快適な暮らしを得るためには、自分に合った住まいの広さを知ることが大切です。部屋の広さを正しく把握しておけば、イメージどおりの生活を送りやすくなるでしょう。

今回は、35平米の広さがどれくらいで、何人で住むのに適した間取りなのかを解説していきます。また、35平米の部屋に住むメリットについても紹介していきますので、物件を選ぶときのポイントとして参考にしてみてください。

賃貸物件を探すあなた専用!引越しまでのやることリスト

 

「不動産の表示に関する公正競争規約及び施行規則」によれば、1畳当たりの広さの定義は、「1.62平米以上」となっています。そのため、35平米を畳数に換算すると約21~22畳の広さとなります。

 

国土交通省が示している「住生活基本計画における居住面積水準」では、単身者の場合には最低居住面積水準は「25平米」で、2人以上の世帯の場合には、「10平米×世帯人数+10平米」と考えます。

 

この最低居住面積水準は、健康で文化的な暮らしをするためのひとつの目安となる基準として考えられています。そのため、一人暮らしで35平米の部屋に住むのであれば、基準と照らし合わせても生活空間にゆとりを持てるといえるでしょう。

 

とはいえ、ライフスタイルや家具や持ち物の量によって、必要となるスペースは人によって異なります。新たな物件でどのような暮らしをしたいのかを明確にしておくほうが、イメージどおりの生活を送ることにつながります。

 

一人暮らしにぴったりな物件

 

実際にLIFULL HOME’Sで35平米の物件を見てみると、2DKが4割を占める結果となりました。ほかにも1DK、1LDK、2Kが比較的多い間取りです。

間取り

件数

割合

ワンルーム

187

2.7%

1K

523

7.6%

1DK

799

11.7%

1LDK

1,275

18.6%

2K

1,193

17.4%

2DK

2,754

40.3%

2LDK以上

107

1.6%

検索条件:賃貸物件 専有面積:35m2 2020年8月3日現在

 

2DKの物件

 

間取りを検討するときは、それぞれの違いを理解し、どの部屋に何を置くかを考えると、選びやすくなります。1DK・1LDK・2K・2DKそれぞれの間取りの違いを押さえておきましょう。

 

1DKは居室1つとおおよそ4畳半から8畳程度の食事ができるダイニングとキッチンのスペースがあります。1LDKは居室1つと8畳以上のリビングダイニングとキッチンが目安です(※)

 

※参照「特定用語の表示基準」(公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会)

 

2DKは居室が2つに、ダイニングとキッチンが1部屋になった間取りです。

 

2DKの部屋(イメージ)

2DKの部屋(イメージ)

主な間取りの違い

間取り

部屋の違い(平米数は目安)

1DK

1つの居室+ダイニングキッチン(4畳半から8畳程度)

1LDK

1つの居室+リビングダイニングキッチン(8畳以上)

2K

2つの居室+キッチン

2DK

2つの居室+ダイニングキッチン(4畳半から8畳程度)

寝室を確保したい場合は、ベッドや寝具が居室に置けるかどうか確認しておきましょう。

 

ダイニングテーブルやソファなど大きめの家具を置きたい場合には、1LDKなどリビングダイニングキッチンのスペースが広めの間取りを選ぶとよさそうです。

 

物が多い人は居室の広さよりも、収納の多い物件を選んでみるのも方法のひとつです。いずれの場合でも、一人暮らしならばゆとりのある暮らしができるのではないでしょうか。

 

ただし、二人暮らしの場合は、35平米だと少々手狭に感じてしまうかもしれません。また、自分の部屋が欲しいことや生活時間帯が異なることもあります。2DKや1LDKの部屋を検討してみるといいのではないでしょうか。

 

35平米の部屋だと、ベッドや大型の家具を置くこともできますが、実際に生活スペースとして使える部分を考慮しておく必要もあります。

 

一般的に35平米の部屋であれば、トイレやお風呂などの空間として13平米ほどは考えておかなければならないため、実際の生活スペースとしては22平米(13畳)ほどだという点を意識しておきましょう。

 

1DKの物件 1LDKの物件 2DKの物件
収納スペースが多い物件も見つかる

収納スペースが多い物件も見つかる

一人暮らしで35平米の部屋に住むのであれば、大きめの家具や家電を置いても生活スペースをきちんと確保できます。収納スペースを複数備えた物件も多いので、荷物が多い人でも安心です。

 

荷物が少なめの人でも、あらかじめ収納スペースを確保できていれば後から物が増えても大丈夫なので、趣味を楽しんだりインテリアにこだわったりできます。

 

友人や知人を招いても窮屈に感じない程度の広さがあるので、自由な使い方ができる点もメリットといえそうです。

 

また一般的に、一人暮らし向けの物件であればユニットバスとなっているところも多いですが、35平米の広さがあればバスとトイレが別になっている間取りの物件を見つけられます。

 

さまざまなタイプの間取りの物件を選びやすいため、自分に合った部屋を探してみましょう。

 

35平米の部屋の特徴をまとめると、以下のようになります。

  • 35平米は約21~22畳の広さ
  • 一人暮らしをするのに問題がなく、二人で住むことも可能
  • 代表的な間取りとしては2DKが多い
  • 大きめの家具や家電を置いても、生活スペースを十分に確保できる
  • 収納スペースが多い物件もあるので、将来的に物が増えても安心
賃貸物件を探す

更新日: / 公開日:2020.08.05