再配達を減らす宅配ボックス

留守がちで、宅配の荷物を受け取る機会が多い家庭にあると便利なのが宅配ボックス。
マンションではお馴染みの設備となっており、戸建て住宅向けにもさまざまな商品が提案されている。宅配ボックスを設置するメリットは、なにより、「配達日を気にせず不在時でも荷物を受け取れること」「再配達の連絡も不要なこと」があげられるだろう。

宅配ボックス商品を展開するパナソニックでは、2016年に社会問題ともなっていた再配達に関して第1弾の実証実験を実施。共働き率日本一の福井県(あわら市)で戸建住宅に暮らす106世帯に宅配ボックスをモニター設置し、効果測定を行った。その結果、宅配ボックスの設置によって再配達率は49%から8%に減少したという。

また、2017年には、日本一学生が集中する京都市で、集合住宅の再配達をなくす2回目の実証実験を行っている。集合住宅に暮らす単身者106世帯に宅配ボックスを設置し効果を測定。再配達率は、43%から15%に減少するという結果が得られた。

いずれも、再配達という配送者の視点からの実験では、宅配ボックスを設置し、利用することで、再配達は減少する、という効果があることが確かめられた。

今回の実験で用いられた宅配ボックス。[COMBO(コンボ)]今回の実験で用いられた宅配ボックス。[COMBO(コンボ)]

利用者視点での実証実験。子育て家族のストレスは減少するか

今回、第3弾としての実証実験は、都内の人口増加率NO.1(2019年1月1日現在/東京都調べ)である世田谷区で、子育て家族を対象としたもの。宅配便の受け取りに関してのストレスを減らすことができるか、子育て世帯を支援する、利用者の視点に立っての実証実験だ。

対象は、世田谷区在住で、週に2~4個以上の宅配便を受け取っている、小学生以下の子供がいる50世帯。戸建て用宅配ボックスを設置して、2018年12月から2019年1月の2か月間行われた。(事前調査10月、設置作業11月、追加調査19年4月)

特別協力に、子育てにやさしい街づくりを目指す「せたがや子育てネット」。世田谷区とアマゾンジャパン合同会社の協力を得て実施された。

対面せずの受け取りが0%から30%に。在宅時でも子育て世帯には重宝する

宅配ボックスの「不在時でも荷物を受け取れる」「再配達の連絡が不要」以外のメリットとして、「直接対面ではない為、プライバシーやセキュリティなどでも安心であること」「手が離せない時に重宝すること」など、在宅時でも、その利用価値を認める声を聞く。

今回の実験では、宅配ボックスを設置することで、不在時だけでなく在宅時を含め、非対面での受け取り率を高めることができるかをポイントとしている。

実証実験の結果をみてみると、非対面(不在・在宅)での受け取りは、0%から30%。目標の50%には届かなかったが、「子供を寝かしつけている時に無理に出ないでよくなった」というような子育て世帯ならではの困りごとを解決できた、という意見もみられた。

また、モニターへのアンケートでは、宅配便は「受け取れれば手渡しでなくても良い」と考える人が95%。子育て世帯では多くの方が非対面で構わないという。ネットによる一般の方への調査(661世帯)でも6割以上が「手渡しでなくても良い」と答えている。

年齢や家族構成、地域性などにもよるかもしれないが、宅配便も通常の郵便物と同様な感覚になっているのかもしれない。

対面せずの受け取りが0%から30%に。在宅時でも子育て世帯には重宝する

不在時も在宅時も、受け取りストレスが軽減

不在にしろ、在宅にしろ、宅配便の受け取りに関するストレスは多くの方が感じているようだ。

不在の場合は、再配達による待ち時間、荷物を受け取る為に時間が拘束されることがストレスとなることも。「再配達を依頼したが、都合で再度変更することもあり、時間に縛られていると感じる」「平日に受け取れない荷物は、週末夫婦どちらかが家に残ることも多い」といった声も挙がっている。

調査によると、再配達による待ち時間は、宅配ボックスを設置前では、年間72時間/世帯(再配達1回を2時間と仮定)。設置後は、年間39時間/世帯に削減されたという。

待ち時間の削減なども含め、宅配ボックスの設置によって、不在時の受け取りストレスは100%軽減。「かなり軽減された」が71%、「やや軽減された」が29%という結果となっている。「配達日を気にしていたストレスから解放され気が楽になった」「外出が制限されず、ネットの買い物も躊躇なくできる」といった声が聞かれた。

また、在宅時の受け取りストレスも72%が軽減したと答えている。「お風呂上りや料理中でも手を止めなくてよくなった」「夫婦ともに帰りが遅いため、子供が留守番中に宅配便が来ても、防犯上出ないように言い聞かせてある」というような場合でも、宅配ボックスがあることでストレスなく荷物を受け取ることができるということだろう。

不在時も在宅時も、受け取りストレスが軽減

在宅でも宅配ボックスの利用促進を。共通アイコンを提供

アルミシール(屋外仕様)の共通アイコンアルミシール(屋外仕様)の共通アイコン

宅配ボックスを設置し、不在時だけでなく在宅時でも利用することで、ストレスが減少するという結果から、在宅時の利用を促す啓発活動の一環として、パナソニックでは共通アイコンの屋外用シールを制作。宅配業者へのメッセージとして、「不在・在宅を問わず、宅配ボックスをご利用ください」と記載されているものだ。

パナソニックの戸建住宅用宅配ボックス「COMBO」全商品、「コンボ メゾン コンパクト」(一鍵タイプのみ)の2019年7月1日生産分より同梱、すでに、宅配ボックス設置済みの場合でも、下記サイトから無償提供されている(2020年3月末日まで受付)。

宅配便をどの程度利用するかは、世帯によってそれぞれだ。在宅・不在にかかわらず、子育て世帯や高齢世帯などでは、宅配便、そして宅配ボックスを上手に活用することで、快適な暮らしを得られることも多いだろう。

戸建て住宅向けの宅配ボックスは、各メーカーからさまざまな商品が提案されている。有効活用するためには、宅配の利用頻度や荷物の大きさなどに合わせて、適したタイプを取り入れること。商品の大きさや実際の操作性などはショールームなどで確認するとともに、玄関まわりのスペースやデザインなどにも考慮して選ぶことも大切だろう。

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「子育て家族の受け取りストレスを減らせ!プロジェクト」 キャンペーンサイト
http://sumai.panasonic.jp/exterior/takuhai/combo/project2018/

「宅配啓発シールのご案内」
http://sumai.panasonic.jp/exterior/takuhai/combo/project2018/takuhaikeihatsu-seal/

2019年 09月06日 11時05分