製のガレージキットを利用して作製されていて、耐久性やデザイン性に注目が集まりそうなアイテムだ。
いきなり大掛かりなリフォームは無理。だけど自分だけの仕事場や趣味の部屋が欲しい、という人には魅力的に映るのではないだろうか。
車1台分の駐車スペースにすっぽりと収まるコンパクト設計
実物を見せてもらうため、愛知県春日井市のショールームにお伺いした。
車1台分の駐車スペースにすっぽりと収まったコンパクトなタイニーハウス。外壁のアメリカンヴィンテージ風の色合いが目を引く。よりリアルな使用例として紹介するため、この1棟は太田さんが自らのオフィスとして使用しているという。
中をのぞかせてもらうとコンパクトにまとめられたアメリカンテイストな空間が広がっていた。サイズは幅2.2m×長さ3.6m、およそ5畳分のスペースだ。
「工場で組み立てた完成品をお届けするので、現地では簡単な設置工事のみで建築工事など大掛かりな工事は必要ありません。10m2以下の場合、確認申請も不要なため空いている土地に小屋を置く感覚で手軽に設置していただけるのがメリットです」と太田さん。
外壁の素材はガルバリウム鋼板。耐久性が比較的高く、錆びにくく軽量。外壁との間には断熱材も装備されている。完成品は4tトラックで設置場所まで運ばれ、転倒防止のアンカー工事をすれば完了。
販売開始は2020年12月。「まだ認知度は高くないものの、問合せは増えている」とのことだ。
価格は242万円(税込)。決して安いわけではないが、例えば引っ越すことになったとしてもそのまま運ぶことができる点や、次項で説明するようなカスタマイズができる点など、自宅の改装と比較して検討してみたいという人はいそうだ。
基礎工事も建築確認申請も不要
基礎工事不要、コンパクトでめんどうな申請もいらない「カリフォルニアタイニーハウス」。一番の魅力はその“見た目”にあるのではないだろうか。
同社が直輸入している「アメリカンガレージ」のカラーをタイニーハウスにも使用可能で、「パティナグリーン」「ハワイアンブルー」「カントリーレッド」といった日本ではあまり見かけないアメリカンカラーがチョイスできる。
カラーは全15色。
「外壁とトリム(縁取り)の組み合わせを変えるだけで印象はガラリと変わりますよね。内装は、基本は木板使用で、カリフォルニアスタイル、レトロ調、アメリカンダイナー風、山小屋風などお好みのスタイルに合わせて貼り方を変えることもできます。今年1月に納品させていただいたユーザーさんは、ヨーロッパテイストがお好みだったので、床も壁も木目のクロス仕様にして、カラーも落ち着いた雰囲気になりました」
“アメリカン”にこだわらずとも、自分好みに仕上げることができるそうだ。
壁は木板かクロス、 床は木板かフロアタイルのどちらかを選択。窓、スチールシャッター、コンセント2ヶ所、照明器具(レトロランプ4個+ブラケット1個)、アメリカンスイッチ1ヶ所が標準装備となっている。母屋から電源をひける場合はパソコンなどの電化製品が即使用可能だ(※屋外にコンセントがない場合は別途電気工事が必要)。
そのほかオプションで窓の追加、コンセントの追加、エアコン、照明器具の変更ができる。
電気配線施工済みなのもありがたい
大型ガレージを日本向けにアレンジした「カリフォルニアタイニーハウス」
6年前からアメリカ直輸入の「アメリカンガレージ」を販売してきた同社。タイニーハウスのアイデアは2年ほど前からあり、パイロット版を製作して計画を進めていたという。
「車やバイクを収納するための大型ガレージを購入した仲間たちがヒントになりました。内部を部屋のようにカスタマイズして、友達を呼んでお酒を飲んだり雑貨を飾ったり仕事をしたりして、ガレージとしてだけじゃなく、部屋として活用していたんです。それを見て、自分だけの秘密基地みたいでカッコいいなと思っていました。これを日本向けにコンパクトにして販売してみたら、一般の方でも使えるのではないかという思い付きがきっかけで作ってみたのが『カリフォルニアタイニーハウス』です」(太田さん)
折しも、コロナ禍で在宅勤務が増えるなど需要が期待できるタイミング。今後のユーザー増加に期待を寄せている。
今後、仕事場の確保は重要な問題に
東京都は、「テレワーク緊急強化月間」を設定し、出勤者数の7割削減に向けて、「週3日・社員の6割以上」のテレワーク実施を事業者に要請。各都道府県も事業者に向けて、テレワークの活用を呼び掛けている。テレワークが一時的なものでなく、この先のスタンダードとなっていくとすれば、仕事場の確保は重要な問題となる。
家族であっても適度な距離感や1人の時間は大切と感じるこのごろ。仕事、授業、サロンなど、幅広く活用できそうな個室があったらいいなぁと思う。しかも自分好みにカスタマイズしたものなら、なおテンションが上がって仕事の効率もアップするのではないか―。
生活感に溢れた自分の周りを見渡しながら考えている。
在宅での仕事に行き詰まりを感じている人は、一度実物を見に行ってみてはいかがだろう。
【取材協力・写真提供】
アメリカンガレージ名古屋「カリフォルニアタイニーハウス」
https://www.catinyhouse.com/
公開日:














