
「3階建ての家は売りにくい」という意見を目にしたことがある人もいるでしょう。そうした意見の背景には、階段の多さやメンテナンスの手間、駐車スペースの問題などがあると考えられます。
しかし、適切なターゲットにアピールし、3階建ての家の売却に精通した不動産会社を選ぶことで、より早く・高く売却できる可能性が高まります。
この記事では、売却前に知るべき3階建ての家の主な特徴や売れにくい理由、売却するコツなどを紹介します。
この記事で分かること
- 不動産一括査定を使う際には4つの注意すべきデメリットがある
- 不動産一括査定を利用する際にはどのような点に気をつければいいのか
- 不動産一括査定サービスを賢く活用する方法
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売却前に知るべき3階建ての家の主な特徴

ここでは、売却前に理解しておくべき3階建ての家の主な特徴を紹介します。
- 狭小地でも延床面積が広い傾向にある
- 最寄駅から近い場所に立地しているケースが多い
- 各階で用途を分けることができる
狭小地でも延床面積が広い傾向にある
3階建ての家は、狭小地においても広い延床面積を確保できる点が特徴です。建築用語に『建ぺい率』や『容積率』があり、それぞれ以下のような意味を持ちます。
例えば、建ぺい率70%で50平米の土地の場合、家を建てられる面積は「70%×50平米=35平米」です。2階建ての家であれば、「50平米×70%×2階分=70平米」の広さの家しか建てられません。
一方で、3階建ての家であればあと35平米増やせるため、105平米の延床面積の家を建築できることになります。このように、3階建ての家であれば狭小地でも延床面積が広くなる傾向にあります。
最寄駅から近い場所に立地しているケースが多い
3階建ての家は、都市部において最寄駅から近い場所に立地していることも少なくありません。これは、駅周辺の用途地域のほとんどが商業系に該当していることと関係しています。
用途地域とは、建てられる家の種類・高さ・大きさなどを制限するものです。主に、住居系・商業系・工業系に分かれます。
用途地域が住居系の場合、建物の高さや大きさなどに制限がかかりやすいため、3階建ての家は少なくなります。一方、駅周辺は商業系地域に該当しやすく、建物の高さや大きさなどの制限が比較的緩くなっています。
最寄駅から近い立地は狭小地になりやすいこともあり、結果的に3階建ての家を建てる人が多くなっていることも理由の1つです。
各階で用途を分けられる
3階建ての家は各階で用途が分けられ、生活の多様なニーズに応えられる点が特徴です。
例えば子育て世帯の場合、1階をリビングやキッチンなどの共用スペースにすることで、子どもの遊び場を確保できます。2階は子どもの寝室や勉強部屋、3階は親の寝室や仕事部屋とすると、親は自分のプライベートな時間を確保できるでしょう。
また、共働き夫婦の場合、1階を共用スペースとして、2階にそれぞれの仕事部屋を設けることで、在宅勤務にも対応しやすくなります。3階は寝室やリラクゼーションスペースとして使うことで、仕事と生活のバランスを取りやすくなるでしょう。
3階建ての家が売れないといわれる理由

ここでは、3階建ての家が売れないといわれる理由を紹介します。
- 各階への移動が大変になるから
- メンテナンス費用やリフォーム費用が高額になりやすいから
- 敷地が狭いと駐車スペースや庭の確保が困難になるから
- 耐震性に不安が残るから
- 売主のこだわりが反映されているケースが多いから
各階への移動が大変になるから
3階建ての家が売れないといわれる理由の1つは、各階への移動が大変になるからです。
特に、高齢者や小さな子どもがいる家庭では、階段の上り下りが負担になります。高齢者にとっては毎日の移動が大きな負担となり、ケガをするおそれもあります。
また、小さな子どもがいる家庭では、階段での転倒リスクが高まります。
若い世代でも3階にキッチンがある場合は、買い物のたびに荷物を運ばなければなりません。このような理由から、ターゲットが絞られてしまうため、売却しにくくなります。
メンテナンス費用やリフォーム費用が高額になりやすいから
3階建ての家はメンテナンスやリフォームにかかる費用が高額になりやすいため、購入検討者が負担に感じる場合があります。
例えば、屋根や外壁の修繕が必要な場合、高所作業となるため、足場の設置などで費用が高額になりがちです。
また、各階の水回り設備の交換や修繕も、通常の平屋や2階建てに比べてコストが高くなります。3階建ての家が面している道路幅が十分でない場合は、建て替えができないこともあるでしょう。
メンテナンス費用やリフォーム費用が高くなりそうであれば、購入検討者からの価格交渉に応じるなどの対応が必要です。
敷地が狭いと駐車スペースや庭の確保が困難になるから
都市部や狭小地に建てられることが多い3階建ての家は、土地の有効活用を図るために建設されます。そのため、駐車スペースや庭の広さが限られてしまうことがデメリットです。
駐車スペースがない、あるいは狭い場合、車を所有する家族にとっては購入をためらう原因となり得ます。また、庭がないことでガーデニングや屋外でのアクティビティが制限されることも、子育て世帯にはマイナスに働く場合があるでしょう。
なかなか売れない場合は、「近隣の駐車場を借りる」、「屋上庭園の設置を検討する」などを提案し、購入検討者に魅力を感じてもらえるよう工夫することが重要です。
耐震性に不安が残るから
日本は地震が多い国であり、購入検討者にとって住宅の耐震性は重要なポイントです。
特に、3階建ての家は狭小地に高さのある家を建てることもあり、平屋や2階建ての家に比べて地震の影響を受けやすくなる傾向があります。
また築年数の古い3階建ての家では、現在の耐震基準を満たしていないことも少なくありません。このような家は買主が耐震補強工事を行う必要があり、その費用負担が大きくなることから、購入をためらうこともあります。
逆に、新築やリフォーム済みで耐震補強が施されている家は、買主にとって安心感が得られ、売却がスムーズに進む可能性が高まるでしょう。
売主のこだわりが反映されているケースが多いから
3階建ての家はさまざまな用途を取り入れられる分、売主のこだわりが反映されているケースが多く、その独自性が購入検討者のニーズと合わないことがあります。
例えば、売主が映画鑑賞を趣味としている場合、家の一部を専用のシアタールームにしていることがあります。このような部屋は映画好きには魅力的かもしれませんが、一般的な家庭には必要ないことがほとんどです。
また、売主がモダンなデザインを好む場合、内装がすべて白や黒で統一されていることがありますが、購入検討者の好みとあわない可能性があります。
3階建ての家をスムーズに売却するコツ

ここでは、3階建ての家をスムーズに売却するコツを紹介します。
- 余裕のあるスケジュールを立てる
- 耐震診断を受けておく
- 内覧時にしか分からない魅力を積極的に伝える
- 余裕があればエレベーターや昇降機の設置を検討する
- 仲介は複数の不動産会社に査定を依頼する
- なかなか売れない場合は賃貸や不動産買取も視野にいれる
余裕のあるスケジュールを立てる
3階建ての家に限らず不動産をスムーズに売却するためには、余裕のあるスケジュールを立てることが重要です。急いで売却を進めると、適切な買主を見つける前に価格を下げざるを得なくなったり、準備不足で買主に不安を与えたりすることがあります。
一方、余裕を持ったスケジュールを立てることで、適切な販売戦略を立てたり家のメンテナンスやリフォームを行ったりする時間を確保することが可能になります。
耐震診断を受けておく
耐震診断とは、建築士などの専門家が家の基礎や地盤の強度、柱や壁などの状態から、建築基準法が定める基準をクリアしているか調べることです。
売却を検討する際は、耐震診断を受けることをおすすめします。
ただし、耐震診断を受けるには10〜30万円程度の費用がかかります。高額になりやすいため、不動産会社と相談をした上で検討しましょう。
内覧時にしか分からない魅力を積極的に伝える
3階建ての家をスムーズに売却するために、内覧時にしか分からない魅力を積極的に伝えましょう。
例えば、リビングルームからの眺望や採光の良さ、キッチンの使い勝手や収納スペースの充実度など、内覧時にしか体感できない魅力が挙げられます。また、家の居心地の良さをアピールするために、内覧時の雰囲気やインテリアの配置に気を配るのも有効です。
これらの具体的なポイントを購入検討者に伝えることで、家の魅力を最大限に引き出し、売却の成功率を高めることが可能です。
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余裕があればエレベーターや昇降機の設置を検討する
3階建ての家は階段を使っての上り下りが必要なため、高齢者や体力に不安のある人にとってハードルが高くなります。
そのような場合、個人の家に設置可能なエレベーターや、椅子に座ったまま階段を上り下りできる昇降機の設置も選択肢の一つとなるでしょう。上り下りの負担が軽減されれば、幅広いターゲット層に購入を検討してもらうことができます。
ただし、設置には多額の費用がかかるため、これも不動産会社と相談した上で設置を判断しましょう。
仲介は複数の不動産会社に査定を依頼する
3階建ての家をスムーズに売却するためには、複数の不動産会社に査定を依頼することが重要です。複数社から提示された査定価格を比較検討することで、価格相場を把握できるほか、適切な販売戦略を立てることができます。
また、3階建ての家の売却実績が豊富な不動産会社を見つけやすい点も魅力です。すでに見込み客を抱えているケースもあるため、仲介は複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。
なかなか売れない場合は賃貸や不動産買取も視野にいれる
3階建ての家がなかなか売れない場合は、売却以外の選択肢も視野に入れることが重要です。
好立地であれば、一定期間賃貸物件にするという選択肢もあります。空き家にすると老朽化が進むので、売却の目処が立たない場合におすすめです。
また、不動産会社に直接買取してもらう方法もあります。市場価格よりは安くなってしまいますが、早く現金化したい人に有力な方法といえるでしょう。
3階建ての家の売却に関するよくある質問

ここでは、3階建ての家の売却に関するよくある質問を紹介します。
- 3階建ての家は売却前にフルリフォームすべき?
- 3階建ての家を売却すると発生する税金は?
- 3階建ての家は子育てが大変って本当?
3階建ての家は売却前にフルリフォームすべき?
3階建ての家は、売却前に必ずしもフルリフォームが必要ではありません。
なぜなら、フルリフォームをすることで建物の状態を良くできるものの、その費用を売却価格に反映できるわけではないからです。
また、購入検討者のなかには中古物件を自分好みにリフォームしたいと考えている人もいるため、事前にリフォームしてしまうと内覧すらしてもらえない可能性があります。
フルリフォームは売主のみで決定せず、不動産会社と相談しましょう。
3階建ての家を売却すると発生する税金は?
3階建ての家を売却すると、主に以下の税金が発生します。
| 税金の種類 | 概要 |
| 印紙税 | 不動産売買契約書にかかる税金 |
| 消費税 | 仲介手数料にかかる税金 |
| 登録免許税 | 抵当権抹消登記にかかる税金 |
| 譲渡所得税 | 不動産売却で得た利益にかかる税金 |
売却で得たお金がすべて手元に残るわけではありません。特に、譲渡所得税がかかる場合は高額になる可能性があるため、利用できる特例・控除があるか調べておきましょう。
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3階建ての家は子育てが大変って本当?
3階建ての家は階段の上り下りや安全性の観点から、子育てが大変だと感じる人は少なくありません。ただし、安全対策などの工夫次第で快適に過ごすことが可能です。
例えば、エレベーターや昇降機を設置すれば、高齢者や体力に不安のある人でも階段の上り下りの負担が軽減されます。安全性においても、ベビーゲートを設置することで階段からの転落を防止することが可能です。
3階建ての家の売却で後悔しないためには

3階建ての家は狭小地でも延床面積が広く、立地の良い場所に建てられている点などが魅力です。しかし、階段の上り下りが大変であり、耐震性に不安が残るといった理由から売れにくいとされています。
3階建ての家をスムーズに売却するためには、信頼できる不動産会社を見つけることが重要です。売却のタイミングや価格設定において最適なアドバイスを受けられます。
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