工事が着々と進む『アスムテラス豊田平戸橋』の現地へ訪問

豊田市中心部まで車で20~30分の『アスムテラス豊田平戸橋』。住宅街と自然の緑に囲まれ、別荘ライフのような爽快感も味わえそうだ豊田市中心部まで車で20~30分の『アスムテラス豊田平戸橋』。住宅街と自然の緑に囲まれ、別荘ライフのような爽快感も味わえそうだ

愛知県豊田市の北部で、トヨタホームによる全122区画の戸建分譲地『Asume Terrace(アスムテラス)豊田平戸橋』の開発が進行中だ。こちらは愛知みずほ大学の都心回帰に伴い、その跡地を住宅地として活用したもの。学生が通う学びの地だったことから、名鉄三河線「平戸橋」駅から徒歩約15分というアクセスと、鳥のさえずりが聞こえる自然豊かな環境が整っている。

「2018年10月の現地見学イベントには、2日間で約100組のお客様にご来場いただきました。同時に第1期32区画を販売し、1月上旬の時点で残りは数区画のみと好評です」(トヨタホーム株式会社 不動産開発部 西エリア戦略室 福島久修さん)。

今のところ第1期購入者の約8割が、豊田市内で働く会社員だという。「職住近接」のニーズと、自動車産業のお膝元で車移動が基本のため「戸建て志向」が高いことが注目の理由と言えるだろう。

とはいえ、この周辺で大型宅地分譲が珍しいわけではない。トヨタすまいるライフでは、同じ豊田市北部の3カ所で合計400戸ほどの大型プロジェクトを進めている。同じトヨタグループ内でも宅地開発が活況の中、『アスムテラス豊田平戸橋』が存在感を放つ秘密とは? 現地で探ってきた。 

「建物ガイドライン」の設定強化は、トヨタホームの宅地分譲で初

『アスムテラス豊田平戸橋』は“5ッ星の街”がコンセプト。「交通利便性が高い」「自然環境に恵まれたロケーション」「魅力的なランドプラン」「安全・安心設計の街並み」「トヨタホームの安心品質」という5つのポイントを掲げる中で、特徴的なのがランドプランと街並みへのこだわりだ。

まずランドプランについて。現地は南垂れの高台にあり、ゆるやかなひな壇のように宅地が整備されている。
「実は、敷地の南側は杉林に囲まれていて眺望が望めませんでした。杉林を生かすか伐採するか社内で賛否両論ありましたが、地域の要望もあって伐採することになったのです」(福島さん)。

眺望が開けて開放感が増したこの環境に合わせて、同分譲地では外構と建物に「街並みガイドライン」を設定することにした。これまで「外構」のガイドラインを設けたことはあるが、「建物」のガイドライン強化はトヨタホーム初だという。

「屋根と外壁について条件を設けました。分譲地の顔となる南側やメインストリート沿いのエリアは勾配屋根にし、フラット屋根を不可に。外壁は豊かな自然になじむアースカラーを中心にして、濃い色の外壁には条件をつけました」。

このようなガイドラインを導入したのには、美しい街並みを形成して将来の資産価値を高める狙いがある。でも「強制」ではないのが難しい点。『アスムテラス豊田平戸橋』は3社の販売会社が関わっているため、徹底に向けて販売スタッフの勉強会を実施し、想いを共有しているそうだ。

『アスムテラス豊田平戸橋』は全122区画。住民の交流の場となるパークを3ヶ所に設けた。<br>区画への出入り口は2ヶ所のみにして居住者・ゲスト以外の通行を減らし、セキュリティを高めている『アスムテラス豊田平戸橋』は全122区画。住民の交流の場となるパークを3ヶ所に設けた。
区画への出入り口は2ヶ所のみにして居住者・ゲスト以外の通行を減らし、セキュリティを高めている

外構工事は1社に集約し、パークの複合遊具もアースカラーに

建物に加えて、街の風景を左右する「外構ガイドライン」も綿密に考えられている。

平均面積186.7m2(約56.5坪)の各区画内は、道路沿いを少しセットバックし、その部分を石張りにすること。門柱デザインは3パターンから選ぶ、シンボルツリーを道路近くに植えるなど、まちの華やぎと品格を保つために「セレクト式の外構」が用意されているのが興味深い。

「『アスムテラス豊田平戸橋』は同グループの3社が販売しており、外構工事の施工会社も本来は3社別々です。ただガイドラインを守らないお住まいがあると全体の不満が高まるため、今回は外構の施工会社を1社に決めて、例外をつくらないようにします」と福島さんは語る。

ガイドラインの徹底は窮屈に感じるかもしれないが、これは住まい手の未来のため。ほかにもパークの複合遊具はベージュ、電柱はブラウン、カーブミラーは黒と共用部のトーンがそろっており、まだ家は建っていないが洗練された印象を受けた。

「首都圏に多い建売分譲であれば統一した街並みがつくりやすいのですが、愛知県は注文住宅のニーズが高いので、お客様の個性を生かしつつ、まちの風景を形成していきたいです。122の住まいが完成するのは、2020年頃だと思います。『私たちのまちはこんなに美しいんだ』と住民の方が誇りに思え、当社のフラッグシップにもなるようなまちが完成するのを楽しみにしています」(福島さん)。

上2点/遊具やまちの設備は自然になじむアースカラー。街区内は交通事故を防止するためすべて丁字路・L字路になっている。<br> 下3点/まちの顔となるエリアは勾配屋根・ナチュラルな外壁に。門柱のデザインは3パターンから選ぶ(写真はイメージ)上2点/遊具やまちの設備は自然になじむアースカラー。街区内は交通事故を防止するためすべて丁字路・L字路になっている。
下3点/まちの顔となるエリアは勾配屋根・ナチュラルな外壁に。門柱のデザインは3パターンから選ぶ(写真はイメージ)

桜の名所である前田公園とつながるプランで、地域の期待度も高い

『アスムテラス豊田平戸橋』の南下には前田公園が広がっている。この公園は桜の名所として知られ、地元住民から「分譲地内にも桜を植えて、公園とのつながりを持たせてほしい」という期待の声が寄せられたそうだ。

そこで同分譲地から前田公園へ下りる階段を整備し、公園側に「ふれあいパーク」を設けた。階段やのり面下の歩道にはソメイヨシノを植えて、桜のアプローチをつくっている。これは区域外の公共地も一緒に開発して地域との交流を図る「エリアスケープアクション」というデザインを取り入れたもの。トヨタホームがグッドデザイン賞を受賞したデザインコンセプトを、東海エリアでは初めて採用した。

さっそく前田公園へ下りて分譲地を見上げると、その高低差に驚く。訪れた時は公園の木々が葉を落としていたが、春の桜、初夏の新緑などが季節感をもたらしてくれるはずだ。分譲地内にも愛知みずほ大学から移植した2本のナンキンハゼをはじめツツジなど、花や紅葉を愛でる植栽計画がなされている。分譲地内を周遊する歩道や3カ所のパークも整備され、ベビーカーでの散歩やちょっとしたおしゃべりが楽しくなりそうだ。

さて『アスムテラス豊田平戸橋』の現地では4月末にモデルハウスが完成し、一部の街並みが体感できるという。街並みガイドラインの設定により、まちはどんな表情を見せるのか。「個性」と「調和」を両立したまちづくりに今後も期待したい。

取材協力/トヨタホーム『アスムテラス豊田平戸橋』
http://www.asumu-terrace.jp

『アスムテラス豊田平戸橋』から階段を降りると、そのまま「前田公園」につながる。<br>「ふれあいパーク」として芝生広場とソメイヨシノの散歩道を一緒に整備した『アスムテラス豊田平戸橋』から階段を降りると、そのまま「前田公園」につながる。
「ふれあいパーク」として芝生広場とソメイヨシノの散歩道を一緒に整備した

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